まだ会社のパソコンをマルチディスプレイにも4Kディスプレイにもしないわけ

 

会社のオフィスにいると、ほとんどの人がディスプレイを2枚にしてマルチディスプレイとして使っている。右側に本番環境のコンソールを開きながら、左側で手順書のファイルを開くみたいなことができるし、私もそうやっていたことはあるので便利さはわかる。でも、ここ数年シングルディスプレイとして使っている。

なぜかというと、リモートでの仕事が増えたからである。会社のパソコンをリモートデスクトップで自宅のPCやノートPCでつないで使う使い方。

リモートデスクトップでもマルチディスプレイはできるのだが、自宅で2枚ディスプレイを置くスペースはないし、ノートPCの場合は1枚しかないので、会社が2枚あるといろいろ困るのである。会社を1枚にして、リモートからでも1枚だと形は一致しているのでデスクトップ環境をそのまま引き継げる。

ちなみに、会社が2枚のときにリモートデスクトップでノートPCなどからつなげると、会社にて2枚それぞれで開いていたアプリケーションはリモート側で1枚にマージされるが、ウィンドウの場所などが混乱して使いにくい。

もう一つ。Web会議で画面共有する場合が増えたのだが、マルチディスプレイだと共有されない画面が生まれる。手順書も本番のコンソールも1枚に収めないと相手に伝わらない。この辺の情報処理を考えると、マルチディスプレイはリモートに向いてないと言う思考に至った。

次に、4Kディスプレイの話。1枚で使うなら解像度が高い方が便利なんじゃないかという件。しかし、相変わらず会社のほうはフルハイビジョンで使っている。これにも理由がある。

まず、作業手順書をまとめるときに画面ショットを取るのだが、4Kにするとスクリーンショットの解像度が大き過ぎる。一枚のサイズが大きすぎるのである。張り付けたときに、かなりのサイズでシートに貼りついてしまうのでリサイズしなければいけないし、したらしたで字が小さすぎる。

いや、そのまま張り付けてしまえばいいという意見もあるが、それだと、フルハイビジョンで使っている人が手順書を見た時に、画像が大きすぎるのだ。

全ての人々が4Kディスプレイを使う時代になれば、OSやオフィスソフトの方も最適化してくれるだろうと思うが、今はまだフルハイビジョンに最適化されている感想である。

一方Web会議の画面共有の際にも問題が起こる。4Kディスプレイを画面共有したときに、相手方がフルハイビジョンだと字が小さすぎてつぶれるのだ。だから、リモートでWeb会議でコラボレーションするような仕事の仕方をするときは、自宅の4Kディスプレイも、わざわざフルハイビジョンに解像度を切り替えて使っている。

 

という理由で、会社のPCはフルハイビジョンでシングルディスプレイで、というのが最も生産性が高いという皮肉な結論に留まっている。その分画面が狭いという副作用はあるが、ALT+TABなどを駆使しながらしのいでいる。

ノートPCだって将来は4Kまで行くのかもしれないけれど、結局13~15インチのディスプレイでは画面が小さすぎてフルハイビジョンが表現できる情報量と何ら変わらないのが現実である。字がクッキリして読みやすくなるぐらいの差であり、一方でスクリーンショットのファイルサイズが増えてあんまりいいことがない。

今のところ、フルハイビジョンのシングルディスプレイ一択で、Windows 11でもこのあたりの事情が変わっていないので、しばらくこの構成は変わらなそうだという感想だ。