orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

転職したい人の気持ちをいろいろと考えた

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私の転職経験は1度だけだけど、やったことがないよりはマシか。

転職したいというきっかけは人それぞれだと思うが、タイプ分けはできると思う。

①年収が低い

②仕事がつまらない、飽きたが異動先もない

③人間関係が楽しくない、社風が嫌い

④独立する

いろいろ考えたが実はこれぐらいしかない。④は転職と言えないかもしれないので除外しよう。カネ、仕事内容、人間関係。この3つだ。

最近は年収のことばかりクローズアップされる。やれハイクラスという言葉が言われる。年齢にもよるが800万以上に当たるだろうか。転職したらハイ800万、という案件は無条件で上がるのではなく、その金額相当の重責のある仕事ということと考えた方が良い。ハイクラスの仕事が務まる人が希少であり、かつだいたいはどの会社でも「仕事ができる人」なので転職したいという動機が生まれにくいのだ。

だって、年収がそこそこあって、仕事が充実してて、人間関係もうまく行ってたら、独立以外に転職したい理由なんてないのだもの。そういう人たちは雇っている会社も厚遇するし、本人も独立の難しさをも知っているから。

で、そのエリアに無い人が、「転職してハイクラスになります!」って宣言したところで、雇う方からすると実績ないね、で終わりである。

実績がないなら、むしろ年収を下げてでもそのジョブでその仕事ができる会社に転職して、実績を積んでその会社で年収を上げるというのが主な手段だと思う。つまり、そんなうまい話はないというのが、ハイクラスの転職だと思う。

いったんハイクラスを突き抜けちゃうと、いや1500万!2000万!って世界もあるのかもしれないが、そこはもう別世界だろうね。参考にならない。

カネの話に終始するなら、むしろチャンスは20代だと思う。もともと薄給で新卒待遇なので、ここは企業側も条件を上げやすい。某上場企業が新卒給与を5万上げるなんて話が合ったけど、それはその一環。

さて問題は、カネじゃない場合だ。私が思うに、仕事や人間関係が転職のトリガーになるケースってものすごく多いと思う。だって人と人がやることだし、ぶっちゃげ、社長を気に入らない会社って、どう自分を捻じ曲げたって長居したくないよね。もしくは現場とそりがあわないとか、上司や部下、こじれた人間関係は逆立ちしても穏やかにはならないもの。

仕事内容だって、ビジネスがうまくいってこそだから、会社の中でどう立ち位置を変えたって変化の幅は限られる。このままだと成長できない。将来がリスクだ。という思考で転職を選ぶ人だっている。

そう、思いっきりカネにブーストする人もいれば、いやいや、仕事は人生を決める大事な物事だから、仕事内容、そして環境や、同僚との人間関係、いろいろ総合的に考えないと。

このようないろんな人々の思いがぐちゃっとしたものが転職なんだと思う。決して1つのことに偏って、転職したい人のことを推察してはいけない。

採用側から考えることが最近多くなったんだけど、目の前の方(転職希望者)が何を思って転職したいのか。この動機をいろいろと知っておかないと、何かミスリードしてしまうことになりそうだ。

私の場合は、前の会社のビジネスモデルが嫌になったから、ということだったんだけど、なかなか「ビジネスモデルがいやになりました!」って面接の場で言えないよね。そういう言葉を引き出せるような採用担当でないと、せっかく採用できるチャンスをふいにしてしまいそうで、こわい。

採用したいなら、もっと転職したい人の気持ちに寄り添わないとね。