日本レコード大賞はどうやって決まっているのか

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今日はレコード大賞が発表される日で、音楽好きな私は毎年見ています。が、いつも話題になるのは何を基準に決めているのかというお話。毎年、なぜあの曲は選ばれていないのか。なぜこの曲が対象なのか。新人賞は・・という話しか出てきません。何かを決める際には反対意見は必ず出て然るべきなので自然なのかもしれませんが、そもそも誰がどうやってこの賞を決めているのでしょうか。

結論から言えば、公益社団法人日本作曲者協会、という団体が決定しています。ですから、賞の決定に関して、例えばストリーミングで聴かれたデータを解析したとか、JASRACに支払われた楽曲の分析とか、デジタルでの売上を加味したとか、YouTubeでの再生回数とか、一切関係していません。

そもそも協会のページを見ると、Web1.0というかHTMLで手組みしたページが出てきて驚きです。インターネットのことをメディアとして認めていないんだな、ということが理解できます。

 

www.jacompa.or.jp

 

レコード大賞の選定基準は以下の通りです。

 

日本レコード大賞

作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。
優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。
審査対象は「優秀作品賞」に選ばれた作品とする。

http://www.jacompa.or.jp/record_youkou_after59.html

 

大衆の強い支持、というパラメータをどうやって判断するのかが曖昧です。優れた歌唱とは。芸術性、独創性、企画性とは何か。

これは選考委員があくまでも主観的に判断することであるため、選考委員次第で毎年基準が変わってもおかしくないということです。

そして、選考委員はホームページを見ても非公開、おそらく番組最後のテロップで発表されるのではないかと思いますが、あまり表に出さない主義なのだと思います。数年前に、審査過程の疑惑が週刊誌にて掲載され波紋を生んだ状況もあり、世間を刺激したくないというのが根底にあるのだろうと思います。

※番組序盤で選考委員が発表されました。ホームページでも公表してほしいところ。

音楽のビジネスを牛耳っている人が、恣意的に賞を決めているのではないか。

これはクラシックの界隈を見てもそういう疑惑は常に絶えず、選考過程が見えないからこそ絶えず向かい合わなければいけない問題だと思います。音楽そのものの価値ではない要素で選ばれることがあれば、それは白けてしまうからです。

この話題は選考委員にとっても重くのしかかる命題で、おそらくそれをふまえて、正しくあれ、と選んでくれると信じています。この情報が飛び交う現代において、何か腑に落ちない話が少しでもあれば、どこからか漏れだし、最悪は毎年続いた賞自体がなくなってしまうかもしれません。

さて、昨今は、音楽の楽しみ方に大きく変化が生まれました。サブスクリプションに大きく移行したり、TikTokやYouTubeなどで動画サイトから音楽を聴くことも当たり前となりました。

コロナ禍がどう音楽シーンに影響を及ぼすか、社会を注意深く見ていましたが、結局は人は音楽を求めます。それがどんな形であれ。飢えれば食べ物を求めるように、音楽を人々が常に求めることが再理解できました。コンサートが無くなってもライブ動画で代わりを探しますし、昨今はコンサートホールも毎日のようにコンサートが復活してきています。

人々が音楽を求め続けている以上、レコード大賞には再度ブランドを取り戻してほしいですし、この賞が生まれたもともとの動機である、

 

1959年、古賀政男、服部良一らの主導で、レコード会社所属の作曲家による親睦団体『日本作曲家協会』が設立される。古賀、服部らは、世代間のギャップを超えた「新しい日本の歌」を生み出すべく、ジャンルを問わずにその年の日本を代表する歌を選出するグランプリを開催することを目指した。範としたのは、前年に米国で始まったグラミー賞であった。

日本レコード大賞 - Wikipedia

 

ということに立ち返って欲しいと強く願います。