未来のトレンドになりそうな技術は、先に知っておいて損になることは何一つない。
新型コロナウイルスの影響が続く2021年。多くの企業はリモートワーク環境の整備を進め、ゼロトラストといった考え方が浸透した。どこからでも利用できるシステムを目指し、クラウドサービスの利用を拡充した企業も少なくない。
では2022年はどのようなインフラ技術が台頭するだろうか。日経クロステックは5人の有識者を招き「ITインフラテクノロジーAWARD 2022」を選出した。
HTTP/3
これはインターネットが社会的に、動画などストリーミング中心に使われている状況で必要だとは思う。
UDP中心になるので、ファイアウォールの穴あけが必要になる。UDPは脆弱性攻撃に使われがちで、TCPのように厳密なセッションを持たないので、無茶苦茶投げつけることが攻撃になる。動画のストリームも攻撃と似たようなものなので、それなら特化したほうがいいだろうというプロトコル。
一部のオンラインゲームはUDPを使っているケースもあるが、ブラウザが直接UDPを操るとなるとインターネットの景色も変わりそうな気もする。
量子暗号通信
昔から暗号分野の話はよく聴くけど、「そんなに秘匿性が重要になる通信」ってあるかなーみたいな印象はある。
仕事にはならないんじゃないかなぁ。特殊な現場じゃない限りは。
コンフィデンシャルコンピューティング
まぁ人類のインターネットとパソコンの使い方って、何とかベンダーで協力して大変な状況が起きないようにがんばってるけど、がんばりすぎてパソコンで何かしたら全部監視されどこかに抜かれるような状況になってしまった。企業のパソコンなんて、何かしらの監視エージェント入ってるよね。
で、何か新しいことをすると警告だのアラームだの激しくて、サンドボックス的に環境を構築する、と。ま、これ確かに欲しいね。簡単に構築できるとうれしい。
バーチャルオフィスツール
絶対流行んないでしょ。
チャット、Web会議、あとはSaaSを組み合わせればいいと思うんだけど。
仕事をしてる雰囲気づくりのためのツールにしか見えないのだが。
プライバシーコントロール
そもそも論で、パスワード運用やめたい。
クッキーどうのこうのの問いかけも、しらじらしいからやめてほしい。
インターネットってこうなりたかったけ?みたいな感じになりつつあるね。
もっと便利に、プライバシーが守られたらいいんだけど・・。
これは、会社に対しての社員も同じ。会社は社員のことをデジタルで見すぎよ。
ベース・レジストリ
多少、マイナンバーカードでも感じ始めてるけど、国家全体のデータベースみたいなものの運用が多分進む。デジタル庁は完全にロックオンしてる。多分アプリがどうのこうのっていうのは表層の話で、データをもっとつないで有効活用しようというのが狙いだ。だって、国家全部のデータなんて、民間会社からみたら宝の山でしょ。それを公がやるんだから最強、負けるわけがない。
一方で、運用するのは超こわいはず。
民間的には、おそらくこのベース・レジストリを使わせてもらって新しいビジネス、みたいな話になると思う。マイナンバーカード反対!なんて言っている人はきっと、時代遅れになる。
マイクロデータセンター
これってつまりメインフレームですよね。
ラックまるごとでインフラ構築済みで卸すというのは今に始まった話じゃない。インフラ屋もラッキング面倒くさいんで、まとまって届けてくれるのはうれしい。
でも届くと思うんだけど、パーツは別々で届いて、オンサイトでベンダーが組み立ててくれるのが普通。
マイクロって言うぐらいだから、質量も軽くしてくれよと思うが、なぜかサーバーって鉄の塊だから重いんだよなぁ。
最近は、性能上昇も一息なので、この分野はなかなか技術革新が進まない。
メタバース
あんまり信用してない。
脳をトリップさせて別空間に入れるならまだしも、VRゴーグルは失敗だと思う。というか思った。結構使っててもう手放したけど、また買い直す気にはならない。
AI自動テスト
AIそのものと、AIを搭載したツールというのは、別で考えなきゃいけない。
AI自体は数学の知識もいるし使いこなすのは大変。しかし、ツール自体は誰でも使えなきゃいけない。
仮に使えるツールが出てきたら、めちゃ試したいんだけど、なかなか出てこないところを見ると実用化までまだまだ壁がありそう。
2022年に何か出てきたらそりゃ試すけど。
DOA 2.0
1.0がそもそもあったんかいという技術だけど、面白いね。
でも日本じゃ全然流行んなさそうだけど何で入れたんだろ。
エッジAI
まだまだエッジでAI動かすには、エッジ側のコンピューターが非力だと思うんだよなぁ。NVidiaがこれから頑張るんだろうけど、電力食いだし、値段もバカ高いし。
実はハードウェアの進化がボトルネックになってるところで、2022年なんとかなるんかな?。
ビヨンドオーケストレーション
今ベンダーが流行させようと頑張ってるのがこれだと思う。
1つのクラウドにリソースを偏在させると、全滅になるのは怖い。これは結構企業も分かり始めて、マルチクラウドやオンプレミスの併用もよく検討されるようになってきた。
ただ、あっちにこっちにってリソースがあると、管理めんどい問題。
しかも、あっちこっちで用語や文化がちょっとずつ違う。
技術者は喜ばないよね。マルチベンダーになるとかえって障害点増えるじゃんという言い分も一理ある。
というのを、管理画面だけ一本化するこの技術。
流行するかと言われると、「これに金払うのやだ」っていうのとの戦いになると思う。
AutoML
何度か目にしたことがあって、これが使えるなら専門的な数学知識なしでもモデル作れるよねって話題になった。
で、結構なクラウドのPaaSとしても使えるようになってるんだけど、なかなか利用が進んでないのは、成功事例が出てきていないからかな。
もし汎用的に使えるならやってみたい、というので2022年ブレイクの年と予言しているようだけど、どうなんでしょうね。
まぁ、結局のところ、データがないと使えないのは同じなので、「データがある」「必要なソリューションがはっきりしている」「AutoMLを使って作ったモデルを使ってシステムを構築できる」という3つの条件、なかなかそろうのも大変なのかもしれません。
Java 17
そうね、Java 8から移行するならLTS版のこれだもんね。
Log4J2の件で、最近はネガティブな感じになっちゃったけども。
一方で、Java 17のサポート期限が2029年なのに、Java 8は2030年とかだったりするので、イマイチ盛り上がらない気もする気もする。
ReScript
ごめん、初めて聞いた。
なんか開発者の皆様、次から次に言語が出て大変ですね。
>>
てな感じで、なんかピンとくる新技術、イマイチないんだよなぁ。
ちとコロナも収束せず、各ベンダーもオフィスになかなか集まれず、企画がなかなか出てこない感じかも。
ウェーイってパーティーしながら、アメリカ人も新企画考えてそうで、リモートだとテンション上がらないのはよくわかる。
多分、遊びが足りない。
2022年。もうすぐ来ちゃうね。明るい年になってほしい。来年こそ。