やったこと
Ubuntu 20.10をノートパソコンにインストールして使ってます。
やりたいことはできていたのですが、日本語入力の部分や細かい挙動など、どうしてもWindowsにはかなわない部分も散見されます。
Windows11を買って、再インストールするしかないかなぁと悩んでいたところ、面白いニュースを見ました。
米Microsoftは11月18日現地時間)、開発者向けに提供しているWindows仮想環境を更新した。「Windows 10 バージョン 21H1」から「Windows 11」へとアップグレードされている。
同社はWindowsアプリ開発の利便性を図るため、最新バージョンのWindows、開発ツール、ソフトウェア開発キット(SDK)、サンプルをセットにした仮想マシンを定期的に更新しているが、OSをWindows 11にして提供するのは今回が初めてとなる。
なになに?、仮想マシンごとマイクロソフトが無償公開しているの?!。
で、Hyper-Vだけかなぁと思いきや、VirtualBox向けのイメージも同時公開しているじゃないですかぁ。
ということで、Ubuntu上で、VirtualBOXをインストールし、そこにマイクロソフト提供のイメージが動くか確認したというお話です。
結果として、2時間くらいで環境構築が完了し、私は今Windows 11上でこの記事を書いています。快適!。
Ubuntuも、VirtualBOXも、Windows11のイメージも、全部無料ですから、こりゃすごい。
手順
やったことを順を追って説明します。
VirtualBOXのインストール
Ubuntuに、VirtualBOXをインストールします。
これは非常に簡単で、
$ sudo apt-get install virtualbox
だけです。ほんとこれだけ。
マイクロソフトからイメージのダウンロード
ページのタイトルは「Windows 10」ですが、Windows 11のイメージが公開されています。
なお、イメージはzipファイルなので、ダウンロードしたら解凍しておいてください。
VirtualBOXにインポート
ダウンロードしたイメージをインポートします。
「ファイル - 仮想マシンのインポート」です。なお、ova形式のファイルですが、かなりインポートに時間がかかります。私の実機では1時間かかりました。
仮想マシンの起動
インポートした仮想マシンを起動するだけです。
なお、ここでVirtualBOXからエラーが返り起動できないかもしれません。
「sudo modprobe vboxdrv」をやりなさいとかなんとか。
で、やっても無駄で、解決方法としては、「UEFIからセキュアブートを無効とすること」です。有効になっている場合は起動するためにいろいろやらなければいけないのですが私はセキュアブートの無効化で逃げました。
Windows11が起動してから
いったん仮想マシンが起動したら、あとは普通の道のりです。
・Windowsイメージが英語ロケールなので、日本語に変えた。
・キーボードが101/102の英語キーボードだったので、106日本語キーボードに変更した。
・Windows Updateで最新にした。
・VirtualBox Guest Additionsをインストールした。
・Google Chromeをインストールした。
・MS-IMEのキーアサインをATOKにした。
はい、これで完了です。
感想
率直に言って最高です。メモリ4GBの仮想マシンですが快適に動きます。
これは利用方法に応じて強化してやればいいと思います。仮想マシンなので。
もうずっと使いたいのでライセンス買って入れてしまおうかな。検討中です。この試用イメージもライセンスを投入すればそのまま永続的に使えちゃいますからね。
ま、ライセンス切れたら、新しいイメージを入れなおせばいいし、3か月に一度なら別に気にならないかな、とも(ちょっと面倒ではあるけど)。
考えてみたら別にこれ、MacOSでも同じようにできるので、Windowsをとりあえず短期プロジェクトで使うなんてってときにはすごくいいんじゃないでしょうか。
しかし、Ubuntu上でこれだけサクサク動くとは・・驚き。