orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

ニューノーマルが終わった日

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11月を1日間経験してわかったことは、これは明らかに世の中の雰囲気が変わったということです。新型コロナ感染者数が、東京・大阪で久しぶりに一桁になったとか、楽天が原則週4オフィスとしたこととか、イベント参加人数の上限が引き上げらるとか、もう11月、大変な月になりそうです。

何が大変かというと、これまでコロナ禍で、いろんなことができなかったために人々の欲求が蓄積していることです。これらを人々が急に満たそうとしますから、通常時ではない急激な需要が発生します。この需要に対して共有側は、テレワーク?オフィス?ニューノーマル?なんて悠長な悩みを吐露していましたが、仕事が膨大になればなるほど考える余裕はありません。仕事の量についてある臨界点を超えると、絶対にリモートでは動かしずらくなります。ある程度むらのない平常時の仕事量ならばむしろリモートの方が生産性が高くなる状況なのが、もうわっさわっさと仕事が入ってくる状況においては、絶対にオフィスに集まった方が良いです。叫ぶように指示を送り、剣を振り続けるような現場において、「Web会議やりまーす」なんてかったるいことはやってられないというのが私の感想です。

この喧噪を体感したのはもはや二年ぶり。そう、2019年の年末もこんな感じでした。忙しい12月に向けて準備を整える11月。仕事に飲み込まれないように複数のタスクを交通整理しつつ、適宜担当者の能力に合わせて仕事をスライスし、パズルのように組み合わせつつ、報告を聞く、みたいなお手玉的スキルは、多分リモートではできません。理モートでできていたときは、需要そのものが少なかったから。繰り返しになりますが、仕事が落ち着いているときは、リモートのほうがスマートだったりもします。

いやリモートに完全移行した会社もあるじゃないか、それでもこの二年間戦ってきたよね、と言う話もありますが、それは競争相手も似たような状況だったからです。ここからは、オフィスに回帰した会社と戦っていかなければいけないのですが、さて、例えばここから二年後、生き残っているかは興味津々です。同じ競争の舞台において、プロセスが全く違う二社はどんな結末を迎えるのか。

また、この忙しさを考えると、コロナ禍の約二年、どういうふうに個人が過ごしてきたかが試されることになります。この二年はどちらかと言うと頑張っても報われない時期だったと思います。オリンピック然りですが、世界一を取っても観衆は現場におらず、そして記憶にも残りにくい、そんな時期でした。しかしその間でも努力を続けた人はおり、報われなくても前に進み続けた人は、ここからはその実力を発揮し大いに認められる時期です。一方で、二年間止まっていた人とは大きな差がついています。この残酷な状況がこの忙しさにて露呈した時どうなってしまうのか。二年間の決算を迫られるのが今月からだと思います。

さて、それではネットは、急な変化でさぞ悲鳴が飛び交うのかと思いきや、そんなことは全くありませんでした。なぜなら、みなネットを見る暇も無ければ悲鳴を上げる時間すら無くなるからです。この間にも、たくさんの仕事が押し寄せ、いい評価も悪い評価も、ただただその量の膨大さに、人々の感想などどうでもよくなっていく。ああこれは、2010年前後に私が経験した、人が大事にされない大量の仕事がやってくるときの状況とよく似ています。ひところ「働き方改革」って盛んに言われましたよね。あれは忙しい時代への反省だったのですが、コロナ禍で、自動的に達成されてしまいました。が、人々が反省したわけでもないのでここからまた、警戒しなければならないと思います。忙しさはしばしば、エンターテインメントにもなりえます。でも、残業なんて人生に何の得ももはやないですよ。冷静に、忙しさに立ち向かわねばなりません。それぐらい普通じゃない雰囲気を感じています。

人手不足も解消しないまま、外国もお祭り騒ぎで、日本国内がどう動こうが仕事は外から押し寄せ、そしてインバウンドもいずれ復活するでしょうから、こりゃ、今月は一つの転換点だな、ということです。