orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

日本がもし100人の村だったら、ひとり情シスになる理由

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十年前ほど大流行しましたよね。「世界がもし100人の村だったら」。世界に100人しかいないと仮定するといろいろわかりやすくなる、というのが話題を席巻しました。

 

世界がもし100人の村だったら

 

この本も2021年版にアップデートして再度出したらいいのになんて思うのですが、この本の考え方は今でも通用すると思います。

さて、今回の話題をする前に、日本のITエンジニアはどれぐらいいると思いますか?。

 

hrzine.jp

 各国のIT技術者数を国・地域別で見ると、米国がトップの477.6万人、ついで中国の227.2万人、インドの212万人と続く。この3か国で世界のIT技術者の約43%を占めており、IT大国として大きな存在であることが分かる。

 なお、日本は109万人で世界第4位。しかし、トップの米国の2割強、3位のインドと比較しても約半数に留まった。

 

ということで、100万人強ということは、100倍すると1億人。

つまり、日本がもし100人の村だったら、ITエンジニアは一人しかいないということですね。ざっくり言えば。

 

私の体感的にも、100人未満の情報システム担当って一人のところが結構多い印象です。会社が少人数の時は専任の担当者すらいない、「ゼロ情シス」から始まり、社員が増え始めて仕事が増えてやっと「ひとり情シス」(専任担当)が誕生する。100名程度ではひとり情シスなのは当然で、そこから二人以上になるのはもっと先。

こういった各社の情シス担当の状況調査をご紹介します。

 

japan.zdnet.com

 ひとり情シス・ワーキンググループが2020年12月に実施した「ひとり情シス実態調査」と「中堅企業IT投資動向調査」によると、従業員100~500人の中堅企業におけるひとり情シスの割合は32.6%と微増していました。増減の変化を調べたところ、ここ数年では大きな変動は見られませんでした。しかし、この内訳を詳細に調べると、新しい傾向が見えてきました。

 さまざまな調査によると従業員100人以下の中小企業におけるひとり情シスの割合は5%未満です。平均すると、従業員が80人を超えた辺りからひとり情シスを配置する傾向です。ただし、この傾向は業種やビジネスモデルによって異なります。今でもITに重きを感じていない中堅企業では、従業員が100人を超えても情シス担当者が存在しないこともあります。

 

www.atpress.ne.jp

ひとり情シス・ワーキンググループは、従業員100名から500名までの独立系、大手企業グループ会社系の日本国内全ての中堅企業を対象に、「ひとり情シス実態調査」と「中堅企業IT投資動向調査」を実施しました。約半数の中堅企業が、来年度の景気状況を不安視しているものの、IT予算を増加する企業は38.2%であり、減少する企業の26.3%を上回っています。同時に、「ひとり情シス」を取り巻く環境にも新しい変化が見られます。その速報値を報告いたします。

 

日本全体で1%しかITエンジニアがいないのだから、100人の会社であれば一人専任を置ければそれは心地よい割合です。

しかし、世の中の会社が往々にしてDXで慌て始めたり、政治家がデジタルを連呼し始めている状況にて、結局はITエンジニアが少なすぎるというのが現在の状況にあると思います。

しかも、日本の場合は状況が特殊で、ITエンジニアはSIerや、SaaS/PaaS/IaaSサービス企業など、独立した会社に集まっています。

だから、ユーザー企業側に著しく人材が不足し、情シスを設定できないということが言えると思います。上記調査にもありましたが、ユーザー企業の情シス担当者の半分がITベンダー出身とのことです。

結論としてはですね、明らかに日本にはITエンジニアが少なすぎる、ということです。

これも、学校教育において「国語・数学・理科・社会・英語」の5教科から長い間逃れられないところの悪影響です。「情報」という教科ができたり、プログラミングが学習に組み入れられたりと変化はあるものの、まだまだ日本ではニッチな分野だと思います(ここ最近は人気職業になりつつありますが・・)。

日本がもし100人の村だったら、理想は30人くらいはデジタルがわかっていないとまずいんじゃないかな、と言う実感はあるのですが、残念ながら、お一人と言った状況です。

だから、ノーコードやローコードなんて概念が今流行し始めているんです。残りの99人でもデジタルが扱えるように、と。

ただ、それは本質じゃないですよね。教育分野からどんどんデジタルシフトして、せめてふたり情シスぐらいにはなりたいですね、日本も。