orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

成功体験を重ねすぎてしまった会社の特徴

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事業なんて10個立ち上げて、そのうち本物になるのって0個か1個くらいだと思うんですよね。全部失敗することだって十分にありえる。

で、9個失敗する事業に割り当てられた社員は、失敗したんだからと、評価をされない。成功する事業に割り当てられた人だけが評価される。

こんな信賞必罰のことをやったら、だーれもチャレンジしなくなりますよね。

でも結構そんな評価制度多いんじゃないでしょうか。売上や利益について年間計画でコミットし、それ以上だったら評価を上げる。それ以下だったら落第。

そしたらまず計画時に過小になるようにするじゃないですか。計画が低ければ低いほど達成することが簡単になる。いつも次年度計画の策定時にはどの部門長も、調子が悪そうになる。いやあ、環境が悪くて・・。案件がなくて・・。で、計画作成が終わった瞬間に「よし!がんばるぞ!」と急に元気になるものです。

大きめな野心的な計画を組んだとして、計画を組む時は「おお、やる気だな!」って姿勢を評価されるものの、答え合わせの年度末では、野心的な計画だったかどうかみんな忘れちゃう。結局は計画比みたいな数字で評価されるという始末です。

そりゃぁ会社とは企業とは利益を追求するためにあるので、各部門が利益を追求するのは大事なんですが、一方で新規事業で成功するのは一握りという側面とは完全に矛盾するのです。

成功するのは当たり前で、失敗すると叱責される。そんな状況で失敗の可能性の高い新規事業なんて誰も取り組まなくなるのです。

うちの会社、なんであんなに意見が保守的で、型にはまった案しか出てこないんだろう。それは、完全に成功体験を重ねすぎてしまった結果にほかなりません。成功した事例の二番煎じばかりになるのです。それは、成功したいというより、失敗したくないことの裏返しです。

10個立ち上げて1個成功するかも、ということは9個失敗して10個目に成功するかもしれないわけで、それで9個の失敗について、何も評価しなければ、どんどんモチベーションは下がるだけ・・です。

で、同じ人に9回失敗させるとさすがに精神的につらいので、同時に10チーム作って同時並行でやらせて、成功したチームだけを生き残らせる。そんな風にして育ってきたのがGoogleMicrosoftAmazonFacebookなど、アメリカの企業風土なんだと思っています。それぐらい、彼らは簡単に失敗するし、失敗したらすぐに止めています。そのうち当たった事業だけを残しどんどん成長してきたように見えます。

今、日本の大企業で、大昔は世界的にも有名なプロダクトを生み出したのに、今は全然新しいプロダクトを聞かない、それは成功体験を重ねすぎて、失敗にたいして臆病になってしまったのかもしれません。失敗しないで成功するって、おそらく無理なんだと思うんです。

コントロールしながらも失敗は許容し、どんどん実験的なことをやっていくような会社。うん、昔は結構あったのに、結構どの会社も保守的になっちゃったかなあ、それは時代背景が良くなくて、世界が元に戻ったら、またいろいろな交流が生まれ、ノリで新ビジネスがどんどん出てくるようになるのかな。それともやっぱり、成功体験を乗り越えられない結果なのかな。そこはわからないのですが、もっと失敗を気にしない思い切ったプロダクトが世間に出てくる雰囲気になることを希望します。そのほうが面白いじゃないですか。仕事もね。