orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

超高齢化社会のその後を考える

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先日のChatwork Business Dayの際にも思ったですが、世の中の常識は疑ってかかったほうがよいということ。だからあんまりテレビも見ない方が良いんじゃないかと思うこともあります。何らかの特定の意見が前提にあって、論調があるようにしか考えられない。誰がその特定の意見を作っているのかは知らないし興味もない。そういう意見があるとわかった上で、自分の頭で考えていくことは絶対に必要だと思います。ビジネスでも人生でも、人と同じようなことをしていたら、競争相手ばっかり多いうえに正しいかどうかも不明です。より一層、考える頭は重要になります。

さて、その中の一つに「日本は超高齢化社会に進んでおり衰え行く、滅ぶ」という悲観的な将来です。この意見は非常に根強いが、実際にそうでしょうか。

 

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人口減少は、少子化だけが引き起こすわけではありません。実は、今後は死亡者増がいちばんの要因になります。以下のグラフからわかるように、日本はこれから「多死社会」へと突入するのです。2023年から約50年連続で、年間150万人、毎日4千人以上が死んでいく計算です。そして、2071年には死亡率は19.0に達しますが、これは明治期の日清・日露戦争時期とほぼ一緒です。戦争もしていないのに、戦争中と同等の人が死ぬ国になるのです。しかも、2060年以降は全死亡者の9割が75歳以上で占められることになります。

 

そうなんですよね、超高齢化社会のその後って、超高齢な人が大量にいらっしゃるということを暗示していて、その人たちは自然に亡くなっていく。

少子化のことばかり皆気にするけど、この事実に注目する人はあまりいないと言うこと。

なぜ注目しないかというと、今マジョリティーを形成するのは高齢、超高齢の人たちだからです。その人たちが自分たちが死ぬということを無意識的に発想しないようにしているのです。むしろ何か医療革新が起きてもっと生きることを想定する。これは本能的なものだと思います。悪い事ではありませんが、冷静な思考を邪魔するのだと思っています。

高齢者がどんどんと減っていく・・、そして若い人の数が下げ止まると何が起こるかと言うとどこかで均衡が取れていくということです。

今は、高齢者が元気なので、若い世代はかえって競争相手が上にたくさんいて困るという状況です。これが経年していくと、高齢者が動けなくなったり亡くなったりする、という状況が増していくことになります。

少子化の一つの原因として、超高齢化社会における若者の居づらさ、といった環境が浮かびますが、これが年々改善されていくということになります。そうなったときに、子供を産むのは今だ、という発想が生まれ再度、人口増社会に回帰する可能性も十分にある、ということです。

高齢化社会については世界でも日本がトップクラスで、これが問題だ問題だとさんざん言われてきました。実はここまで来てしまうと「高齢化社会の問題」と言うよりは、もはや「高齢化社会の現実」で、今後は問題どころか解決していくことすらあるのではないかという発想、これこそ、重要だと思います。

私は、高齢者というゾーンが十数年先に見えているので、これが良い話なのか悪い話なのか判別付かない微妙な年ごろなのですが、ただすごく客観的に考えると、的を得ているような気もします。

 

AI(人工知能)などテクノロジーの進歩により、雇用が240万人減るという試算もありますが、私はそうは思いません。むしろAIによる就職マッチングサービスの実現等で、未活用労働力の稼働率を上げるかもしれません。技術革新とともに消滅する仕事がある一方で、絶えず新しい仕事を創出してきたのが人類の歴史だったわけです。さらに、雇用だけが働くということを意味しません。年齢関係なく新たに起業してもいいでしょうし、プレイヤーの立場ではなく投資などでサポートする側にまわることも含まれます。従来の概念では「遊ぶ」領域すら、未来では働くことに変化しているかもしれないのです。

 

この記事自体は2018年のものでしたが、まさにその通りでAIによるマッチングサービスは2021年になってちらほら出てきています。

AIが出てきたら仕事はなくなる、というのもバイアスそのものであり、新卒主義や正社員主義、週5オフィスで終身雇用、といった日本独特な仕事の慣習も、もっと洗練されたものに変わる可能性もあります。

 

我々40代は、教科書に「超高齢化社会」という言葉が出てくるぐらい教育の中で「君たちが解決するんだよ」というメッセージを送られてきました。だから、その恐怖がメディアの中で発現しているのかと思いますが、実はその後に起きることを想定せず、恐怖だけでヒステリックに「問題だ問題だ」「政府が悪い政府が悪い」と唱えているだけなのかもしれませんね。自分の頭で考えることは本当に大事です。