orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

もしかしたらDXってもっとレベルの低い話なのかもしれない

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私の仕事では、下記があるのが当たり前になっています。

・ビジネスチャット(SaaS)
・ビジネスメール(SaaS)
・課題管理・プロジェクト管理(Saas)
・グループウェア(社内)
・Web会議システム(SaaS)

また、社内にインターネットVPNで接続しリモートデスクトップを使っています。

もともとコロナ禍前からそうだったので、リモートになっても全然困りませんでしたが、あえて言えばWeb会議周りの設備が強化されたぐらいでしょうか。

上記のSaaSのサービスに関しては、スマートフォン対応も進んでいるので、昔はノートパソコンを持っていかないと外出できなかったのが、今はスマホ1台で何とかなるようになりました。

 

ちょっと昔に書いたエントリーです。

www.orangeitems.com

ひどいときは、会社用スマホ、自分用スマホ、ノートPCに、モバイルルーター、充電器がカバンに入ってて、外に遊びに行くのがイヤになった時期もありましたから・・

 

ただ、そういった苦労を事前にしていたせいで、このコロナ禍になってからは非常にこれが武器になりました。

もともと、システムは24時間動くもので、仕事は月-金9:00-18:00だったので、矛盾していたのです。移動している間も風呂入っている間も寝ている間だって、何か起こるかもしれない。

世間や自社がどういったって、その責任はあるので、独自にいろいろ準備していました。どこにいたって対処できるようにしておく。何も起きなければ取り越し苦労で良い。準備こそ重要。

そう思っていたら、まさかの、世界同時パンデミック。

私はすぐに、新しい働き方にワープできたのですが、思ったより世間はそこまで進んでないぞ、と思うことがあります。

 

cloud.watch.impress.co.jp

 2020年の国内UC/コラボレーティブワークスペース市場は、前年比成長率が8.7%、市場規模(売上額ベース)が4084億7800万円と推計。2020年の同市場は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による三密回避の必要性から、急速に需要が増加したWeb会議アプリケーション、コンテンツ共有アプリケーションなどのコラボレーティブワークスペース市場を中心に、高い成長率で推移したとしている。

 

高い成長率、と言ったって8.7%なのか、と。

この分野は、一度使ってみたら絶対に前には戻れないと思います。効率が良すぎる。品質もぐっと良くなる。コロナ禍が終わったからと言って戻すものではないと認識しています。私自身も前からやっていたとは書きましたが、これだけ世間に認知が進んでしまえば、Web会議でできることは全部Web会議でやってしまいたい。そして、その他サービスにしても、もう仕事の基盤となっているので止めようがないからです。

で、2020年。こんな、テレワーク7割、みたいな話が上がっているのにまだ、市場は8.7%か・・・と。

一つには無料サービスの充実はあると思います。2020年は突然のことだったので、とりあえず目の前にある無料サービスでしのごうという動きもあったのでは。ただ、これは一時的なもので、ちゃんと使おうとすると有料版に上げるのが吉、となるものがほとんどで、おそらく2021年のほうが成長率が高くなるような気もしています。無料版から有料版に移行するのはタイムラグがある、と。

それでも・・。やはり、なんとなくOffice 365を入れていてファイルサーバーがあるぐらいまでの会社が圧倒的に多くて、実際の仕事を「どこでもできる」まで突き詰めている会社、特に中小企業は少ないんじゃないか‥と言う感想を持ちました。

情シス、と言っても何かの仕事の兼業であり専業でもなく。総務的な仕事の中で片手間で運用している・・ぐらいのイメージ。うーん、ありそう。その場合は全社的な仕事方法のデジタル化までは思いも浮かばなくて、とりあえずオフィス系の会社にOffice 365入れるのを手伝ってもらうぐらいなのかな・・と。

そうなると、実はDXにおいて、AIだブロックチェーンだIoTだ5Gだビッグデータだと言う前に、個々の会社で今できること、今すぐ始められることってたくさんあるんじゃないかなと言うことです。テレワーク推進を盛んに政府や自治体は叫んでいますが、じゃあ具体的には何が必要なの?みたいなところが置き去りになり、DXと言う言葉だけが空回りしているような気がします。

本来のDXはもっと、業務自体をデジタル化しつつ新しいビジネスモデルを構築することですが、そもそもの会社の働き方自体が古くさいままでは、順序が逆なんじゃないかと思うのです。

まずは、仕事の仕方自体をモダン化してみること。たくさんの会社でそれが必要な状況のまま、コロナ禍が起こっても足踏みしている会社がたくさんあるという認識は大切だと思われます。