orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

Apple Musicが対応したドルビーアトモスによる空間オーディオって何?

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Apple Musicが空間オーディオ、ロスレスオーディオに標準で対応

私はYouTube Musicで音楽を聴いていますが、以前はApple Musicだったときもありました。そのApple Musicが新しいサービスを開始するとのことです。

 

www.apple.com

Appleは本日、Apple Musicにドルビーアトモスによる空間オーディオを導入することによって、サブスクリプションの登録者に業界最高レベルの音質を提供することを発表しました。空間オーディオは、アーティストがファンに向けて、真の多次元サウンドと鮮明さを備えた臨場感あふれるオーディオ体験を作り出す機会をもたらします。さらに、Apple Musicのサブスクリプションの登録者は、アーティストがスタジオで制作したままのロスレスオーディオで、7,500万を超える楽曲を聴くことができるようになります。これらの新機能は、Apple Musicのサブスクリプションの登録者に来月から追加費用なしで提供されます。

 

これ、乗り換えたらメリットがあるのかな?ということで、仕様を深掘りしてみました。

 

ドルビーアトモスって何?

まず、ドルビーアトモスを知る必要があります。

私のドルビーとの出会いは、カセットテープで録音していたときに、ドルビーオンで録音するとノイズ(サーーという音)が小さくなるというものでした。ラジカセにも付いていましたが、ドルビーオンで録音してドルビーオンで聴かないといけなかった記憶。まあそれとは全く別の技術です。

さて、まずは基礎知識。

 

hometheater.phileweb.com

従来のサラウンドと一味違うのが、平面的ではなく立体的な音場を体感できることです。作品への没入感を、映像からだけでなく音響の面でも高めてくれる音声フォーマットであり、近年では「イマーシブ(没入型)サウンド」などとも呼ばれることがあります。ドルビーアトモスは、イマーシブサウンドのひとつであり、代表的な音声フォーマットと言っても過言ではありません。

サラウンドでは、前後左右の音を中心とした音情報が作品に収録されていましたが、ドルビーアトモスはそこに頭上方向や高さ方向の音情報が追加されています。そのため、ヘリコプターが頭上を飛び去るように移動する効果音や、雨が上から降ってくる音など、今まで以上にリアリティ高く体感できることが特長です。

 

なるほど、サラウンドとは音が響くだけだと思ってましたがそうではなく、立体的な音の表現を、左右だけではなく上下も含めて実現する技術なんですね。

でも、上記記事を読んでいくと、スピーカーを部屋中に何個も設置しなければいけないとか、天井にも設置とか、なかなか大変そう。

と思ったら、最近のサウンドバー(テレビの下に置く細長いスピーカー)は対応しているものがあるらしいです。それは手軽ですね。

 

ドルビーアトモスをさらに手軽に楽しめるオーディオ機器も登場しており、その代表的なものがサウンドバーです。テレビに繋ぐだけで、簡単にドルビーアトモスを体感することができます。また、テレビのスピーカーで再生できるモデルも登場しています。

 

Amazonで見繕ったところ、4万円弱で手に入るらしい。

ソニー サウンドバー HT-X8500 デュアルサブウーファー内蔵 4K HDR HDMI付属 Dolby Atmos DTS:X (オンラインライブやゲームにもお勧め)Bluetooth 対応

 

ふむ、でも、Apple Musicの音楽をテレビにわざわざ通して聴くのもなあ・・。

 

イヤホンでも体感できるドルビーアトモス

・・と思ったら、もう記事があって参考になります。

 

www.itmedia.co.jp

Apple製ヘッドフォンで対応するのは、AirPods、AirPods Pro、AirPods Maxで、Beats by Dr. Dre製品で対応するのは、BeatsX、Beats Solo3 Wireless、Beats Studio3、Powerbeats3 Wireless、Beats Flex、Powerbeats Pro、Beats Solo Pro。

 

いわゆるこれですよね。AirPods。

Apple AirPods with Charging Case

 

2万弱するイヤホンを買うのは勇気が要りますが、単に音がいいというんじゃなくて、Apple Musicの新サービスと込みで新しい体験まで買えるんだったらちょっとアリかなと思ってしまいます。

 

あと、意外にも、Beats Flexも対応しているということ。

 

Beats Flex ワイヤレスイヤホン – Apple W1ヘッドフォンチップ、マグネット式イヤーバッド、Class 1 Bluetooth、最大12時間の再生時間 - グレイ

 

これ5,400円ですよ。安いですよね。

私、耳栓みたいなイヤホン、落としそうで失くしそうで苦手なんですよね。これなら安いし。今のイヤホン、使いこんでボロボロなので、次はこれを買おうっと。

 

※追記

後から知ったんですが

www.itmedia.co.jp

 Appleが公開したApple Musicの対応製品情報に、ロスレスおよびハイレゾリューションロスレスの再生対応機器にAirPods ProやAirPods Maxなどが含まれていないことを問い合わせたところ、Apple製ヘッドフォンモデルはiPhoneに接続されている場合、BluetoothのAACコーデック接続となるため、完全な音質で受信できないことを確認したと、T3が伝えている。

 

何か情報が錯綜しているようなのでご注意を。

 

 

どれぐらいの曲がドルビーアトモス対応?

JPOPを中心に聴くなら、まだまだドルビーアトモス対応の曲はまだまだ少ないんじゃないかなと思います。

 

tvfan.kyodo.co.jp

これまで、バイノーラルレコーディングや5.1chサラウンドなど積極的に立体音響システムをLIVE映像作品に導入してきたサカナクション。本作では、初の試みとして、Dolby Atmosというサラウンド音声が収録されていることから、サカナクションの江島啓一、レコーディングエンジニアの浦本雅史、Dolby Japanの中山尚幸のインタビュー動画を収録。彼らのインタビューやグラフィック映像などを通じてなぜサカナクションが、日本の音楽ソフトではまだまだ導入事例が非常に少ない音声システムDolby Atmosをあえて採用したのか、またDolby Atmosとはいったいどのような音声システムなのかの理解が深まる内容となっている。

 

ただ、今回Apple Musicが対応したことで、アーティスト側ももっと積極的にドルビーアトモスを採用し出すんじゃないかなと思います。

 

popscene.jp

2月24日(水)リリースのOfficial髭男dismの最新シングル「Universe」に収録されるライブ映像「Official髭男dism ONLINE LIVE 2020 -Arena Travelers-」のBlu-ray Discに収録される音声フォーマット「Dolby Atmos」に焦点を当てた、ガイダンス動画と特設サイトを公開した。

「Official髭男dism ONLINE LIVE 2020 -Arena Travelers-」は無観客で開催されたため、誰も会場で見ることができなかった。その公演を少しでもリアルに体感して欲しいという思いのもと、Dolby Atmosを採用することが決定した。

 

まとめ

ということで、ドルビーアトモスについてはコンテンツ側の対応がこれからで、日本の音楽についてはこれからどんどん普及が進みそう。一部のクラシックや海外の音楽でおそらく「7500万曲」が対応していると思いますので、体感は可能。

また、「ロスレスオーディオ」にも同時に対応するので、もしかしたらこちらの方が恩恵がはじめは大きいのかもしれませんね。

また、Apple Musicの進化に追随して、いろんなサービスも競争して品質が上がると嬉しいです。