orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

なぜ社会の断層は深まるか

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仕事は常に毎日発生していてこれについては昔と変わらないと思われます。仕事をどんどん細分化して、最も小さな仕事、原子や分子のような状態になったときに、これについて規則性がある場合には、IT業界だからだと思いますが隙あらば自動化しようとします。ここ最近はRPAという言葉が一般化しましたがそれより前にVBAやbashなど、スクリプトで自動化するのは普通にやっていることでした。

ですから、仕事をこなす会社に所属していると思うのが、単純化した仕事というのは自動化される存在です。そして時間が経つと自動化した仕事の塊が目の前にある。人間がすべきなのは、この自動化された仕事が正しく動いているか確認し、そうではない場合はリカバリーしたり仕組み自体を整える、という仕事です。

このカラクリが時間を経るごとに、自動化された仕組みがどんどん増えていくので、それを担当する人間の価値は上がっていきます。

定型化された仕事は人間のものにならず、非定型な仕事を取り組む人の価値はますます上がっていきます。

これが、現在、社会の断層が深刻化しているということの正体のように思います。仕事は毎日発生するのですが、その量と必要になる人間が比例しないのです。それは定型化された仕事が大部分であるので、定型化された仕事に人を充てる必要性がないからです。現場で人が足りない、と今マネージャーがつぶやく時、定型化された仕事をこなす人が少ないのではなく、非定型な仕事を取り掛かれる人が少ないのです。

非定型な仕事を日々こなしている人はナレッジがどんどんたまり、いろんな仕事に対する柔軟性を得ることができます。しかし、定型な仕事に就いてしまった人は、毎日同じことの繰り返しですから、成長がありません。むしろ、コンピューターにいずれ置き換えられることを覚悟しながら日々過ごさなければいけません。

では、非定型な仕事を皆やればいいじゃないか、そう思うかもしれませんが、この仕事内容は時間とともに高度化しています。それは、自動化した成果物がどんどん増えるからです。同じ現場に長くいるとわかるのですが、歴史とともに成果物が増えます。かなり時間が経って入ってきた人は訳が分かりません。それはあらゆる仕事をコンピューターが自動化しているのですがその自動化がどんなプロセスで成り立っているか外から見えないからです。

定型的な仕事を求めて仕事に就いた人は最悪です。仕事が見えないのです。非定型なことがわからないと拒否していると、そのうち降られる仕事が限定的なものになります。コンピューターで自動化してもいいけれど手が回らない一部の仕事を割り当てられ、そして経営者がコスト削減だなんだと言いだしたときに、真っ先に切り捨てられる立場になるのです。

それが嫌なら、まずは現場で何が自動化されているかをしっかり観察し、勉強する必要があるのですが、上から仕事が降ってきて手順書通りしかできない、というような定型的な仕事に慣れ切った世界観の人はすぐに行き詰まってしまうのです。

このようにならないために、人々は業務以外でも勉強しなければいけないのです。明示的に教えてもらうこと以外に、隠れた自動化されている仕組みを自ら見つけて、それを扱えるようにならなければいけない。そのためには知識が必要です。

そこに気づいた人と、気づいていない人の間で、どんどん断層が大きいものになっている時代が既に訪れていると考えます。

毎日が繰り返しだ、そう思う人は要注意です。