orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

なぜ人はニトリで家具を買うか

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最近ニトリでよく家具を買うのでその体験を共有したい。

二十年前くらいから十年前まで、某家具店で家具をそろえてから時間が経ち、生活スタイルの変化もあって家具の買い替えを計画した。ただどこで買えばいいのか。元気が良さそうなのがIKEAとニトリ。ただIKEAは基本的に組み立て家具が多く、私的には長く使うものでもあるので、組みあがっている少し品質高めのものが良かったので、最終的にはニトリを選んだ。

さて、ニトリ、と言うとその値段の低廉さが有名だが、行ってみるとわかると思うが組み立ての低価格なものももちろんあるが、それよりも価格は上でもちろん組みあがっていて、それでいて割安感も感じるという家具がよく揃っている。単に安さだけを狙うのではなく、安っぽく見えないもの、品質にこだわったものを、ある程度種類は厳選して店舗に配置している。客層に合わせて、ただただ安さを追求したものと、品質と安さのバランスを追求したもの、この二通りをシームレスに配置しているニトリの、店舗作りのうまさを感じる。

さて、ただそれだけだと他の家具屋との大きな差別化にはならない。一番驚くのは購入時だ。あくまでも店舗で見られる家具は見本であり、購入時はその家具の前に置いてあるタグを、購入のための部屋に持っていく。そこに大きな工夫がある。

タブレットと、バーコードリーダーの前に立ち、先ほどのタグを読み込ませる。そうすると商品が特定され、カートに入れる。

そう、もはやECサイトで商品を買うのと全く同じ手順である。

タグを全部読み込ませ、カートにすべて欲しい物を入れたら、自宅に送付する手続きに入るが、そこではニトリの会員情報とリンクしているので、ニトリの会員であればほとんどの入力はする必要はなく、あとは引き取りをするか、いつ届けるか、そして引き取りをするかどうかの情報を入れるだけである。

ここまで、一度も店員と接する必要がない。

最後、確定すると、タブレットの下にあるプリンターが動き出し、注文内容がまとめられた一枚の紙が出てくる。

この紙を最終的にレジまで持っていけば購入が確定するのだが、ここでようやく、店員と接する。ここでは単に支払いだけの情報交換であり、かつキャッシュレスで済ませることができるので、時間もあまりかからない。ほかの客も同じなので、待ち行列が作られることもない。家具なのでそこまで多くの客が購入手続きしているわけでもないので、本当に気軽に、家具が買えるようになった。

もっと言えば、購入のところはECサイトとインターフェースが全く同じなので、家に帰ってから注文手続きをしたって変わりはしないのだ。

だから、お気に入りの商品を見つけておいて、家に帰ってから部屋の寸法を吟味し、発注しても構わないというデザインになっている。

また、感心するのが「引き取り」の部分である。家具は粗大ごみになり、かつ持ち運びが厳しいので、なかなか捨てられない。だから新しい家具もなかなか買えなかった。しかしニトリでは(他の家具屋もやっていることだが)家具を買う時に引き取りも有料サービスとしてセットにすることができる。都会だと広い家に住むことはなかなか難しいため、家具を買う時は必ず何かを捨てなければいけない。この点に強く配慮した買い物の導線をしっかり研究していると感じた。

この春になって、テレワークで家で仕事をすることが、半永久的に続きそうだという空気を感じ、家の地道な強化に取り組んでいる。これまで捨てられなかった服や雑貨類を、使っていないことを根拠に大幅に捨て、そして配置も見直しつつ、必要な家具をいくつか購入していっている。その中で体験したニトリでの購入にはなかなか未来を感じたので、ぜひ気になっている人は一度見に行って購入まで経験して頂きたい。デジタルの価値、DXを経験できる機会であると考える。