orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

ウソをつけないデジタル世界

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サーバー側のシステムを多く扱っているので痛感するのが、もうこの世の中はウソが付けないと言うこと。あらゆるコミュニケーション手段はデジタル化されていっている。何を言ったかだけではなく何をしたかまで、デジタルの証跡が残るようになってきている。もし何かのトラブルで、誰が何をしたかを追跡しなければいけなくなったとき、もうこの世の中は、デジタル上のログを追っていけば誰が何をしているかわかってしまうと言っても過言ではない。

LINEのデータを中国から見られるようになっていた件が、どうしてあんなに大事件として取り扱われてしまうか、それがもう真実だと思う。デジタルで見られたくないものがこの世に多すぎるのだ。

昔は、このログというものは、一定期間したら捨てるのが普通だった。森羅万象全ての事象をログに取っていたら、最後はストレージがパンクしてしまうよね、と。しかも誰がそのログを見るの?。ログというのはシステムにおいて明らかにお荷物でした。システム自体が扱うデータよりログの管理の方が大変だったりして、深夜のバッチにおいてインフラエンジニアの主題はログの保管やローテーションになりがちでした。

時代は移り変わり、このログというもの、とりあえず取っといて消さない、という運用も現実的になりつつあります。クラウドにおいてオブジェクトストレージが出現し、無制限に安価にデータ保管できるようになりました。有限のストレージとは大違いで、なんでも放り込んでおける。しかもオブジェクトストレージ側で古いデータや使われていないデータを自動的に削除してくれたりもする。

また、ログをテキストで保管すると容量も食うのでストレージ側で自動圧縮してくれたりもする。読み込むときに自動解凍してくれるので、利用者は何も意識することがない。

単にストレージの容量が大きくなりました、というハードウェアの進化だけではなく、ストレージを構成するソフトウェアの性能も向上し、気が付いたらログの保管は大昔と比べると相当楽になった。

こうなると、ログがシステム管理上負荷だった時代は過ぎ、ログ自体がデータとなりログに価値を見出すビジネスが本格化してきます。当初はビッグデータという言葉が流行しましたが、むしろデータがビッグなのは当たり前になり、単にデータを捨てずに保管しこれを解析すること自体がビジネスとして成長しました。

これらのデータを印刷して人がまとめて、なんてことは意味がないどころか紙の無駄で、これらを解析するのは統計職人の腕の見せ所だったのですが、最近はAIがこれを自動的にやるようになり、なかなか気味の悪い時代が到来しました。何かプロセスはよくわからないけど、たくさんのログのなかから法則が見つけ出され、それを情報として持った人が世界を支配し巨万の富を得ることが、現実のものとなっています。

私の仕事であるインフラエンジニアなんかは、こういう動きの基盤を作っていて、何が行われているかわかるので、ほんと、今は何をするにもデジタルになっているこの時代、全部のログが残されていると言っても過言ではないです。

ということは、ウソを付くのってほんとにバレる。お昼のニュースを昼ご飯を食べながら見ていると、最近はよく防犯カメラやドライブレコーダーの映像が映し出されます。もはや映像レベルでログがデジタル化され残るようになっている。コンピューターの情報処理における計算処理がテキスト化されるというのがログの狭い解釈ですが、いやいや、映像や音までがログの範疇に入りつつあります。

無人島にでも引っ越して、電気の無い生活でもしないと、多分、何でも残ります。ウソのつきようがない。

なのに、それを知らずか、いろんな人がウソをついて、バレて糾弾されていますね。いやぁ、それをやりたいならまずスマホを手放そう。パソコンから離れよう。都会にはカメラがいっぱい。車にも付いている。

うーん、やっぱり、ウソを付けないよこの世界。