orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

困難な問題が発生した時の思考法

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今日はインフラ構築で新しいネットワーク機器に取り組んだのですが、それはもう悲惨で、マニュアルの通り操作してもさっぱり動きませんでした。動きませんでした終わりで済む仕事ではないので、とにかくその製品のことを詳しく調べまくって、マニュアルに載っていないことをインターネットの大海から探し出そうとしますが、それでも今回は相当に苦労しました。あんまり世界でも使っている人が少ないのか、それとも最近のシステムエンジニアはおいそれと技術情報などインターネットに出す人も最近は減っているのか。もしかしたらそうかもしれません。Twitterで技術情報なんて残せませんし、昔の時代は何でもインターネットに技術情報を残してみんなで使いまわそうという気概があって良い時代だったな。

Googleの検索エンジン変化もきっと関係していて、昔は個人サイトでも検索順位が上のほうに来たものですが、それを逆手に取ったまとめサイトの乱立で、個人が出す情報が表に出ることがどんどん無くなってきていると思われます。だから、あんまり個人が文章をインターネットに出そうと思うことも少なくなっていて、今後、「ぐぐれ」なんて言っても何も出てこない時代がやってくるのかもしれませんし、もはやそうなのかもしれません。Google検索に出ない情報の方が、インターネットでは大多数なのかもしれませんので、ぐぐれかす、というより、ぐぐるなかす、になるのかもしれません。

さて、このように、技術的に困難な状況のために、製品サポートという窓口があり質問すればいいのかもしれませんが、このサポートとのやり取りをやりだすと平気で一週間ぐらいは消費することがあるのでできるだけサポートに聴かず、自力で解決したい。

そうやって、何度も困難な技術上の問題に対して、自力で解決することがほとんどなのですが、なぜ解決できるのかな、と自分の行動を振り返ってみました。

・うまくいかない対策にあまり固執しない。すぐ次の代替策を考えた方がいい。

・代替策がうまく行かないとき、一個前の対策に戻して再度考えると新しいアイデアが出ることがある。

・うまくいかなかったことを積み重ねて行くと、それらの最大公約数的な新しいアイデアが出るときがあり、このヒット率が高い。だから、試行錯誤を続けることが大事で、やっぱり一つのことにこだわると時間ばかり浪費されて危険。

・代替案を選ぶと、それがナイスアイデアのように思いすぎてしまう可能性がある。代替案のほうが悪い場合もあり、その時は時間を捨ててしまったことを後悔するかもしれないが、すぱっとあきらめる。

この4つの特徴がありそうです。

一番まずいのはやはり時間をどんどん使った挙句、失敗だけが残り、その上次の策も思い浮かばない袋小路の状態。

メンバーの気力もなくなっていき、はてさてこれはどうすればいいか、疲れ果ててしまいます。

この時に、うまく行かなかった初めの状態に立ち返って、もう一度改めて初期の方法でトライすると、いろいろ試行錯誤した学習結果が還元され、うまく行ってしまうということを何度も経験しています。

インフラの構築の仕事は、こういうことがとてもあります。冒頭の通りマニュアルがあてにならないからです。そして製品サポートに仮に聞くと、「確かにマニュアルが正しくないことがわかりました」と返され、「じーかーんー」となってしまいます。

どこかで科学的検証のスキルが必要なように思われ、それもある種の経験でしか説明できない、危機回避能力が確かに必要です。

こういう思いを進んで、自分から経験しに来てくれるような人がやっぱりこの業界では伸びるのかな・・とも思いますが、結構がけっぷちな思いも味わうので、なかなか万人にはお勧めできる感じではないです。

今日はこのような思いを、自宅の自分の部屋で切々と取り組んでいたのですが、問題に囚われているのにテレワークで自宅にも囚われていて、なかなかこのご時世カオスだなと思いました。

家に帰りたい、と家で思いました。。。