2021年以降、Flash Playerをどうにか使い続けられないか画策していたものの、ベンダー側がかなり対策をしてきているようで、逃げられない感が出てきました。
Microsoftは26日、Windowsの各バージョンでAdobe Flash Playerの削除を行なう更新プログラム(KB4577586)を公開した。
米Adobeが2020年12月31日にFlash Playerのサポートを終了するため、これに先がけて、Microsoftは12月31日までに「Microsoft Edge」や「Internet Explorer 11」などの各ブラウザでFlashを完全に削除するアップデートの提供を予告していた。今回公開された更新プログラムを適用することによって、手動でブラウザのFlash Playerを削除できる。
12月31日まではMicrosoftの各ブラウザでFlashの無効化は適用されないが、現行バージョンのChromiumベースMicrosoft Edgeでは、Flashがデフォルトで無効化されている。12月31日以降はWindows UpdateによってFlashが完全に削除されるが、Microsoft EdgeのInternet Explorerモードでサードパーティ製プラグインとして引き続きFlash Playerを利用することは可能。
Flash Playerはどうも来年すぐのWindows Updateで削除してしまわれるらしく、しかもFlash Player側でも、2021年以降のタイムスタンプの場合動かなくなる仕掛けがしてあるようです。こんな感じのアイコンが表示されるようになります。
Webブラウザ側に組み込まれているFlash Playerも使えなくなるし、ローカルにインストールされているFlash Playerも使えなくなるどころかアンインストールされてしまう。
そしてインストールされていたとしても、2021年であることを認識してプログラムが動かない。
「サードパーティ製プラグイン」なら動くよと記事にはありますが、どこに行けばそんなプラグインを入手できるのよ・・、という状態です。
別記事で、Flash Playerの内部設定を変更してだまくらかして動かすという方法も検討されましたが、そもそもFlash Playerがいつのまにか削除されかねません。企業のPCではコンプラ違反にもなりそうな感じです。
「Flash Playerは脆弱性のあるプログラムだから削除せえ」
ってね。
また、タイムスタンプを変更する案もありましたが、ブラウザ側は更新されてしまいます。ローカルのFlash Playerだっていつ無くなるかもしれません。
と言うことで八方ふさがりだったためにいろいろ情報収集をしたのですが、最も確実そうなやり方が見つかったので紹介します!。
で、Ruffleとは何ぞや、ということは上記記事にお任せするとして、以下の実験を行ってみました。
検証内容
① Flash Playerをアンインストールする
② OSの日付を未来日付にする
③ ChromeのFlash Playerプラグイン機能をオフにする
④ RuffleのChromeプラグインを読み込ませて、Flash Playerコンテンツが読み込めるか確認する
どうでしょう。これで読み込めたら、来年以降も安泰ですよね!。
プラグインベースなので、アプリのインストールすら不要です。
実施結果
ちゃんと読み込めました!!!
この画面、不思議ではないですか?。
「このページのFlash はブロックされました」と出ているのに、下の画面ではFlashコンテンツが読み込まれ、「You have version 32,0,0,0 installed」と出ています。そもそも32.0.0.0なんてバージョンは存在しません。
つまり、ブラウザとしてはFlashをブロックしたと思っていて、ページの中のFlashコンテンツはRuffleプラグインが表示しているのです。
インストール方法
将来代わるかもしれませんが、Ruffleのインストール方法をご案内します。
※(注意)実施する場合自己責任にてお願いします。問題等が発生しても何ら著者は責任を持ちません。
1) Ruffleのgithubページに行きます。
2)「Nightly builds」と書かれているリンクを押します。
3)「Nightly yyyy-mm-dd」と書かれているリンク(最新)を押します。
4)(Chromeブラウザーの場合)ruffle_nightly_yyyy_mm_dd_extension.zipと言うファイルをダウンロードし、ローカルに解凍します。
5)あなたのChromeブラウザーをWindows PCで開きます。
6)chrome://extensions/ をChromeで開きます。
7)右上に「デベロッパーモード」とあるのでこれをオンにします。
8)上部の「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」をクリックします。
9)(4)で解凍したディレクトリ(ruffle_nightly_yyyy_mm_dd_extension)を選択します。
10)すると、下記のようにRuffleプラグインが読み込まれます。これで完成です。
以上が実施できましたら、あとはFlashのサイトを見に行って頂ければと思います。
・・・とりあえず私は、これで急場はしのげそう。
Ruffleの開発者には深く感謝を申し上げます。
追記:2020/10/29
vSphere Clientでは使えないことが判明。エラーでログインできない。とほほ。。
結局、Flashプラグインを入れ、Firefoxからアクセス。mms.cfgに設定入れてアクセス、っていうのが一番動くっぽいです。WindowsでもLinuxでも未来日付で動きました。