orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

NiziUを早くに知ることができなかったことへの考察

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私がNiziUを知ったのは、YouTube Musicのチャート「人気の曲トップ100」に入ってきたからです。どの音楽サブスクリプションにも共通にランキングプレイリストがあって、定期的に更新される曲群を通勤時にヘビーローテーションしておけば、流行に乗り遅れることはないものです。昔は、FMのランキング番組が毎週3時間くらいあって、そこでカセットデッキで録音ボタンを押して録音したものです。カセットテープにはA面B面あるので、カセットテープの空き時間と曲の長さを推理しながら、録音しておく作業をやっていたのは中学生のころだったかなあ。そこからツタヤのレンタルに移行し、ああ曲集めも進んだなあと思っていたら、今やインターネットから多くの曲が降ってくる時代になりました。ストリーミングすごい。

さて、NiziUに戻りますが、私としてはランキングに入った段階で知るというのは、少し遅いのかなと思っています。ランキングに入ったということは「流行した」ということを示しています。当然、Official髭男dism、あいみょんといったメジャーどころが新曲を出して飛び込んでくるのは当然だと思うのですが、NiziUが入ってきたときに、NiziUとは何?、いつの間に流行してたの?ということになります。知るタイミングとしてはワンテンポツーテンポ遅い。

私のように、いつもTwitterを見てYahoo!ニュースを見てSmartNewsを見て、なんて生活をしているのに、流行を知ることができないというのに少しショックをおぼえます。こういったテキストメディアじゃないところで、大きな流行がおきて、その結果を知ることができる状況になっている。これは今はまだ問題視されていないけれど、デジタルデバイドと過去呼ばれた、デジタルについていけない人は何も知ることができない、そこから生じる貧富の差までを予感することができます。

仕事しながらでもメディアからの情報は速報レベルで入手できると思い込んでいるし、デジタルの世界ではとても感度が高い。センシティブだ。そう思っていたのに、です。NiziUを知るのはとても遅かった。

さて、NiziUというグループは、Nizi Projectという、韓国大手事務所JYPエンターテイメントとソニーミュージックによる共同ガールズグループプロジェクト、から生まれたグループです。で、今回この話を詳しくするつもりはありません。

このNiziUが有名になるプロセスを探っていると、どうも日テレの「スッキリ」という番組が絡んでいる。情報をテレビ経由で流しそこからYouTubeでオーディションの様子をシェアするというやり方のようです。おそらくYouTubeでシェアしながら、インスタグラムやTikTokなどで拡散していったのではないか・・と。日テレは日テレで、コンテンツとしては出資しているHuluに誘導。

これらのプロセス上に、私が使っているメディアが一つもないのです。スッキリなんて仕事している人はまず見られないのでそこで脱落。インスタグラムやってないしTikTokやってないし・・ということで、どうも流行しているという事実すら知らないまま、最後の最後でストリーミングで知ることになる。

最後の仕上げで、先週放映された「THE MUSIC DAY」で、NiziUの初のテレビ初歌唱。結局のところ、インスタグラムもTikTokもYouTubeもHuluも積極的に見ない、テレビ層にここで初めてリーチするということになったわけです。同時に、プロデューサーであるJ.Y.Park氏のメディア露出も、THE MUSIC DAY終了後のマツコ会議にセッティング。

この、NiziUの流行らせ方は非常に勉強になっていて、このインターネット時代に何か流行させるときのプロセスは相当複雑になっています。下手にマスメディア上で展開しようとすると「ゴリ押し」と言われ嫌われてしまうのがオチです。

まずは叩いても離れないコアファン層をつかんだ上で、その上でSNS上に拡散。感度の高い人たちに支持を取り付けたうえで、ストリーミングのランキングに流入。ある程度「NiziUって何?」という興味を引き付けたうえで、最後の最後にマスメディアで披露。

私としては、テレビで初めて知る、は逃れたものの、結構遅くなってしまったな、と多少の危機感をおぼえてしまったのでした。

流行の機微にもっと詳しくなるためには、メディアとの付き合い方を考えていかないといけないな、大手メディアだけなめていても、話にならないな、と思っています。