先日から押し入れのWii Uを引っ張り出した上で、Wiiのソフトを遊ぶのが家で流行っているのですが、昨日Wiiパーティーというゲームを遊んだんです。
まあ、私の成績はイマイチだったのですが・・。ちょっとした発見がありました。
下記のミニゲームがありました。ルールを説明します。
・15段ほどの階段を上るミニゲームです。
・参加者は1か3か5を事前に他のプレイヤーに分からないように入力します。
・参加者全員の入力結果をオープンし、他の参加者と重複しなければその数字だけ階段を上ります。
ということで、理想は5を入力したくさん上ること、なんですが、他の参加者も5は欲しいので人気になりやすいです。1は人気が低いので確率としてはもっとも当選しやすい。
さて、どういった戦略でこの勝負を勝ち抜けばよいでしょうか。最終的に私が行った戦略は以下の通りです。
・とにかく5を優先する。
・たまに1を入れる。
・5でたくさん競合するが、最後まで5を止めない。
結局はこのゲームに関しては私が1位抜けできたのですが、どうもこの思考については、長年ビジネスに接した結果ではないかと思うところがあります。
ブームが来ると競合が増えます。競合が増えると勝ち抜くのが難しくなります。負け続けるとイヤになります。別の選択肢の方が優れて見えます。
そこで乗り換える人が出てくるのですが、そこで変えません。だとしてもまだ人気は残ります。競合相手との競争です。どちらが最後まで残るか。
で、昨日に限っては、5を争う状況が続いたのですが、最後は私が5を独占し1位となりました。
この戦略はもう一度やると、多分方法がバレているので通用しないと思います。
でも、ビジネス上の競争って、1回しかないんです。
別の競争に参加すればまた0段目からとなります。
おそらく勝てない人は、これをずっと繰り返している。
止めないこと、続けること、相手に根負けさせること。一度や二度の負けは無視すること。
ゲームをやりながら、ああこれ仕事でやることと同じだわ・・と思いながら、仕事の原則を貫いてみたら1位になったので、確信を得ました。
なお、二度目からは通用しないと書きましたが、これは同じ競争相手であったときの仮定です。しかし、競争相手が同じなんて、仕事ではないんですね。別の市場に参入したら、競争相手は変わります。
ということは、ほとんどのビジネスにおいて、この戦略は有効ということになります。軌道修正するべきときは、競合が一歩も引かず共倒れが予想されるときです。そのときはたまに1や3を入れて、あきらめたフリをすることです。
本当のビジネスのことに触れるなら、今回は1と3と5が見えていたわけですが、実際は1しかなかったり、0.1や0.01しかなかったり、階段が3段しかなかったりといろいろです。市場に勝つ手段が非常に限られていて手間をかけてもどうにもならない。勝つには勝ったが儲けは少なくて市場はそれ以上伸びない。したがって、ゲーム自体をやるやらないというのも問題になってきます。もっと現実は複雑、ということですね。
こういったゲーム、運任せだとずっと思っていたのですが長年仕事をやってくると考え方が変わります。昔のゲームを引っ張り出して来たら、少しはステイホームな生活も潤うのかもしれません。
※ちなみにWiiパーティーの結果は二回連続最下位だったので、ゲームの腕とは関係ないようです。。。