orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

「子供の成績と、世帯年収/父親の学歴」の関係に対する考察

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世帯年収が高い、もしくは父親の学歴が高い世帯の子供は、学力が上がる、というツイートが話題となっていまして、返信をつけたら結構反応がありました。

 

 

この内容について、解説を付けておきたいと思います。

 

私自身はこの統計をひっくり返した立場にいます。この傾向の通りにならなかった、ということです。

私が育った家庭は超貧しかったですし、学費も日本育英会から高校・大学と借りました。父親の学歴とありますが、そもそも母子家庭で父親もいなかったですし(笑)。でも、この統計のようにはなりませんでしたよ。

親になって子育てもやってわかったことを書きます。

子供の時に自分がどんな選択肢を持たされているかについては、全然わかっていませんでした。どんな進路に行けば何が待っているかがわからない、というより、社会がどんなふうに動いているかということすらわかりません。だって、学校の中では教えないじゃないですか、社会の仕組み。インターネットもスマホも無かった時代です。学校の勉強頑張って試験でいい点数取って、進学先はできるだけ偏差値の高い学校に、という価値観しかなかった。

でも私が大人になってみて社会の仕組みを見ていると、これはもう、大変隙だらけなのです。子供に適合したいい方法を探し出して、子供を親がサポートしてやれば、より有利に進路を歩ませることができる。このいい方法と言うのが肝で、小中学生、下手すれば幼稚園ぐらいから隙がある。この頃進路の選択権があるのは子供自身ではなく親にあります。そんな小さなときの子供が、「学校は優秀な私立を選んだ方が将来に有利だよ」とはなりませんよね。

私の周辺を見ると、親のその子供に対する活動はかなり激しくて、塾は乱立するしピアノ教室は活況だしすごいものを見せられました。なお、このピアノ教室についてちょっと解説しておくと、ピアノのコンペ(大会)で優秀な成績を収めると私立の受験に有利だからです。小学校6年生ぐらいになるとゴソっと教室通いを止めるんですよ。コンペに出ていた子たちが中学生くらいになると参加人数が2割ぐらいになる。彼らはピアノを習いたいからではなく、受験に勝ちたいんだな、と理解しました。まあ中学以降は部活動も受験の要素になるので、ピアノより優先度が上がるということもあります。

さて、そういった社会の隙のようなものって、どうしても高学歴な人や収入の高い人は敏感になるんですね。自身がそうやって成功していったものだから。もし自分が子供だったらこういう風に攻略するのに、と。だから、冒頭の統計のような状態になるんだと私は分析しています。お金があるからという理由だけではなく。

もし親がこんな観点を持っておらず、公立の学校に行かせているだけで、目の前の選択肢だけで勝負させているとしたら、それは不利に働くと思います。競争条件が平等ではないので、「チート」という言葉を使いました。

一方で、社会の隙をついて、有利に勝負を働かせる中で結果を出す子供については、堂々としていて欲しいと思います。その中でも競争はあり、努力は必要です。全くこそこそする必要はない。その良い環境を十分活かして、どんどん活躍してほしいと思います。それが競争ですし社会ですから。

では、この統計の中で不利とされている、親が高学歴ではないもしくは高収入ではない、と言う場合の子供の身の振り方です。これは発想の転換が必要です。「この統計が通用しないような条件に当てはまるように行動する」ということです。例えば、この統計は国語と算数・数学だけが対象となっていますよね。別に勉強なんてそれだけではない。もっと長い目で自分が夢中になれることを探し、それに没頭することです。学力検査なんてあるルールに基づいた狭い統計なのです。もっと世界は広い。いろんな尺度がありいろんな探求方法があります。高学歴で上場企業に入って高収入、なんていうのも高収入を実現するための一つの方法に過ぎません。

統計とは、前提条件の上に成り立っていますから、前提条件を破ればその統計は何の役にも立たない、ということです。そしてサンプル数が少なければ少ないほど、統計は意味が無くなっていきます。そう、そんなことは誰もやっていないよね、ということを追求することのほうがリスクが少ないのです。統計結果を否定することなく、良い結果を得られる挑戦ができます。

私も、もし子供の時だったらこんな統計を見たら不安になったと思います。でも私が当てはまらなかったのは、なーんの知識もなく急に東京で一人暮らしを始め、人は普通しないような失敗を数多くやったおかげで、人の知らない世界を知り経験を積み上げていったからです。だから、こういう統計を見ると、間違っているとは思いませんが、やりようはいくらでもあるよ、と言いたいです。異端であることで、統計が出す冷酷な結果はいくらでも乗り越えることができます。