orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

am/pmの冷凍弁当はメチャクチャ運用が大変だったんだよ

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私は今はもうないam/pmの深夜バイトを半年ぐらい学生の時やった経験がありまして。今日am/pmの冷凍弁当があったらいいなって話が上がっていたので内情をお話ししておきます。

 

news.yahoo.co.jp

来店客は、レジ脇に設置されたメニューパネルから、希望する弁当のカードを抜きとり、レジの店員に渡す。そして店員はレジ後ろに保管してある冷凍品をレンジ解凍、客に提供するというのが「とれたてキッチン」のシステムだった。ラインナップはおこめサンドやスパゲッティ、カレーと幅広い。06年にam/pmを取材した記事によれば、「ミートスパゲッティ」「こんがりチーズのシーフードカレー」「ジャージャー麺」が人気商品だったようだ(「デイリーポータルZ」記事「am/pm『とれたてキッチン』温める前の状態のものが見たい!」より。

 

コンビニの後ろにでっかい冷凍庫があって、そこに大量に保管されているんですね。で、レジ横にカードが置いてあり、客はそこからカードを引き抜いて、レジに持ってくるわけです。

で、会計した後電子レンジに入れるのですが、電子レンジが4つくらい並べてありました。そこに5分から6分レンジで解凍します。普通のコンビニ弁当は数十秒で完了しますから劇的に長いのです。

その間客は暇なので、立ち読みコーナーなどで時間をつぶします。それで、温まったら「〇番の方、おまたせしましたー」なんて店内に大声で呼び出しをかけて、そして袋にいれてたそのお弁当を引き渡すなんてオペレーションをやっていました。

・・・一人で。

21:00~9:00の12時間バイトを一人でやらせるって頭おかしくないですかね?。二十数年前だから許されたのかもしれません。しかもそのコンビニの場所は大都会でした。特に21:00~24:00になるまでは混むから大変で、一人当たり5分以上待つオペレーションなので、どんどん列がスタックするんです。一人レジで。ああ地獄。

で、電子レンジもどんどん埋まる。4つの電子レンジをフル稼働させると何が起こるかって、静電気がバチバチ起こるんです。もう扉さわるの超怖かったです。多分電磁波もそうとうひどかったのではないだろうか。髪の毛が逆立つくらい・・。

24:00をそれで乗り切ってから、今度は、もっとひどい状況がやってくる。納品です。あのとれたて弁当(冷凍)がですね、大量にレジの中に置かれるんです。検品もするんですが、相当大量に置かれるので足りてるのか足りてないのか全然わからないまま、「はい、おつかれさんしたー」って受け取ってましたね。

し・か・も、それらは全て冷凍食品で、段ボールの中に入ってます。だから、速く冷凍庫に入れないと、溶けちゃうので、すぐにでもしまわないといけない。

これが重労働だったのです。冷凍食品は重いし、それを大きな冷蔵庫にしまうのですが冷たい。0度以下に手を突っ込んでいくので、やってくうちに手がかじかんでしまうのです。

これ、レジは一人ですから、お客様が来たら冷蔵庫に入れる仕事も止めなければいけない。

そして、とれたて弁当のオーダーが来たら、5分以上また作業が止まってしまう。

よーく半年やってたなと思うのですが、こんな状況だったので、とれたて弁当は大嫌いでした。

上記記事では「冷凍食品の先進性」なんておっしゃっていますが、現場は本当、大変なプロダクトでした。

まぁ余談ですが、とれたて弁当以外にもソフトクリームも売っていて、とれたて弁当とソフトクリームとかって頼んでくる客もいたのですが、私ソフトクリーム作るの大の苦手でしたね、あのクリームをくるくるコーンによそっていくのが苦手でした。お客さんは、「いいよいいよ笑」って感じで優しく受け取ってくれましたけど、もうほんと、あのam/pmのビジネスモデルは今考えても全然スマートじゃなかったと思います。

それもこれも、ワンオペやらせやがってのところから始まっている恨みですね。二人だったら、レジと納品分けられたのに・・。

また、やっといろいろ終わって、夜中の4時くらいに今度は雑誌の納品がやってきます。全部ビニールを剥がして、昔の本を外して並べる、みたいなこともやらねばならず。夜中12時間を一人でワンオペするのって、アホみたいにきつい仕事でした。

ということで、冷凍食品を弁当として売るのは先進的なのかもしれませんが、レンジは5分以上かかるし、納品も大変だし、ということで私はお勧めしないプロダクトの思い出でした。