orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ダメな会社の特徴

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ダメな会社について考えてみたい。

 

note.com

 

この記事の骨子としては、

①まず社長がダメ

②いや業界全体がダメ

ということだと思います。

 

私もいろいろ会社なるものを見てきましたが、社長がダメという場合は非常にわかりやすいです。社長がダメなのに会社がいいというのは成り立たないですね。いくら脇を固める人が優秀でも、一瞬は素晴らしい瞬間はあっても中長期で衰退します。法人はその仕組みから言って企業経営が健全なら永遠の命を持ちます。この健全なら、というのが重要で、社長がダメだと健全ではないので、どこかでボロが出ます。社員の労働管理や待遇が違法だというのはほんの一部です。逆に社員に甘くした結果本業がうまくいかず、赤字続きで会社自体が無くなってしまうケースもありましょう。健全であるというのは非常に難しいバランス感覚が必要です。今回のケースは社長のダメさが目立った場合ということで、この場合社員がやるべきことは、会社から得られるものがないとわかった時点でさっさと会社を辞めることになるでしょうね。

さて、業界全体がダメ、ということですが、ふと昔に目線をやってみると、IT業界自体がそう言われた時期がありました。リーマンショックのあたりまでがひどかったかな。ブラック企業という言葉が一般化したころで、その頃はデスマーチとか終電ダッシュとかって言葉が当たり前のように飛び交っていました。そのころ会社にいておぼろげに覚えている誰かの噂話ですが「あの・・プロジェクト、今5次計画を実装しているんだけど、どうも完成しなくて、6次もうまくいってないもんだから7次をやるらしいよ」って言っていたのを鮮烈に覚えています。あのころは業界がダメと言われても文句はありません。元請から下請まで、まんべんなくデスマーチだったように思います。

しかし、時は過ぎて2020年。ずいぶん業界のホワイト化が進んだなあ・・。現場によりさまざまあるでしょうが、コンプライアンスというか法律を守る姿勢が強まりました。逆に工数がかかるならちゃんとお金を取るべきという認識が強まったように思います。いや現場によってはまだデスマーチやってるケースもありますが局所的で、業界全体がということはありません。また元請のプロジェクト管理もかなり厳格になっていて、ちょっと怪しい傾向があるようだと、プロジェクトマネジメントオフィサー(PMO)というところがああだこうだ言ってきて、早期に検討されるようになってきています。燃える前に手を入れることは非常に大事ですからね。業界は良くなりました。

ですから、「業界がダメ」に関しては少し長い目線で取り組んでいく必要があります。すぐに良くなる業界などありません。しかし永遠に良くならない業界もないと思います。自分が業界を良くしていくんだと積極的に活動した人が、実際に良くなった時にメインプレイヤーになっているのはよくある話です。ですから、「業界はダメ」という理由で外に出る人はいつまでたってもその業界に恨みを持ち、ダメだダメだとSNSで言い続けるので、IT業界もそういう風評がまだ無くならないんだと思っています。いや、それって10年前の話だよね、って。

もう一つ、ダメな会社のパターンがあるのを知っている。

社長に会えない顔も見たことがない、直属の上司かその上くらいまでしか見たことがないというパターンです。しかも、SESのような他社に常駐するような働き方だと、自分は何の会社に所属しているかわからなくなってきます。

こういう業態は多いのですが、なかなか会社への帰属意識を作るのは難しい。常駐先のホワイトさに依存するしかないです。そのうち常駐先の社員よりもその会社に詳しくなったりして、その現場に長くいたいもんだから自社に所属するみたいな話になってきてしまいます。

それでうまくいっているうちはいいのですが、給与や仕事内容にギャップが生まれてくると誰に陳情していいのかさっぱりわかりません。で、辞めていくのですがそれも日常茶飯事で、同様な会社に移ったとしても全く同じ世界が繰り広げられているということになってしまいます。

実力がついたら、フリーランスになったり内製企業の情シスなどに飛び込む人もいて、まあこの仕組み自体は悪とも思いませんが、長居するものではないかなとは思いますね、仕組み上は。

 

3つのパターンをご説明しました。

①社長がダメ
②業界がダメ
③社長や経営幹部とさっぱり会えない、会社が何やってるかわかんない

 

まああとは、直属の上司がクズ、というパターンもありますがその場合はその上司を追い越せばいいのでダメってほどでもないのかな、と。

もし、自社に満足しているのであればそれは大変幸せなことでもあるので、大切にするべきだと思います。