orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

危険な兆候

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不景気は、今じゃない

不景気な割に各社持ちこたえてるじゃない、と思っている人に少し冷や水。

飲食やサービス業は、その日に利用があってすぐ売上になるので、景気敏感とも言われますが企業対企業、いわゆるB2B的な企業だと事情は違います。

企業は一年間で使えるお金が決まっていて、予算と呼んでいます。この予算の金額の中で別の企業に注文、いわゆる発注を行います。またそれを引き受けることを受注と呼びます。

どれぐらい受注できているかを受注残と呼び、それを完成させ、相手に収め完成したと認めてもらうことで検収が完了。それを持って請求書を先方に送り、そこでやっとお金が支払われるという仕事の仕方になります。

で、今年の三月くらいからがコロナショックだとして、日本の大部分の企業はB2Bなので、受注残はまだ潤沢にあるわけですよ。だから数か月はそれを完成させるのに集中、その作業がテレワークになったということで、何とか皆様これをこなしていったのだと思います。

ただ、私は危険な兆候を感じています。

 

問題が起こるのはいつか

問題は今年後半ぐらいから起こると思っています。

いわゆる商談を活発に行うための、各種商談会が全てできなくなっています。

あの、東京ビックサイトやら幕張メッセやらでやる、いっぱい人が集まっていたアレです。ちっとも開かれていません。

その結果、各社どうやって営業活動し、受注するか頭を悩ませています。意外と商談って、その場のノリで話が進んで行って、最後に稟議書までできたりするので、きっかけがないというのは苦しいものがあります。

また、最近、去年からやっていた商談が流れたのですが、その理由が、今年度やるはずだった計画が2年先延ばしにすることになった、というものでした。結局各社、今年の見通しも立てられないので予算がつかない。まだ未消化のものについては凍結。来期予算も様子見。彼らは中止、という言葉は言いません。延期という言葉でお茶を濁します。発注する方も、やたら慎重になっているのです。

その理由もはっきりしていて、各企業が業績見通しを「経済環境が不透明」だからとして未定とするところが続出しているから、です。

 

www.nikkei.com

企業はいつ事業活動を本格化できるのか見通せずにいる。15日までに決算を発表した3月期決算企業の約6割が2021年3月期の業績予想を「未定」とした。業績予想を出した会社では、今期は約2割の最終減益を見込む。生産や販売の正常化は10~12月期以降との見方が多い。

 

営業活動の場もなくなったわ、各社の予算も慎重姿勢で延期の方向。こんな状況で考えると、問題が起こりだすのはきっと、今ではない、今年後半なのではないかという見立てをしています。

 

経済とはよく言ったもので

営業活動の場、つまり展示会が開かれるようになったとしても、発注側の予算が整わない。

発注側の予算が整っても、発注先を見つける展示会がない。

まあ、そんな状況がこのまま続くとしたら、仕事そのものが生まれないため、今度は技術者ベースで言えば仕事が激減します。空き工数が増えます。そうすると途端にB2Bの企業は現金が減りだします。

まあ、半年先ではなく1年先、2年先の仕事すら確保している企業はいます。本来はそういった先が見通せるビジネスモデルを組めればいいですが、そんな都合のいい話ばかりではないです。「すぐ作ってー!」「わかりやしたー!」みたいな仕事がたくさんあって好景気だったのが2019年まででしたから。そういった案件が激減する兆候がはっきりと見て取れます。

半年後、このままB2B企業が先の仕事を確保できない状況が継続すると、今度は希望退職や早期退職の話もどんどん聞こえてくるようになります。新規採用も絞っていきます。本当の不景気はそこからだと思います。

そうならないようになるために、

・各企業が、今年度や来年度の業績見通しを出せるようになること
・展示会のような商談マッチングの場が復活すること

この2点は非常に重要になるだろうなと思う次第です。