orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

テレビ会議ブームで非IT層のITスキルが上がっている

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テキストチャットからビデオ会議へ

ZoomとかGoogle HangoutやMeet、Skype、WebexやLINEビデオ通話などいろんなビデオ会議用のツールはありますが、私は全部試すことになりました。そもそも私はビデオ会議をあんまり信用していなくて、テキストチャットがあれば事は足りると思っていたタイプのIT側の人間でした。今回のテレワーク期間もテキストチャットで事足りるとしばらく過ごしていたのですが、今ではビデオ会議をよく使うようになっています。そしてビデオ会議も、音声onlyだったのが、ビデオ機能も使いだしています。

なぜテキストチャットからビデオ会議への転換が起きたのか。

今回学んだことは、その転換のトリガーが、「非ITの人」だったことです。テキストチャットさえ忌み嫌い、リアル会議や電話を愛用していたようなタイプの人がどんどんビデオ会議を使いだしたのです。私はテキストチャットでいいのでは・・と思っていたのですが発見がありました。往々にしてパソコンのキーボードに対してブラインドタッチなどの高速入力ができない人が、テレビ会議を熱望し、かつ使いこなしだしたのです。しかも、スマホがあればだいたい何でもできると言っていたタイプの人が、パソコンを持ち出してかなりマニアックな機能も含めて勉強し出し、身に着けていくような現象を目の当たりにしてしまったのです。

そのような方々が四苦八苦しているのを見ると、IT側の人間としてはあれこれ手伝いますが手伝う中で、そんな非ITの人たちのモチベーションが非常に高く、一から十までITのことを教えなくても自信で学習していくのです。

これはひょっとしたら、ITとか非ITとかいう属性はもう昔の話で、とにかくテレビ会議ができる人にならないと社会から葬られてしまうぐらいの空気感が発生しているのではと思います。かつスマホよりパソコンの方が、テレビ会議端末としてはかなり優れていて、コラボレーションが前提の仕事をする上ではパソコンだということも理解しているようです。一昔前はスマホを握りしめて離さなかったのに。

 

もう戻れない

いろんな人々がテレワークを実践してみて感じたことを調査した結果も同様の結果となっているようです。

 

moneyzine.jp

新型コロナウイルス感染拡大によって、テレワークを実施している会社は多い。この状況を管理職と一般社員はどう感じているのだろうか。課題はあるものの「やってみたら出社しているときと生産性は変わらなかった」という声も多い。

 

いろいろ問題があると思っていたけど、やってみたら結構できた。自分一人ができるようになるだけでは社会でできるようになりません。私とその相手ができることが重要です。今回は社会全体、特に非ITの人までが、テレビ会議とは何たるかを知ってしまいました。

となると、今後において、テレビ会議でやろうということを言いだすハードルは思い切り下がったということです。しかもZoomじゃないとわからないなど、ツールにより方言があり普及の阻害要因となっていたわけですが、今回いろんなツールを一人で試すことが随分多かったです。相手のツールに合わせてテレビ会議をしていった結果、ツールの種類はそんなに問題ではないこともわかりました。

これまで、オフィスがあり内線電話や外線電話がありFAXがあり、携帯電話があり、会議室があるなんて言うフォーマットがごくごく当然として信じられていました。でも今後。多くの人々がテレビ会議でコラボレーションできるのだということを知ってしまった今後。発想は随分変わっていくんじゃないかなと思いました。

 

社内SEが人気に

この時代、業種においては仕事ができなくなり窮地だそうですが、一方で求人が急激に増えた業種があります。実は、そのなかに社内SEが入っています。

 

www.nikkei.com

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療・介護やIT(情報技術)分野など対応に人手が不可欠な職種で派遣社員やアルバイトの時給や求人が急伸している。看護師の派遣の時給が3月は前月より2割近く上昇。在宅勤務の拡大でシステムエンジニア(SE)の派遣の求人は前年同月比で7割弱増えた。4月も高水準にあり、こうした人材の逼迫は続きそうだ。

 

何で在宅勤務でシステムエンジニアの求人が増える??。と思ったのですが、「社内SE」と「運用保守」だそうです。たくさんの人々が仕事がテレワークでできることを、指揮者のように設計し実装しなければいけない。そんな社内SEの役割が急激に急増したことが見て取れます。医療従事者は実際の患者に対して戦っていますが、社内SEは会社活動を正常に保つために別次元で戦っている、そういうことです。

 

この数か月間で、非ITの人たちにおけるITのオペレーションスキルが急に上がったなあと思う次第です。彼らには素養が無かったのではなく、興味が無かっただけなんですね。モチベーションが急に上がったとおもったら急に自身でいろいろなことをおぼえはじめました。インターネットで調べれば大抵のことはわかりますからね。

逆に、ITを生業にしてきた人たちは危機感を少し持った方がいいと思います。市中のITスキルがどんどんモダン化し、自分だけが止まっているかもしれません。テレビ会議など今流行しているだけ、自分の仕事の仕方は変えなくていいと思っているITの人がいたら、もしかすると、自分だけ時代遅れに取り残されてしまうかもしれません。教える立場だと思っていたら、いつの間にか教えられる方に廻ってしまう。少し背筋が寒くなった現在の状況です。