orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

「働きがい改革」なんて来ない。今日明日を生き抜くことを考えよ。

f:id:orangeitems:20200323124319j:plain

 

働きがい、が重視されようとした矢先

エンゲージメント、日本語で言えば働きがい、ですが確かに去年まで重視しようとする動きがあるのを知っていました。

 

www.nikkei.com

働きがいを意味する「エンゲージメント」を重視する日本企業が増えている。組織の「健康診断」を実施して職場風土を改善し、生産性アップや離職防止につなげる狙いだ。単なる働き方改革だけでは、労働意欲を高めにくい。経団連が旗を振り、三井住友銀行が全行で意識調査を始める。働きがい改革は、日本企業が競争力を取り戻す妙薬になるか。

 

ですが、この動き、景気がいいときの話ですよね。インバウンド、人手不足、移民政策、もうはるか昔のように思います。

コロナショックで、多分吹き飛びました。皆、自分の仕事があるだけ幸せです。どうにか被害を最小限に抑え、原状回復できるように官民が頭をひねっている最中です。

 

不景気で状況は一変する。

就職氷河期直後やリーマンショック時の雰囲気をおぼえていますが、不景気の時にはこんな社員の気持ち目線の対策は全くありませんでした。

 

・お前の代わりなんていくらでもいる
・仕事をしないやつに有給休暇などない
・少々の風邪でも休むな、むしろ風邪引くな
・残業するのは当たり前、仕事終わらせるまで帰るな

 

実際、そんな現場ばかりでしたから。そんな状況で20代30代を過ごしてしまった同世代のせいで少子化は進んでしまったのだと思います。

子供を産み、育てるなんてビジョンを取り上げられた世代でしたからね。

生活したければ、共働きして生活水準を上げなさい、と言わんばかりの渋い環境でした。自分が生きていく必要の方が強かった環境でしたから。

 

 

さて、不景気がやってきそうです。財政出動等はありますが、現実、新しいことに取り組むことがここ半年くらいはできなくなりそうです。今日を、明日をどうするんだ、ということで世界は精一杯である時間が過ぎるでしょう。IT系の各種イベントもオンラインイベントすら中止になりつつある現状です。

 

www.itmedia.co.jp

 

イノベーションに近い領域が止まってしまうと、IT業界にとっては結構痛手で、まずは今動いているシステムをきちんと動かそう、という保守的なマインドが支配するに違いありません。ユーザーの研究開発的な予算も一旦ストップし、本業の売上のネガティブインパクトへの保険にしたり、もしくは政府の財政出動でかえって売上が延びる場合はその保守対応に追われることとなります。

AIもDXも、きっと一旦停止です。ただ運用保守は止まれない。

そう考えると、仕事の奪い合いとなるのが目に見えています。

新卒の内定取り消しが起こっている事実もあります。

 

www.nikkei.com

 

こんな状況で、社員は「エンゲージメント(やりがい)」なんて言ってられなくなりました。まだ、仕事があってお給料がある状況がありがたい。それは世界のニュースを見ていれば分かる。

目に見える、不景気な時代がどれぐらい続くかはわかりませんが、やってきたのは私でもわかります。働きがい、なんて言っている場合ではなくなりました。

この時間をできるだけ短く切り上げて、また元の、希望を持てる世界に戻りたいと切に願います。長引けば長引くほど、仕事を辞めるに辞められない状況を逆手に、職場でのエンゲージメントなんてどんどん軽視されてしまうようになります(なってました)。

 

必要あれば、働き方改革なんていくらでも緩む

いや、昔とは法律が違うだろう、なんて声も聞こえるかもしれません。

しかし、緊急事態となれば様子は一変するんです。

 

www.jiji.com

昨年4月から適用が始まった改正労働基準法は、残業時間の上限を月100時間未満などに規制する。ただ、災害など緊急時は、労働基準監督署の許可などにより、上限を超えて働かせることができる。

 

まさかの労基署が、ゴリゴリ働かせるのを許可することとなります。

これ、過去の働き方改革法案でも例外業種があったりして何かうさんくさかったのですが、やっぱり社会的に不可欠な仕事があったら法律ですら止められないのです。

この、生きるために必要、という状況はどんどん超法規的な措置が積み重なっていきますから、ひとまずこの状況を把握して、今手元にある仕事を大事に守るのが得策と申し上げておきます。隣の畑は青く見えるのかもしれませんが、今やどこの畑も今日明日を生きるために大変です。やりがい、なんて二の次の世界、です。

ただ、一変してしまったこの世界、昔に見たことがある世界と似ているのが、就職氷河期世代である証拠なのかもしれません。