orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

VMwareの新リリース、日本語記事まとめ

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https://www.vmware.com/jp.html

 

VMwareがここから20年を作ると言っている新しいリリース。日本語記事がたくさん出ているのでまとめておきます。

 

IT Leaders

it.impressbm.co.jp

ヴイエムウェアは2020年3月11日、コンテナ管理基盤のKubernatesを組み込んだサーバー仮想化基盤の新版「VMware vSphere 7 with Kubernetes」を発表した。LinuxなどのOS上でKubernetesを動作させるのではなく、VMware ESXi上でKubernetesがネイティブに動作する。パッケージ製品「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」の一部として2020年5月1日までに提供を開始する。

 

すごくわかりやすい記事。Kubernetes実行環境において、vCenterがマスターサーバー、ESXiがメンバーサーバーになるということで、普通通りvSphereを構築するとKubernetesの実行環境が手に入っているという寸法のようです。

しかも・・

 

開発者は、Kubernetes環境の操作用コマンド「kubectl」を使って、コンテナだけでなく仮想マシンも操作できる。これにより、インフラの調達が容易になる。一方、IT管理者は、vSphere ClientやvCenterなどを介して、仮想マシンと同様にコンテナ環境を監視・管理できる(図2)。

 

こりゃあ驚きですね。これ見てみたいですねー。オンプレでもコンテナの実行環境が用意できるとしてあとはキャパシティープランニング辺りが気になります。

ちなみに、現時点ではKubernetesの環境はvSphereだけ構築しても手に入らないそうです。

「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」の構築の一部になっているらしいので、インストーラーが違うんだろうなあと想像しています。

 

 

ZDNet

https://japan.zdnet.com/article/35150649/

 ヴイエムウェアは3月11日、コンテナー管理のKubernetesを活用する「VMware Tanzu」ポートフォリオと、「VMware Cloud Foundation(VCF) 4 with Tanzu」「VMware vSphere 7」「VMware vSAN 7」を発表した。コンテナーベースのモダンアプリケーションによる企業のビジネス刷新を支援し、IT管理者と開発者の異なるニーズに対応するプラットフォームと位置付けている。

 

この記事に書いてあることは非常に正確なのですが、その分複雑だと思います。30回くらい読み直したらようやく頭に入ってくるレベル。ただ日本語で概念をとりあえず理解するには適した文章だと思います。

特にVMwareがここまでずっとM&Aを繰り返して手に入れて来たソリューションを、一つのパッケージとして出してきたので理解が難しいですよね。昔のブランド名を新しいサービスにしたり、組み合わせたりしているので複雑になっています。ただ、経験上経緯は理解しておいた方が構築の時にスムーズですね。

しかしまあ・・30回読んだけどやっぱり、まだ全体像がつかめないので、他の情報も見に行きます。

 

 

@IT

www.atmarkit.co.jp

VMwareは2020年3月10日(米国時間)、経営/技術/製品トップたちがビデオで登場するWebキャストを行い、2019年8月下旬の「VMworld 2019」で戦略レベルの発表をしていたKubernetes製品群「VMware Tanzu」の正式リリースを発表した。

 

この記事に対して突っ込むなら、

 

開発チームはvSphere上でセルフサービス的にKubernetes環境を構築して利用できる。開発者はvSphere管理者に仮想マシンレベルの作業を依頼するなどの必要がない。一方、vSphere管理者は、同製品の管理ツールである「vSphere Client」を通じ、開発チームがやっていることをリアルタイムで把握でき、キャパシティプランニングなどができる。こうして開発チームとITインフラ運用担当者との役割分担が自然にできることがポイントになっている。

 

本当かよ!と言ったところです。

ITインフラチームが、開発チームがインフラを無理使いしている様子をながめて、発狂するような絵が浮かびましたがどうでしょうか。

 

 

PR TIMES

prtimes.jp

VMware Tanzuポートフォリオにより、クラウドネイティブ テクノロジの採用と
あらゆるクラウドにおけるモダンアプリケーションのライフサイクル自動化が可能に

VMware Cloud Foundation 4により、Kubernetesをネイティブでサポートする
モダンアプリケーション向けハイブリッド クラウドプラットフォームを提供

新バージョンのVMware vSphere 7により、VMware Cloud Foundation Servicesを提供

 

VMwareのリリース記事ですが、うーん、結局は構築イメージが沸いてないです。

 

 

まとめ

今回、VMwareが挑戦しているのは、一気にコンテナ基盤(Kubernetes)と、パブリッククラウド、そしてマルチクラウド運用のすべてを、ひとまとめのソリューションに仕立て上げることです。

単にインフラ基盤の話ならいいんですが、これは利用者側の文化も変える話です。

インフラエンジニアと言われていた人たちは、どうやらこれらを全て「ある程度」理解し開発者に説明する必要が出てきます。開発者はインフラのことを知らないので、このギャップは、今AWSやAzure、GCPなどのパブリッククラウドが埋めてくれています。これをVMwareを使えばオンプレでも使えそうなんですが、学習が必要です。

とりあえず、少しづつ、近づいていくしかないかな、と思っています。