https://www.jitec.ipa.go.jp/index.html
情報処理試験、中止の判断を
情報処理技術者試験はIT業界において素晴らしい試験の一つであることは間違いないと思います。しかし、令和2年4月19日に実施される予定となっている今年の春期試験については経産省・IPAは即、中止の判断をすべきと考えます。
現時点はまだ開催予定
現時点では、開催の予定とホームページに記載されています。
現時点でまだ実施予定としています。しかし、これから約40日後に、新型コロナウィルスの影響が無くなっているという予想をしているというのでしょうか。
IT業界の主力が受験する
この、情報処理技術者試験は、IT業界において幅広く浸透していて、昇進条件になっている企業もあるくらいです。これらの人々を集めて大学の教室に日中閉じ込めて、そこにクラスターが生まれたらどうなるのでしょう。現在、休校・休学の措置が小中高に取られています。しかし対象は未成年です。今回の新型コロナウィルスは高齢者ほど重篤になりやすいとあります。情報処理技術者試験の受験生は二十代以上。平均年齢を見ると三十代後半中心です。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/heikin_nenrei.pdf
これらの人々にこの受験日を起点に感染が広がった場合、IT業界への影響は深刻です。テレワークは関係ありません。高熱があれば仕事はできなくなります。長期休養は避けられずマンパワー不足が急速に深刻になるのは目に見えています。
また、受験者数を見ると去年の春で142,220人(統計表)です。
※平成31年度春期合計。上から、応募者数、受験者数、合格数。
これだけの人数を一日に集めてしまうイベントが、現時点でまだ開催予定になっているのが信じられません。
経産省、IPAは即、中止判断せよ
経産省は経済三団体に、感染防止について協力要請をしています。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、梶山経済産業大臣、加藤厚生労働大臣、それに赤羽国土交通大臣は経済界と連合のトップと会談し、時差通勤やテレワークなど実効性のある取り組みを直接要請する異例の対応を取りました。
梶山経済産業大臣と加藤厚生労働大臣、それに赤羽国土交通大臣も急きょ加わって、3人の大臣が経済産業省で経団連の中西会長と日本商工会議所の三村会頭、それに経済同友会の櫻田代表幹事の経済3団体のトップと、労働組合の連合の神津会長と会談しました。
一方で、来月に、14万人規模でIT業界で就労する人々を学校等に集めて、一斉試験を行うことを経産省やIPAがまだあきらめていないというのはいかがなものだと思います。
即刻、中止判断してもらいたい。それがIT業界に属している一国民としての、経産省・IPAへのお願いです。
また、企業においては、春期については例え経産省やIPAが強行したとしても、社員に対し受験しないように促すべきだと思います。4月19日時点でやってよいイベントだとは思えません。
※私も受験予定なのですが、受験できる状況ではないと判断しています。
追記(2020/3/24)
本日、正式に中止となりました。