orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

何かを上手になるために必要なこと

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良いマンガを見つけた

この前、ブルーピリオドというマンガを読んだのですがとても良かったのでお休みで時間があれば読んでみてください。6巻にて一旦完結するので一日で読めます。

このマンガは東京藝大を目指す高校生のお話ですが、この中で「いくら練習をしてもうまくなるわけではない。正しい手法・公式を知り、身に着けていくことで上手になる。」というメッセージがあります。この点、とても重要です。

 

何かを上手になる、ということ

例えば、ブログを毎日書けば、日本語が上手になるか。

残念ながら誰でも日本語が上手になることはありません。一方でみるみる上手になっていく人もいます。この差はどこにあるのかと言えば、上手になるために必要な手法・公式を身に着けていこうとするかそうでないか、ということに尽きるのではないかと思います。

この手法・公式はどうやって学ぶのでしょうか。何の教科書もなくただひたすらに繰り返し練習するだけではそこにたどり着くのは至難の業です。いや、ずっと続けていればいずれ手法や公式のようなものに気が付くのですが、そこまでにかかる時間があまりにも長いのです。たくさんの先人がたどり着いた結論がそこにあるのに、それを見ないで自分だけで独力でそれを見出そうとする努力はかなり効率が悪い。

辛抱強くて努力をすることについては人より秀でているのに、なぜか教科書を見ない人がいます。自己流で何かを極められる人はほんの一部の異能だけであり、大多数のほとんどの人は、まず練習するのではなく、どうやってやればいいかをひたすら学ぶべきです。いくら続けてもうまくならない人、ある程度まではうまくなるけれども壁にぶち当たってしまった人は、この点を反省すべきです。うまくなる方法を学ばないまま、壁打ちだけをやっていても、その自己流の方法を反復しているに過ぎないのだということ。

 

ITの世界において

私が住んでいるIT業界ですが、経済産業省が主管の情報処理技術者試験という試験があります。昨日で春の試験の申込が終了になりました。

この試験、ITにおける「上手になるための手法・公式」がコンパクトにまとめられた試験だと思うんですよね。情報処理技術者試験を学んだとしても、急に仕事で使えることは絶対にありません。しかし、知っておくことで、日々の仕事をしていてもなぜそうやる必要があるのか、何に裏付けられているのかが見えてきます。

前段にて、繰り返し練習したとしても上手になることはないとお伝えしました。繰り返し練習というのが「仕事」です。仕事は毎日やるでしょう。でも同じように皆仕事をするのに、習熟する人もいれば、別の作業をやらせたらさっぱりできない、という人もいます。この差は何かと言えば、きっと、手法・公式を学んでいるかいないかの違いだと思います。

この試験、年に二回行われていて、試験料も5700円と安価な部類なので、ぜひITについて習熟したいと思っている人はチャレンジしてほしいです。実は私も春はエントリーしていて、昨日早速、 高度情報処理午前対策の本、午後対策の本を買いました。

チャレンジしている方は、一緒にがんばりましょう。

 

手法・公式をおぼえるのはかったるいもの

手法・公式というものは、はっきり言って退屈です。

情報処理技術者試験を勉強するより、AWS認定ソリューションアーキテクトの勉強をする方が楽しいでしょう。勉強なんて本当にそんなもので、実際的で手を動かせるものは楽しいし、座学で仕組みをおぼえることの方が面白みに欠けます。

でも、上手になるためにできるだけ回り道をしたくない、コストを最小で行きたい。そう思う人はやはり「習う」べきです。「練る」だけではだめ。

練習、っていい言葉ですよね。「練る」「習う」両方やらなくちゃダメ。

きっと仕事って、「練る」ことです。「習う」のなら教科書を開かないといけない。

ITだけではなく、絵を描くことだって、音楽を奏でることだって、ブログを書くことだって同じはずです。

・・ということを想起させてくれたブルーピリオド。ぜひ読んでみてください。