orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

妖精さんと会社で呼ばれないためにやるべきこと

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働かない妖精さん

妖精さんの記事、興味深いです。

 

www.asahi.com

年を取っても働き続ける――日本はそんな社会に近づいています。一方で、産業構造の変化などから、企業でベテラン社員が築いてきたスキルと業務がかみ合わず、やる気を失っている現実もあります。こうした「働かない」中高年を「妖精さん」と名付けた若手社員の記事を掲載したところ、様々な反響を呼びました。この現象をどう考えたらいいのでしょうか。

 

仕事世代はもう70歳まで拡張されようとしている中、「中高年」とはどの世代のことを指すのでしょうか。労働年齢を20歳~70歳と置くと・・・・。

中央値は45歳。

45歳以上は中高年なんですね。そして半分の人々がすでに「妖精さん」と呼ばれかねないゾーンにいるということです。

どうすれば、こんなひどい呼ばれ方をされないで済むのでしょうか。

 

 

考察

職場で、誰が電話を取るかという問題があると思います。同じような話で、誰が会議の議事録を取るかという話があります。オフィスにいるといろいろと雑用のものが生まれますが、たいてい全部若手に仕事が流れるようになっているのではないでしょうか。

若手は思うはずです。なぜ古株は、暇そうなのに電話を取ってくれないのだろう。議事録だって忙しい時は古株がやったっていいのでは。雑用を若手におしつけるくせに、現場を廻すのも若手で、じゃあ古株は何をしているんだろう。暇そうだし。

そのくせ、何か変革を促そうと提案すると、いやこれはそうじゃないと文句をつけ、抵抗して来る。確かにうなづけることも言うんだけれど、どうせ自分ではやらないのだから口を出さないでほしい。根拠も昔の出来事を引き合いに出すことが多いんだけれど、現状に合ってない原則論ばかり。いや昔はそうだったかもしれないけどさ、今はもっと違うやり方ができるんだけど。何しろワンクッション入れてくるのが面倒くさい。そりゃあそのワンクッション無ければ、本当に存在意義すら無くなるんだけど。

じゃあ、存在意義がないならないなりに、電話や議事録担当やってよ・・。

 

そんな気持ちなんですかね。

この典型的な現場において、若手が不満に思う基盤になっているのは、電話や議事録などの雑用です。

私は若手が雑用をするのは反対ではありません。電話に出る経験も議事録を書く経験も立派な学習材料となります。まあ、今の時代「電話」「議事録」が本当に生産的かという議論はありますが別の話です。コミュニケーションツールはもっと進化しています。

さて、なぜ若手がやったほうがいいか。古株は古株しかできないことにトライしたほうが会社のためだからです。建前としては。給与水準が高いので雑用をしていたらもったいない。給与水準が高いなりの仕事をしてアウトプットしなければいけないので、雑用レベルの仕事は若手が吸収しこちらはこちらで経験につなげていく。そして若手は経験を積んだらまた新しい若手へ雑用を引き継いで、自身は専門性を高めた仕事に集中していく。建前としては。

この建前が通用しない組織構造となってきているため、「妖精さん」現象が起こるのだと思います。むしろ若手のほうが現状に沿った経験を多くしているため、古株よりも仕事ができてしまう。また古株が学習をおろそかにしていて、過去の成功経験を絶対的なものとして承知し、それ以外を認めない保守的な態度を形成してしまう。

あれ、これは「老害」そのものではないでしょうか。

 

こんな状況に中高年が追い込まれないためにやりそうなことを、2つ。

今自分ができることをどんどん若手にやらせつつ、自分は未知のことに挑戦し新しいアウトプットをやり続けることです。

この逆は、自分のできることを若手にはやらせず若手に未知のことに挑戦させ新しいアウトプットをやらせることです。

この2択。前者が正しいのですが、実際は後者の方を選んでしたり顔をしている中高年が存在します。後者を選んだ結果が、「妖精さん」を作り出すのではないでしょうか。

前者で新しいアウトプットを出すことに成功すれば、社内での尊厳は保たれます。もちろん失敗すればそれなりの評価とはなりますが、リスクとリターンの管理も使命の一つでしょう。

後者の場合。もし若手が未知の分野で成功したとして、実績を横取りしようとする中高年がいます。これは最悪です。一方で若手が失敗したとき、上からマウントする中高年がいます。これも最悪です。両方できない場合、中高年は自分のできることに閉じこもっていきます。組織は誰もフォローしなくなります。妖精さんの誕生です。

 

 

やるべきこと

今やっていることが、何かの繰り返しだ。そんな思いを感じたらいち早く、そのループから脱出すべく部下に引き継ぐチャンスを得るよう努力するべきです。

そのループから出たら、次はどうするのかを考えるのは、毎日中高年が考えるべき課題です。だからこそ若手に電話や議事録を任せているのですから、何もアウトプットしないで会社員は続けられないと考えるべきでしょう。

自社内ではそのループを抜けられないことが確信に変わった場合は、転職も頭に入れて新しいスキルを独学しなければいけません。

働き方改革や同一賃金同一労働によって、「会社に長居すればがんばっていることになる」という制度は崩壊しつつあります。

自分の時間を有意義に使い、未知へ挑戦し続ける態度や行動こそが、今後の中高年に求められることだと思います。

中高年と言ったって、45歳でちょうど中間地点です。45歳でも半分が終わったに過ぎません。半分終わった段階で「あとは成功経験に基づいて過去のループを廻すだけ」なんて悟りはファンタジーです。

妖精さん、老害、なんて言われないよう、命尽きるまで未知を攻略する戦士でありたいと思います。