orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

「AIの進化で、プログラマーの仕事がなくなっていく」の真偽

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AIの進化とプログラマーの仕事

シンプルな質問です。

「AIの進化で、プログラマーの仕事がなくなっていく」とあなたは思いますか?

こちらは、典型的なSES依存企業が受託開発型に変化できないかと模索する中で、社長が放った一言です。

 

japan.zdnet.com

こうした提案型や共同ビジネスを加速させる背景には、「AIの進化で、プログラマーの仕事がなくなっていく」(江藤氏)ことがある。2020年4月から新規ビジネスの社内公募を始めるのもその危機感からだ。「1年遅れだが、創業20周年の記念事業として、募集し、社内ベンチャーとして資金を投入する」。57歳の江藤氏は新しいことに取り組むため、SEらにアイデアの創造とスキル向上を求める。

 

プログラミングという単体の仕事にこだわっていたら、AIが将来自動化し、SES契約で常駐する企業がなくなってしまうのではないか、というお話と理解しています。

プログラミング主体の企業の経営者がそうおっしゃっているのですから、あながちファンタジーということではなさそうです。

ただ、その根拠を探そうとすると迷宮入りすることとなりました。

 

考察

Googleで、「AI プログラマー 仕事 なくなる」と検索してみてください。

以下のサイトが目白押しです。

・フリーランス・副業向けのプログラマー案件紹介サイト
・いかがでしたか?的アフィリエイトサイト
・プログラミング養成スクール紹介サイト
・転職紹介サイト

しかも、内容がかなり似通っています。

雑誌の「無くなる仕事ランキング」を引っ張ってきて、それを否定するというロジック。

無くなるなんてウソなんだ、むしろ将来性がある。ここで勉強すればなれる。ここで具体的な転職案内が受けられる。などなど。

ちょっとGoogleはセンスのない検索結果を出していると思います。ちゃんと考察している記事より、プログラマーに興味がある人をいかにオンラインスクールや転職に導くかの導線の方を上に持ち上げている。

もう30サイトを上から順番に閲覧していますが、辟易したところです。まともに考察した人はいないのか。

 

そもそも、プログラマーを自動化するプログラムを作るのって、プログラマーです。そんな自分で自分の墓を建てるようなことを本当にするのですかね・・。

私もパソコンとの付き合いは長く、もう40年弱の仲ですが、このプログラミング自動化計画はものすごく昔からいろんな企業が挑戦してきました。

良く使う機能をライブラリー化していけば、ロジックを組み合わせるだけでプログラムが動くので、最終的にはプログラマーはいなくなるんじゃないかと良く言われたものです。

結果として、ライブラリーは山のように生まれ、しかもインターネット越しにAPIが脚光を浴び、かなり高度なことが昔からすればかなり簡単になったにもかかわらず、相変わらずプログラマーは必要です。

なぜかと言うと、人の欲はどんどん膨張して、実装しなければいけないものが日々日々高度化していくからです。

人に欲が無ければ、ニーズを全て実装が満たした時点で、プログラマーの仕事は終わりでしょう。

しかし、何かできた時点で、また人は「もっとできたい」と思う生き物です。

すごく欲しいものがあって、それをやっと買った時点で、もう何も欲しくないとはならないですよね。次に欲しいものが出てくるのです。

それはまだライブラリーもAPIもないもので、さらに組み合わせて新しい実装を始めなければいけなくなります。

実装する仕事自体は、今後も残り続けるでしょう。人間が存在する限り。

そして過去作ったものも保守していかなければいけない・・。この財産も増えていく。

 

さて、では実装自体を、AIが代わってくれるかどうか。

部分的にはすでに現実化しています。

 

forest.watch.impress.co.jp

「Visual Studio 2019」v16.1では、先日一般リリースされた「IntelliCode」が一部のワークロード(C#、C++、TypeScipt/JavaScript、XAML)で標準搭載された。「IntelliCode」は人工知能(AI)技術を活用したコーディング支援機能。質の高い“GitHub”レポジトリを大量に用いて訓練された機械学習モデルをベースに、従来の「IntelliSense」よりもスマートな入力補完が行える。

 

人間はロジックを考え、それを実装するためのコードは開発環境がAIを使って考え、プログラマーに提案してくれる。

ただ、人間のコーディングに秘書的に補助してくれるまでであり、「AIがプログラマーを代替する」というのは今のところ、絵空事のように見えます。

 

また、AIから離れて、CASEツールというものがありましたがこれも廃れている現状ではあります。

 

www.osscons.jp

 故に、コレらを知っている人や実際に触ったことがある人は、結構年配の方ばかりなんじゃないか?とすら思ったりします。以降、何故、コレらの統合CASEツールが廃れていったのか?を説明して行きたいと思います。

<アウトライン>
柔軟性が低い問題。
生産性がそれ程、上がらない問題。
品質もそれ程、上がらない問題。
何故、こういう仕様になったのか?
トレンドの変遷を再考する。

 

CASEツール自体の進化が、ITの進化に取り残されてしまう問題が発生し、結局最新の開発環境を使って開発した方がいい、ということですね。

CASEツールは、プログラマーから見て「余計なことをしないでほしい」という存在に成り下がってしまったように見えます。

 

まとめ

総合的に考えて、まだプログラマーの仕事を無くす段階には来ていないけれども、開発環境にAIが組み込まれる状況は現実化しており、工数を削減してくれる働きを将来するかもしれない、ということは言えようと思います。

工数の削減は、SES企業にとっては死活問題であり、削減された分生産性が向上し、新しい仕事が生まれればいいですが、生まれないリスクもあるということだと思います。

気になるのは、このテーマについて、まだまともな考察がされていないところです。

私はプログラマーではありませんが、プログラミングを知っている方からすれば、現時点では考察にも値しないぐらい非現実的な段階なのかもしれませんね。