orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

丸刈り強制は人権侵害

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丸刈り強制というアホみたいな話

丸刈り強制のニュースを見て、「ああ・・熊本っぽい話だなあ」と思ったらやっぱり熊本の話でした。

 

mainichi.jp

熊本県立済々黌(せいせいこう)高(熊本市中央区)の部活動で「伝統」名目で丸刈りを強制されるなどして退学を余儀なくされた元生徒の男性が「校内の違法行為を放置し、精神的苦痛を受けた」として、熊本県に1円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴していたことが判明した。2日に第1回口頭弁論があり、県側は請求棄却を求めた。

 

私も高校までは熊本で育ったため、その土地柄は良く存じています。

 

考察

私の場合まさに中学校が丸刈り強制でした。

高校野球のように全員が丸刈り。あれは何だったのか。

インターネットの情報を総合する限り10年前には熊本県下の小中学校で丸刈り校則は全廃されたようです。

ただ校則で廃止されただけで、部活単位など細かく見ていくと丸刈りはまだ残っている様子。その一端が今回のニュースなのだと思います。

丸刈りの歴史を紐解いていくと、その歴史はやはり熊本にあるようでこんな記事。

 

www.bengo4.com

生徒を縛る理不尽なブラック校則が問題になっていますが、かつて、男子生徒の丸刈り強制の校則が、裁判に発展したことを知っていますか。

ある男子生徒とその両親は、こんな校則は憲法違反だから無効だ、として、校長を相手に訴えを起こしました。これが、「憲法判例百選」にも掲載されている有名な裁判例、丸刈り校則事件(熊本地裁昭和60年11月13日判決)です。

(中略)

丸刈り校則は無効とはなりませんでした。しかし、この事件は単に原告の敗訴で終わったわけではなく、そもそも、髪型の自由は憲法13条で保障される基本的人権なのではないか、といった疑問が社会で沸き上がるようになりました。

(中略)

こうした活動の結果、丸刈り校則は徐々に廃止されていきました。「中学校の丸刈り校則をなくす会」のホームページによれば、 2006年9月に熊本県下の丸刈り校則が全廃されたということです。もちろん、この事件で勝訴した中学校からも消えました。

 

この裁判の時期はちょうど私も中学校前後の時期で、この頃は学校の権力が滅茶苦茶強かった時期でした。丸刈りもそうですし、先生は竹刀を持って生徒を殴ってましたし、ビンタは何度も喰らいました。結局その頃の先生たちは子どものことをモンスターだと思っていて、忠誠を確かめるために坊主にさせていたし歯向かう子どもには凶器でもって従わせていたということになります。おぞましいですがそれが現実でした。

で、中学校がそうだったもので、小学校3年生ぐらいでどんどん同級生の男子たちが丸刈りになっていくんですね。どうせ中学校から丸刈りだからということなのでしょうか。私も小学校2年生ぐらいから丸坊主になった記憶があります。

結果的に小学校中学年~中学生ぐらいまでの男子は全て丸刈りになっていました。で、「俺は不良だ」というアピールをしたい子は、スポーツ刈り寄りにします。すこし角をつけたりして「あ、丸坊主じゃない」というアピールの仕方。

アホらしい。

もしすべてを無視して、長髪にしようものなら、もう地域の人々から変人扱いです。学校だけの話じゃないのです。地域全体が田舎なので、誰がどこの子でどんな部活で今どれぐらいの成績かまで知れ渡っていますから、もし少しでも規律からずれたら「あの家の子グレちゃったらしい」みたいな噂が広がってしまいます。

アホらしい。心底そう思うので二度言ってしまいました。

 

今は大人になり、東京に住み、あの世界が異常だったのもわかりますが、今日のニュースを見る限りまだ文化としては残っているんだなと背筋が寒くなりました。しかも問題となっている野球部ではなくソフトテニス部。きっと、濟々黌だけではなくその他の高校でも似たような風習はまだ残っているんだろうと推察します。

丸刈りじゃなきゃいけない、これって実は周辺を見ていくと、「仕事はスーツじゃなきゃいけない」ということに辿りつくのかもしれないとも思うんですね。

そうすると実は現代人も反省しなければいけないところもある。このスーツであることで会社は何を守ろうとしているのか。

丸刈りで生徒の規律を守ろうとしているということは、スーツでも同様ではないか。

経営者はスーツを社員に強要することで何を守ろうとしているのか。

規律を守ることもそうだが、それを望む客もいるのかもしれない。清潔感があり信頼がおけそうだという先入観。

ビジネスは競争ですから、スーツ集団とカジュアル集団がいたら、客がスーツ集団のほうを選び勝ちなのも事実(少なくとも日本では)。

そう考えると、きっと丸刈りも、学校の中だけの話ではないのかもしれないですね。OB、教師、そして地域の人々などいろんな偏見を正していかないと真の解決はないのかもしれません。

 

集団から外れること

40代という世代から俯瞰的に見て、ビジネスで成功する秘訣は「集団から外れること」は間違いないと思っています。集団では競争が激しい。差別化が難しい。価格競争になる。いわゆるレッドオーシャンです。集団から外れることで差別化がしやすくなるいわゆるブルーオーシャン戦略。しかし集団から人々が離れようとしないのは、「つまはじき」「村八分」のような仲間外れになるのが怖い人間の習性かとも思います。

ただやはり成功している人は、集団から外れてユニークであろうとしています。

この丸刈りに代表される「同調圧力」のようなもの、私はアホらしいと思っていますが、苦しんでいる人も多い印象です。ぜひ勇気を持って、集団から外れることを推奨したい。意外と支持してくれる人もいて、興味深いですよ。

 

マンガでやさしくわかるブルー・オーシャン戦略