コンサルタントは激務か
コンサルタント、と聞くと収入高そうだな・・というイメージですが、昨今の調査を見ると「単に激務で残業が多いから収入も多いのでは?」という疑問が沸きあがってきました。
残業が最も多い職種は?――パーソルキャリアが1万5000人の月間平均残業時間を調査した結果、トップは設備施工管理(41.6時間)だった。2位は建築施工管理(36.7時間)、3位は食品・消費財メーカーの営業(35.9時間)、4位は出版社・広告会社などのプロデューサー(35.2時間)だった。IT関係では、アプリケーション担当のITコンサルタント(34.4時間)の5位が最も長かった。
アプリケーション担当のITコンサルタントは、SIerなどに勤務し、顧客企業の業務用アプリケーションの導入・開発・リニューアルなどのコンサルティングを手掛ける職種。ヒアリングから要件・スケジュール・コストの提案までを行うため、多忙な日々を送っているようだ。
(中略)
IT業界では上記の他、インフラ担当のITコンサルタント(30.0時間、19位)の残業が多かった。この職種では、顧客企業のネットワーク、サーバ、データベースなどの状況を精査し、業務改善に向けたコンサルティングを行う。アプリケーション担当と同じく、業務内容が多岐にわたるため、残業時間の増加につながっているようだ。
収入ランキングでは上の方に来るコンサルタントも、残業時間が多いと合算されてしまいます。他の媒体でも情報を探ってみます。
情報収集
他の調査でも同様の結果が出ています。
残業が多い業界は? 転職・就職のためのリサーチサイト「Vorkers」の調査によると、1位は「コンサルティング・シンクタンク」で、月間平均残業時間は45.5時間(前年比6.8時間減)だった。ただ2013年のピーク時(82.6時間)から5年間で37.1時間減っていた。
昨今の働き方改革のため年々減っているようには見えるのですが、これもおそらくからくりがあって、リモートワークなどで隠れ残業が発生している可能性もあります。
これまではオフィスにいる時間=業務時間、だったのですが、モバイルでも仕事ができる状況となってきたため、ちゃんと業務時間が積算されているか、私は懐疑的です。
この辺りの内情をまとめた記事はこちら。
そして、コンサルティング業界の根底に存在する、時間当たりに創出するアウトプット品質に対するこだわりが、コンサルタントの働き方を「長めの労働時間×高い密度(プレッシャー)」="激務"の象限へ位置付けさせていると考えております。
つまり、減少傾向にあるものの他業界よりは長い労働時間に加え、限られた時間の中で必ず一定以上のアウトプットを創出し続けなければならない密度(プレッシャー)が、"激務"と感じさせているのではないでしょうか。
今後も、プロフェッショナルとしてクライアントから高額フィーで依頼を受けている限り、時間当たりのアウトプットを最大化する"激務"は、一定量当たり前なものとして受け入れざるを得ないものではあります。
そして、この"激務"がコンサルティング業界へ参画する理由の1つとして挙げられる、人よりも早い成長と前広なキャリアの実現のベースになっているのも、皮肉な現実でもあります。
まぁ・・もらうものもらってるんだから、働かなきゃいけないのは当然だよね・・ということでしょうか。
どんな職業なのか
実際、コンサルタントは、何をやっているんだろう・・。
「コンサルタント」と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか。クライアントである一流企業の経営陣に対してアドバイスを行う知的な仕事、年収が億を超える仕事など、華やかな印象がある一方で、その仕事ぶりが非常にハードであることも知られています。ここではコンサルタントが激務といわれる理由とコンサルタントのワークライフバランスの実態について、具体的な業務内容を交えながら解説していきましょう。
なかなか詳しい内容で参考になりました。クライアントありき、結果/実績ありきの職業なため、時間をかけてでも結果を出すということですね。
資料も完璧でないといけないですし、顧客の時間にも合わせなければいけない。
そのうえで、知識を習得する時間も必要になる。
一方で、長時間労働が優遇されるわけでもない。
なかなかの厳しい職業です。
一方で、激務であるコンサルタントに「高度プロフェッショナル人材」を適用し、残業フリーにする制度はありますが、これも問題をはらんでいます。
そもそも高度プロフェッショナルという言葉は、正しい表現なのでしょうか。ネーミングとしてレベルが低いと私は思っています。
対象業務に私の職種である「コンサルタント」が入っています。同業のことを悪く言いたくはありませんが、コンサルタントの業界には「名ばかりコンサルタント」も多く、とてもプロフェッショナルとは言えない人もいます。
いわゆるブラック的な仕事をさせておいて、コンサルタントという名称をかぶせ、高度プロフェッショナルに仕立てあげてしまう。
一方で、ちゃんと働き方改革に立ち向かうコンサルティングファームもいます。
高い専門性が求められ、高収入な傾向にある一方で「激務」というイメージもありますが、実際にコンサルタントとして働きやすいのはどんな企業なのでしょうか? 「キャリコネ」ユーザーによる評価(総合評価)が高い企業トップ10は以下の通りです。各企業の口コミもあわせてご紹介します。
前提としてコンサルタント業務は「激務」であるとして、きちんとマネジメントを行うことで解決しようとしている会社もあることを付け加えておきたいと思います。