orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

ラグビーとIT企業とドラクエと

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ラグビーと組織論

ラグビーワールドカップも残すところ決勝戦および三位決定戦の二試合を残すのみとなりました。日本戦は全部テレビで拝見しました。

ラグビーって、選手それぞれに明確な役割があって、一人一人が最高のパフォーマンスをしないと必ずつけこまれます。試合に至るまでに周到な準備が必要で、基本的に誰が誰と何をするか、もしピンチのときはどうするか。全体の運用理論を試合前に準備する必要があって、それらを取りまとめているのがヘッドコーチで、試合の時はグラウンドにはいなくて高いところから観察している。試合中に細かい指示は出さず選手交代などできることは限られる。

これって、まるで会社みたいなんですよね。って見ていて思いました。ラグビー出身の方はビジネスマンでも成功した方は多いらしく、それも納得できます。

 

ラグビーとIT企業

このラグビーと会社の間にある共通の組織論ですが、IT企業にそのまま当てはまるかと言うと少し違和感があります。

SIerの大型プロジェクトでウォーターフォール型の伝統的なマネジメントは、よく当てはまると思います。プロジェクトマネージャーがいて、リーダーがいて、システムエンジニアやプログラマーがいて・・。バラバラではまとまるものもまとまりません。よくミーティングをして指示を出したり進捗管理をしたり。

一方で、スタートアップやベンチャー、または新規事業開発などでは、一人のスーパーマンが仕事を大きく動かすことがあります。ITの世界では存在しうるのですが、一人で千人分ぐらいのアウトプットが出せる人がいます。その人がいないと仕事が進まない。これはビジネスの初期の段階で良く起こり得ます。ロールプレイングゲームにおける主人公タイプのパーソナリティーです。ドラクエ1では一人の主人公が姫を助けた上で竜王を倒してしまいますが、さすがにそんな人はいないというので、ドラクエ2からは仲間ができ、そこから馬車などどんどん仲間が増えることになりました。その仲間たちはそれぞれ目的はあるにしろ、主人公が向こう見ずで、誰の依頼でもハイハイきいてしまうので「しょうがねーなー」と言いながら着いてきて助けてくれますが、実際、スタートアップの現場ではそんなことがおきがちです。

ただ新規事業の立ち上げが成功し規模が大きくなると、主人公とその仲間だけでは収めきれなくなります。ドラクエ1で竜王を倒した主人公は王様の座を断り旅に出てしまうのですが、それは彼は国を一人で治めることはできないからです。多分、国を治めるスキルセットと、世界を救うスキルセットは別物です。

国を治めるには、ラグビーのような組織論が必要になります。いろんな能力の人たちを集め、適材適所に配置し、全体の調和が取れるように指示をし、ビジョンやミッションを与えなければいけません。

新規事業の立ち上げが得意だけれども、大型プロジェクトのマネジメントはできるけど嫌いだと言う人はそういう主人公タイプです。この前ZOZOがYahoo! Japan入りしましたが、前澤元社長は典型的なこのタイプだったので、大企業に譲って自身は旅に出るのだと思います。

スタートアップでいきなりラグビーのような組織論をかざしたとしても、「で、何すんねんこの会社は?」となるので、向こう見ずな少年ジャンプ的な、非現実的な必殺技を持っている主人公こそ序盤では必要になるよな、と思いながらラグビーを見ていたのは私以外に誰かいるのか、知りたいところです。

 

ラグビーとドラクエ

そういえば、最近の11の主人公を考えていると、彼は強い目的があったのかというと何だか微妙。周りのキャラクターの方が強い目的があって、何となく雰囲気でハイハイ言ってたら周りも救われたし世界を救っちゃった的な感想です。

最近は、SNSの登場もあって全員主人公的な様相もあり、個々のキャラクターも濃くて情報量も多いので、主人公にはああ言ったこだわりはないけれど誰かの依頼を断るのがきらいで何でもやっちゃって、グチもこぼさずやりきっちゃうタイプが求められているのかもしれないな、新しいリーダー像だなと思いながらドラクエ11をやった人は私以外に誰かいるのか、知りたいところです。