orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

消費税増税前の駆け込み需要はあった 消費喚起キャンペーンがねらい目

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消費税アップ前と後で感じること 

私の仕事の状況や、このブログの運営、SNS、また街を歩く等を通じて感じるのですが、どうも9月には消費税アップ前の駆け込み需要がかなりあったのではないかという感覚があります。特に高額なものは9月に購入し、10月は買い物を控えるという現象は、経済界や政府は否定していましたがたくさん発生していたのではないか。10月の統計が出てくるのはこれからですが相当に悪い数字が出てくるのではないかと推測しています。

 

 

www3.nhk.or.jp

消費税率の引き上げをめぐって安倍総理大臣は、参議院本会議の代表質問で「現時点で把握できるかぎり、大きな駆け込み需要は見られない」と述べたうえで、世界経済の動向を注視し、景気悪化の兆候が見られる場合は万全の対策を講じる考えを強調しました。

 

www.nikkei.com

日本商工会議所の三村明夫会頭は30日午後、都内で開いた記者会見で、消費税率が10月1日から10%に引き上げられることに関して「今回は景気へのマイナス影響は少なくて済むと期待している」との考えを示した。併せて今回の消費増税に際しては「驚くべきほど駆け込み需要が少なかった」との感想を述べ、「政府も様々な対策を講じており、駆け込み需要がなかった分、消費の反動減も比較的少なくて済むのではないか」との見通しを示した。

 

これは違うかなと。

 

駆け込み需要は確かにあった

9月の数字が出始め、どうも駆け込み需要はあったのではというニュースが散見されます。

 

www.sankeibiz.jp

日本電機工業会が24日発表した9月の白物家電の国内出荷額は前年同月比20・2%増の2385億円だった。10月1日の消費税増税を控えた駆け込み需要により、9月単月として過去最高となった。

 

過去最高出荷の後には、反動が待っているしそれはもう今現場で起きていると思っています。

上記の統計は日本電機工業会のホームページに掲載されています。

 

www.jema-net.or.jp

ルームエアコン

2019 年度上期計では、6,308 千台、前年同期比 102.7%となり、前年同期を上回った。7月は天候不順が続き需要が落ち込んだものの、梅雨明けから気温が上昇し猛暑日が続いたこと、また 10 月からの消費税増税の影響もあり、上期としてデータの確認出来る1972 年上期以降過去最高の出荷数量となった。

 

最近は猛暑のことを異常気象と呼ばなくなりましたが、毎年の猛暑と消費税変更前のタイミングで、エアコンは1972年以来最高という異常値です。

 

デパートにもあったようで。

 

www3.nhk.or.jp

全国のデパートの先月の売り上げは宝飾品などの高額品の販売が伸びたことなどから、去年の同じ月をおよそ23%上回りました。消費税率引き上げ前の駆け込み需要によるもので、前回、5年前の増税の直前と同じ程度の伸び率となりました。

 

その他、続々・・。

 

www.nikkei.com

イエローハットの2019年4~9月期の連結営業利益は前年同期比8割増の50億円強となったもようだ。従来予想(38億円)を上回り、同期間として2年ぶりに最高益となった。10月の消費増税前の駆け込み需要で冬用のスタッドレスタイヤなどの販売が増えた。

 

mainichi.jp

 日本チェーンストア協会が24日発表した9月の全国スーパー売上高は、既存店ベースで前年同月比2・8%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回った。消費税増税前の駆け込み需要で日用品や家具などの販売が伸びた。全店ベースの売上高は1兆172億円だった。

 

business.nikkei.com

 自動車販売の業界団体がまとめた2019年9月の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は前年同月比12.9%増の54万8209台だった。10月の消費増税を控えた駆け込み需要の影響は14年4月の前回の増税時に比べ「3分の1程度」(日本自動車工業会の豊田章男会長)との声があったが、増税直前に一定の駆け込みがあったことをうかがわせる。

 

www3.nhk.or.jp

大手ビールメーカー各社のビールや発泡酒などの先月の販売数量は消費税率の引き上げを前にした、いわゆる駆け込み需要や、先月20日に開幕したラグビーワールドカップの効果で、各社とも10%を超える高い伸びとなりました。

 

www.ryutsuu.biz

マツモトキヨシホールディングスが発表した9月のマツモトキヨシ既存店小売売上伸び率は、前年同月比21.7%増となった。

 

www.nikkei.com

米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が22日発表した2019年7~9月期決算は、純利益が前年同期比12%増の35億9300万ドル(約3900億円)だった。北米や中国で利益率の高い高級化粧品や高価格帯の歯磨き粉の売れ行きが好調だったほか、日本の消費税増税前の駆け込み需要も販売を押し上げた。

 

www.nikkei.com

良品計画(7453)の松崎暁社長は10日、都内で開いた2019年3~8月期決算会見で、消費増税に伴う駆け込み需要について「大型家具などの売れ行きが好調で在庫の消化が進んだ」と話した。9月の直営既存店売上高は前年同月と比べて21.9%伸びたが「なかでも生活雑貨が32.8%増えた」と述べた。

 

これだけ数字が出てくると、無影響とはいかないと考えます。

私の仕事でも、ちょっと商談動向に元気がないので、各地でもじわじわ影響が出ていると予想しています。

 

閑散期のセールがねらい目

高額商品が10月になってパタっと売れなくなった影響のせいか、街を歩くと各小売店では大幅値引きが始まっているように見えます。

例えば、ドスパラでも、こんなキャンペーンが始まっていました。

 

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キャンペーン期間:10/24(木) AM10:00 ~ 10/31(木) AM10:00
※エントリーは10/31木まで

モバイル会員様限定! 期間中にドスパラで購入し、エントリーするだけ!
全員にご購入金額の最大20%分、ドスパラポイントを還元!(※1)
さらに!なんと100人に1人、最大100%分ドスパラポイントを還元!(※2)
(※1 最大15,000ポイント ※2 最大100,000ポイント)

 

今月で終わるキャンペーンなのですが、ドスパラで全員ポイント還元するというのも珍しく、どうも10月の売れ行きのテコ入れではないかと感じます。

トップページを見ても、CPUやメモリやストレージの無料アップグレードや値引きも入っているので、キャンペーンも合わせると実は今がパソコンの買い時ではないかと勘繰っています。

今Windows7を持っている方は、来年1月にサポート切れです。下記バナーに注意点がまとまっているので確認されるのが良いと思います。

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ちなみに、駆け込み需要の反動を示すデータをもう一つ。

 

www.bcnretail.com

【BCN速報値】10月12日に上陸して甚大な被害を及ぼした台風19号は、テレビの駆け込みの反動減にも大きな影響を与えた。全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、10月第2週(10月7日~13日)におけるテレビの販売台数は前年同週比72.0%と、約3割減になった。ただ、BCN総研では10月第3週に回復すると予想する。

 

グラフの通り、9月と10月の動きがかなり対照的です。

BCN総研は回復予想をしていますが私は悲観的です。第4週も雨がひどかった。10月はこのまま落ち込むのではないか。

いろんな分野でこの影響を抑えるべく、特に高額な家電やパソコンなどを中心に速めにセールを打つ店舗が増えているのではないか。ということで、年末に買い物を予定されている方も、価格の確認ぐらいはしておいて方が良いと思います。

どうせ買うなら、大幅に需要が弱まっていて値引きが深い今が、買い時なのではないでしょうか。