Japan IT Week【秋】
海浜幕張に行ってきました。というよりまだいます。
毎年のように来ているこの催しですが、今年は特に会場が広い気がします。角から角まで把握するのは無理。狙って行かないと歩くだけで1日が終わってしまうぐらいです。
にも関わらず人の入りもすごい。ご飯食べるのも一苦労です。
どうしてこんなにこの催しが膨張してしまったのか。
考察
ITを使って何かビジネスすればこの催しに入れる。そして世の中デジタルビジネスが流行しているしむしろ取り組まないと未来がないと国が言っている。
どうもそれが可視化されたようです。
ひと昔前は、ITの催しに入るはずのなかった仕事がうなるように出展しています。おいおいこれもITなのか、と、どことは言いませんが。
インターネットで受け付けて対応すれば、もはやJapan IT Weekの仲間入りです。全業種多方面にデジタルビジネスの取り組みを開始していますから、ITそのものが売りではなく、ITを使って課題解決することが主題となっている。
課題解決はITとは直接関係ないので、その結果、あまりテクノロジーとは関係がなくなっているのだなあと思いました。
WEBサービス実装の障壁はどんどん下がっていて、むしろ開発環境はタダ同然で利用できるし公開するのもクラウドがある。その中で開発者は増え、WEBビジネスは一気に広がっていて、その結果ITの展示会に出すのは自然なことです。
ただ、ITそのものが好きな私にとっては、ITは手段でビジネスが目的の人たちが集まったこの幕張メッセで、あまり参考になるものがないぞ・・という違和感を感じてしまったのは事実です。
技術そのものがすごいのではなく、ソリューションがすごいんだね、ということ。
ソリューションを欲しがっている人がこんなにいるんだなあと思う反面、狭義のITそのものは日本においてそこまで重要視されていないんじゃないか・・と。
まぁ、狭義のITと言った途端に、ほとんどがアメリカ発のものばかりで、それを生み出した人は日本にいないのでソリューションオンリーになってもいたしかたないのかなと。
そりゃあ、ブースに突然量子コンピューターがあって、いきなり1万年かかる計算を200秒で終わらせたら1日そこにいますけどね。そんなことは起きない。
むしろ、何か新ビジネスをやりたいなぁと思っても、こんなにたくさんの人たちがたくさんのブースを出しているのを見てしまうと、「これじゃあどこかのひとがやってるかもなあ」なんて意気消沈してしまうこと請け合いです。
まぁ何かのコピービジネスをやるとか、可能性のある会社をM&Aしようぐらいの思いがあれば別ですけどね・・。
それとも、世の中の会社はほとんどが「そろばん」で、ITのソリューションってだけでうなるように顧客がつくとか?。うーん信じられない。でもじゃあなんでこんなに集客があるのか。
まぁ、私が思っているよりもたくさんのアウトソーシングが乱れ飛んでいて、ニッチなニーズでも商売になるということ、なのかなぁ。
業界の行末
RPAとAI、そしてDXというワードは多かったですねぇ。
RPAは集客力がある。それは間違いない。
AIについては、これは本当にAIと言えるものがどれだけあるのかは微妙なところでした。とりあえず言っとけ感は否めません。
DXについては、これはデジタルで何をやってもDXっぽい意味にはなるので、これもバズワード化してたかなと。
そんなこんなで、ITのレイヤーも広がりすぎて、もはや何を見に来たのか忘れてしまうほど、大きくて、抽象的で、実態が掴めない。
とりあえずみんな集まって、ニーズの交換をして、ビジネス広げよう、そんな感想です。
唯一面白かったのは、IoTですね。ここだけは独自のデバイスで、ユニークなサービスを繰り広げていたブースが多かった。ブースに成果物を置けるのは強いですよね。日本はもともと精密機械が強いので、IoTの分野では独自の戦略ができそうな気はしました。
そんなところです。