orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

台風の日に思ったこと

f:id:orangeitems:20191013090408j:plain

 

台風、甚大な被害

台風19号。

 

www.nikkei.com

台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、関東から東北を縦断して太平洋に抜けた。記録的な大雨によって長野市の千曲川で堤防が決壊して周辺の住宅地などが対規模に浸水した。他にも各地で河川氾濫や浸水・冠水、土砂崩れが相次いだ。13日朝の段階で5人が死亡、13人が行方不明となっている。

 

私は自宅にこもって幸運にも難を逃れましたが、各地の被害が明らかになっていくのはこれからだと思います。一日災害でこもって思ったことを残しておきます。

 

思ったこと

普段、各地のいろいろな情報がスマホやテレビを通じてリアルタイムに収集できると思っていました。けど昨日に関しては、情報が全く入ってこなかった。最も入手できる情報は各河川に設置されている定点カメラの映像でした。NHKを見ていても大本営から発表される情報を何度も繰り返すばかりで細かい情報がわかりません。

なぜ台風が来ている間、情報不足になるのか。

これは普段情報発信する人々の大多数が自宅などに避難しているので何も発せなくなるからだと思います。マスメディアの記者でさえ同じです。ほとんどの人が台風で何が起こっているかを見てない。皆、避難しているのだから。

肝心のツイッターのトレンドは台風情報一色なのですが、困ったことに誰かが発した一次情報に対して驚いただの怖いだのであふれる。心配です、はいいのですがその大量の感想に埋もれてしまう。また、本当に被害に遭った人はツイートしている余裕なんて、ない。避難している人の心情ばかりで一次情報源としては精彩を欠いていた印象です。

IoT、Internet Of Thingsという言葉があります。インターネット、モバイル通信網がこれだけ国土に張り巡らされたのだから、センサーを各地においてデータを収集しクラウドで分析すれば、人を介在せずとも状況が瞬時にわかるのではないか。

しかし、現時点では定点カメラが精いっぱいなのだということがよくわかりました。気象庁や気象会社はもっと情報を持っていたようですが、開かれているわけではない。分析をした結果を特別警報や土砂災害警戒情報のような形にそしゃくして、マスメディア経由でブロードキャストしているに過ぎない。

結局普段インターネットで見ていた情報って、IoP(Internet of People)=人としてのインターネット、なんだなあと。日本全土が手に取るようにわかるようになったと思っていたインターネットって、災害時にはかなり無力化されてしまうのだと。

 

忘れる民族

過去、日本は大災害に何度も見舞われたはずですが、5年くらい経つとすっかり色あせてしまうのを知っています。防災の取り組みも形骸化してしまう。これは何度も災害に遭っては立て直してきた日本人の独特な気質だと思っています。

この忘れる性質のため、なかなか災害に備えてIoTを日本に張り巡らせようというビジネスも予算も増えないのだと思います。前項のIoPのおかげで災害時も大丈夫という錯覚も生まれがちです。

今テレビを見ていると、凄惨な被害が次々と明らかになってきています。前回の台風のときもそうでしたが夜のうちに被害が拡大し、明るくなって初めてわかることばかりです。インターネットで作り上げた情報網は、かくも災害時には無力なのかと。改めて痛感しており、私自身も忘れる日本人なので、この感覚が確かなうちに記事にしておこうと思いました。

今回は一級河川と呼ばれる、過去学校の社会の時間で丸暗記させられたような有名な川が軒並み氾濫し、その結果街ごと沈むような事例がたくさん発生しています。

一級河川の治水は重点的に準備され、過去の台風クラスでは持ちこたえられるように想定されているはずですが、結局気象は過去を超えてきます。これはもう温暖化が影響していることは自明で、過去データを基本にする分析の世界の限界だと思います。人間でもAIでも、新しい状況に対しては学習しなおさないといけない。

昨日起こったことをたくさんの人が思い返し、新しい行動を取ることが必要なのではないかと思います。ITができることももっとたくさんあるはずです。