orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

もし日本国民の全アカウントが停止されたら

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アカウント停止、それも国民全て

もし日本がアメリカと揉めたとします。

大揉めして、相当嫌われたとします。

そうしたら、

 

ある日、日本全国民の---

Googleアカウントが無効になる
Microsoftアカウントが無効になる
Amazonアカウントが無効になる
Facebookアカウントが無効になる
Apple IDが無効になる

 

ということになるということなのだな、と、以下のニュースを読んでそこまで想像しないとけないということです。

 

gigazine.net

Adobeが、アメリカ政府による大統領令第13884号を受けて、ベネズエラのすべてのアカウントを2019年10月28日(月)に停止することを明らかにしました。

大統領令第13884号は2019年8月5日に発行された、ベネズエラ政府の資産封鎖についてのもの。Adobeによれば、実質的にベネズエラにおいて企業・団体・個人との取引やサービス提供が禁じられるものであり、これに従って、アカウント停止措置を執ることになったとのこと。

 

こちら現実の話です。

このニュースではAdobeだけしか取り扱っていませんが、その他のアメリカ企業のアカウントも同様の措置となるに違いありません。

 

アカウントが停止された世界

まず、GoogleアカウントにひもづけたWebサービスは全部入れなくなります。で、しようがないのでWebサービスのIDのパスワードを再設定しようと思ったら、Gmailに入れないからメールが確認できない。Outlook.comでも同様です。企業だろうが団体だろうが同様ですから、有料のG SuiteやOffice 365も全て停止。クラウドに保管されていたデータもアクセスできなくなります。Google DriveやOne Driveもアウトです。Androidの人はGoogleアカウントにログインできないのでGoogle Play経由でアプリもダウンロードできなくなる。Youtube MusicやGoogle Play Musicも使えなくなる。Youtubeはかろうじて入れるけど、ログインできないので資料履歴やチャンネルも使えない。

Apple IDでログインできないということは、もちろんApp Storeに入れない。iCloudも見れない。メールも見れない。Apple Musicで音楽ももちろん聴けない。

パソコンでMicrosoftアカウントでログインしている人は、ローカルアカウントに切り替えなければいけない。

Amazonで買い物ができない。Amazonの色々なサービスが全く使えなくなる。Kindleでマンガがダウンロードできなくなる。かろうじてローカルに保管されているものは見られるけれども。

Facebookでつながっている人たちには、もちろん連絡不可。Messengerも強制ログアウト。同時にInstagramも使えなくなるでしょう(別々のID管理だけど運営は同じ)。

ちなみに、LINEは最近本人認証をFacebookアカウントでも可能にしているので、この影響は気になります。

また、クラウド移行を終えてしまった企業はお気の毒で、GCP、AWS、Azure、IBM Cloud、Oracle Cloudなどの契約もいっぺんに終了。

 

・・・これぐらい、アメリカに、日本国民は首根っこを押さえられていることを知るべきだと思います。政府すらAWSを使うと言っているぐらいなので、国家レベルで民間から公共まで、アカウントという媒体によって支配されているということです。

 

軍事力の問題ではなくなっている日米の結びつき

経産省もDXを連呼するぐらいデジタル化の必要性を国ぐるみで進めていますけれども、その先にはアメリカのサービスや商品が深く結びついています。日米安全保障条約とその信頼関係によって、盲目的に日本人はアメリカのサービスに依存するようになっていき、かつそれ一色になっている感はあります。

こうなると、軍事力を行使しなくとも、日本の運命をアメリカは握ることが可能になっていると言わざるをえません。

ベネズエラのようにアカウント停止を日本国民ごと行使したら、いったいどうなるのか。

SFの世界ではなく、本当に他国では実施されているのですから、一度まじめに考えるべきことかと思います。アメリカ丸投げのDXは何をもたらしているのかということを。