orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

クラウドをマルチで使ってみて困ったり考えたりしていること

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サービスが多すぎる

昨日の入門記事以来、複数のクラウドサービスを見学しているのですが、端的にサービスが多すぎます。サービスが多すぎていくらおぼえても何にも身についていないのではないかと不安になります。

例えばAWS一つとっても、EC2とVPCとEBSとS3、RDS、そしてALBぐらい使えれば、「わたしってクラウドエンジニア」ぶることもひと昔前ならできましたし、まあ実際それだけ取っても奥の深い分野がIaaSです。でもそれは大きなAWSのうちのほんの基盤部分の話であって、それ以外のサービスがうなるほど用意されています。

 

言葉がベンダーで異なる

そこからマルチクラウドに話が及ぶと、同じような機能なのに呼び方が全然違う。構成要素も含めて。そして微妙に設計が違っていて、AWSだと右から行くところをAzureだと左からだったりして、これはたぶん、フランス語とドイツ語の違いみたいな話だと思うのです。

この言葉がベンダーで違うことに対して、概念はしっかり理解していることもあり頭の切り替えを柔軟に行わなければいけないところがマルチクラウドのしんどいところです。

 

クラシックと言う言葉の危うさ

パブリッククラウドの市場は立ち上がってから10年くらいは経っているのですが、その中で技術的なトレンドの変化で、大分中身が変わっています。ポータル画面がリフレッシュされたり、昔のサービスが残されたまま新しいサービスがあったりして、今見えているものは時代の変遷の結果です。

で、その古いサービスと新しいサービスが並列に並んでいるのでサービスがやけに多く見えているのですが今使って欲しいのはもちろん古いサービスではなく新しいサービスです。そのうち古いサービスは閉じたいのでしょうけれども、使っている人がまだたくさんいるので閉められない。

各社のクラウドでそのようなことが起きていて、どうも流行し始めているのが「クラシック(Classic)」という名前のつくサービスです。

昔のやり方であり今はもっと新しいサービスがあるよ、という意味だと思いますが、これは危険な兆候です。Classicと言う名前のサービスを今使っている人は、いずれこのサービスが無くなるかもしれないことを覚悟し始めた方が良いと思います。

今各社ベンダーが古いサービスをクローズするようなことをする気配はないのですが、静かに、Classicという冠名をつけたサービスが広がっているように見えます。

 

IaaSだかPaaSだかSaaSだかよくわからないサービス

私はインフラから育ってきたITエンジニアなのですが、どうも「サービス」と銘打っているものの中身を見ると、インフラ構築を完全に自動化しできあがったものにWebポータルをかぶせて、サービスとして利用してもらうような形態のものがたくさんあるように感じました。

で、もし気に入ったら、EC2のような仮想マシンにそのまま移行できるよ、と。

細かく見ていくとIaaS+構築サービスの自動化であり、SaaSでもなければPaaSでもないように思えますが、使う人からすればそれはもうSaaSだかPaaSなんだろうなという感想です。

ちょっと前までは、IaaS部分だけやってればマルチで使えることになるだろうと思っていたのですが、もし上記のような構築サービスの自動化の観点からサービスを増やしているというのであれば話は違います。インフラの人間も積極的にこの何やらわからないサービスをフォローして、自分の工数を減らしユーザーに使ってもらった方がいいのかなと思います。

そう考えると、IaaSだけでいいやというのはもう古い考えで、クラウドベンダーが展開してくる便利そうな何かサービスについて身に着けてしまえば、実はクラウドが勝手に構築してくれるんだけどあたかも私が構築してSIしましたよ的に振る舞えてしまうよなと勝手に思っておりました。

 

これから私がなすべきこと

クラウド一つでディズニーランドやUSJ5つ分ぐらいの規模であり、普通にアトラクションを廻ってたら時間がいくらあっても足りないことがわかってきました。

とりあえず全部のアトラクションの種類が何か座学で理解し、あとはニーズの高そうなものを集中的にハンズオンで覚えていく。

慣れてくると、クラウドサービスを使う専門家という立場が立ち上がってきそうな気配を感じています。今では各クラウドサービスに専門家的な人がいますけれども、マルチで物を語れるジェネラリスト的な専門家が登場してもおかしくないとおもいますし、私はそれを目指そうかな、なんて思っています。

一個一個の専門家から見ればミーハーな(この言葉もクラシックか・・)取り組み方かもしれませんが、もうこれだけメニューが多いと、案内役は必要なのではないかと思った次第です。