クラウドの入り口に立ち途方に暮れる
最近はもう、特定のクラウドサービス(AWSやAzureのような)だけでは今後を乗り切れるとは思っていなくて、どんなクラウドが来てもある程度柔軟に設計・構築できるようにならないと、各クラウドの趨勢で自分の仕事が限られてしまうと状態に陥ってしまいそうです。
クラウドも松から梅までたくさんあるのですが、AWS、Azure、Google Cloud、IBM Cloud、Oracle Cloudぐらいまで押さえておけば日本では生きていけるのかな・・と。国内クラウドはそれこそ国内クラウドの自社エンジニアでまわっていきそうですから。私のような野良エンジニアは海外クラウドを攻略します。
さて、それにしても「とっかかり」が大事でなんとかアカウントを用意してポータルページを開いたとしても、途方に暮れるのがオチです。クラウドのポータル画面を見ると分かるのですがもうたくさんのサービスメニューが用意されています。もうすべてのメニューの画面を見ていくだけで日が暮れそうです。1つだけでも。ところがたくさんのクラウドがあるしそれぞれ同じ概念でも言葉が違ったりします。そして構築するにしても踏まなければいけないステップに癖があって、あっちのクラウドではうまく行くことがこっちのクラウドではうまくいかない。仕様の制限かと思いきや、いやいや操作が違うだけみたいなことばかりです。
やはり一度さわる前に、各クラウドの特徴を知る必要があり入門記事や書籍の読み込みは必要そうだということでこの記事でまとめておきます。
各クラウド攻略記事
Microsoft Azure
この記事を書きあげたら読もうと思っています。
企業におけるクラウド化が急速に進む昨今。その中でもパブリッククラウドを活用することで、変革を起こす企業は数多く存在している。そこで、本連載では「Microsoft Azure」の基礎知識について解説していく。
33回にわたる長期連載。1回目から読んでいけば全体像がつかめること間違いなし。
もっと詳しくなりたくなったら、下記の本がよさそう。
AWS
AWSの記事は気の遠くなるくらいたくさんあるんですが、あんなにサービスがあると取っ掛かりが難しいんじゃないかと思います。
AWSの公式にあるページですが、AWSが今、はじめての人に一番使って欲しいサービスがマンガになっていて非常に読みやすいです。
ここを取っ掛かりにするといいと思いました。
普通はEC2立ち上げたりALBやRDS、S3なんて進んでいくと思うんですが、多分AWSはもっと違うこと考えてそうなことがこのマンガを読むと分かります。
これも良いクラスメソッドさんの入門記事。まとめて読みたいと思っています。
もうこれだけ広大な世界が広がっていると、戦略的に歩を進めないと大変です。
本はこれが良さそう。IaaS寄りだけど。
Google Cloud Platform
私、個人的にはGCP大好きなんです。UIもわかりやすくてレスポンスも良くて、その上料金も安くて勉強したいんですが、あまり国内に技術記事がない。一番わかりやすいのは公式のドキュメントだったりします。
本もあまりいいものがないので、とりあえず公式ドキュメントをがっつり読み込むべきかなと。
なお、無料のGoogleトレーニングはいいかも。
IBM Cloud
IBM Cloudはようやく2019年になってサービスが落ち着いてきたかなと。SoftLayerとBlueMixという水と油をこねこねしていましたが一向にうまく混ざらず、やっと一体感が出てきたような気はします。民間の技術資料は古くて最近のものになってないので、公式ドキュメントが一番いいかなと思います。あんまりわかりやすくはないけど(IBMっぽい日本語)。
なお、IaaS部分については、日本IBMが監修している「技術よりな人が最初に読むIBM Cloud柔らか層本」というのがお勧めです。名前そろそろ変えた方がいいのに。
Oracle Cloud
最近Gen2 Cloudということで第二世代にリニューアルしたOracle Cloud。後発だけあって一番新しいのですがさすがに情報は限られます。
その中で、今年8月に開催されたOracleのイベントで公開されたスライドがお役立ちです。
本も出ているはずはなく。ちなみに、日本語のポータル画面でチュートリアルに飛べるんですが、英語です(笑)。
まあ、他のサービスに比べればメニューが少ないのもあって、シンプルな操作感ではありそこはいいところではあるかと思います。
クラウドは、もう、さわればわかるというものでもない
昔は、Webからポチポチってやってれば使えるというイメージだったクラウドも、もうそんな状況ではありません。それぞれ概要から把握し、基本をおさえて使わないと意味不明です。
クラウドエンジニア、なる職域も生まれてきそうです。だいたい市場の勝者も決まりつつあるのであとはそれぞれをていねいに勉強していけば、今度は各クラウドがつながることで新しいバリューが生まれてきそうだと思います。
1つのクラウドにこもることなく、取っ掛かりを使って勉強していきたいなと思います。参考になれば幸いです。