orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



35歳定年説の次は45歳の崖というこの無理ゲー

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45歳の崖?

毎週拝読している日経xTECHの「木村岳史の極言暴論!」。また今週も燃えそうなことが書いてあるなと。

  

tech.nikkeibp.co.jp

 この件は一度だけだがSIerの技術者と議論した。この技術者は「そもそも基幹系システムなどの開発では枯れた技術を使うので、最新技術を学んでも仕方がない。それに勉強したいと思っても、忙しくてとても無理」と話していた。学ぶ必要も学ぶ時間も無いという事情らしい。しかし、そんな認識ではやがて「45歳の崖」に突き当たってしまうぞ。

 

今日はこの45歳の崖について考えてみます。

 

10年前の状況

ほんと、氷河期世代というかロスジェネ世代はお気の毒です。いや、自分か。十数年前の話。かなり煽られたのです。35歳になったらお払い箱だぞと。

そしてその影響を受けて本当にITから足を洗う人も続出していました。下記は2008年のIPA調査結果です。

 

www.atmarkit.co.jp

 情報処理推進機構(IPA)はIT人材の育成を目的とした予備調査の結果を2月18日に発表した。IT業界の転職についての調査で、40歳代を境にIT関連業務から、ITとは無関係な業務に転職する人が50%を超えるなど、一部でささやかれる「プログラマ35歳定年説」を思い起こさせる結果になっている。

 

この通り、40歳を境にITから半分以上の人が去っていったのが10年前です。今は35歳定年説なんて人材不足で都市伝説となっていますよね。むしろ35歳あたりなんてどの企業ものどから手が出るほど欲しいんじゃないでしょうか。

 

私の話

10年前は確かにSES全盛時代で私もその中に放り込まれていました。20代のころは良かった。もともと20代の給与水準は低いので単金も安く、SESとしても採用されやすかったのです。したがって大企業に潜り込み10年近く就業しました。ほとんど自社オフィスに帰らずそのころに得た知識で今があります。だからSESイコール悪だとは必ずしも思いません。いろいろ勉強になることもありました。しかし三十代になって空気が変わり始めます。自分の給与の上昇とともに自分の単金が合わないという話をちらほら聞き始めます。一方で二十代の若手はどんどん入手してきますから単金での競争となるのです。本来は技術力が上がったから単金も上がって当然、となるべきですが、同一労働同一賃金の常識がそのころにあるはずもなく。私はその空気を読んで、転職活動を行いSESを十年前に卒業した思い出です。

十年前の統計を見るとそもそもITから離れた人も多いとか。そんな中で45歳前後までがんばった氷河期世代のITの方々。今度は「45歳の崖」ですって・・・。これはたぶん、55歳のなんとかが次に来るんだろうなという話でしょう。無理ゲーかと。

 

なぜ氷河期世代ばかりが

この件、氷河期世代の努力が足りないとか教育が悪いとか、そういうことではないと思っています。単純に氷河期世代の人数が多いのです。下記、国立社会保障・人口問題研究所の人口ピラミッド2020年の絵です。

 

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引用元:人口ピラミッド|国立社会保障・人口問題研究所

 

35歳の時に限らず、受験の時だって大変だったんです。受験戦争と言われていました。そこを勝ち抜いたのに、就職のときは氷河期。35歳のときは定年説。45歳では崖。

そこは世代でくくらずに、新しい技術に触れていかないといつか切り捨てられるよ、と言えばいいだけの話ではないでしょうか。私は45歳まで生き残った同志はそうとう強い生命力があると思っているのです。

氷河期世代、これまでの経緯も考えて、もうちょっといたわってほしいなと思う今日この頃です。