今回の舞台はパナソニック
なぐりあいといっても「物の例え」ですよ。
これを読んでから、
この記事でパナソニックを退職した話を見たので。
微妙に現状と違うところがあったので、ちょっと書いてみます。
当時とは状況も違うしね。
これを読んでください。
この記事でパナソニックを退職しない話を見たので。
ちょっと書いてみます。
僕とは状況も違うしね。
なんだか現代の、正規/非正規間の断裂をコントラストをきれいに表している作品に見えますね。特に後半の「特定派遣」のくだりからの表現は目を見張るものがあり、感動すら覚えました。物書きに向いているんじゃないのかなあ・・。
ちなみに、特定派遣という仕組みはすでに廃止されています。
平成27年特定労働者派遣が廃止され、現在は3年間の経過措置期間中で、今年の9月29日をもって特定派遣は完全に廃止となります。
多分、しれっとSES契約にすり替わっているけれども本人には知らされていないか、一般派遣に鞍替えしているんでしょうねえ・・。
この話はGoogleでも同じ様子
この前、こんな記事を読んじゃったんですよね。
Googleには3月時点で、フルタイムの社員が世界中に10万2000人いたが、それを上回る膨大な労働者の一団として、臨時雇用の従業員や契約社員が12万1000人いるという。The New York Timesが米国時間5月28日に報じた。
GAFAをITの世界の桃源郷のように表現しますが、実際はどこの大企業も同じのような気がしますね。
もっと詳しい記事もあります。
非正規従業員はGoogleだけでなく、シリコンバレーでは一般的だという。パロアルトの人材派遣会社OnContractingは、ほとんどのテクノロジー企業で派遣社員の比率は40~50%に上るとNew York Timesに語っている。フルタイム正社員を雇うのに比べ、年間10万ドルを節約できるためだという。
節約した結果、享受できるはずの報酬が削ぎ取られているとしか見えませんよね。パナソニックだけの問題ではなく、グローバルで発生している問題ということを共有したいと思います。
やはり鍵は「ジョブ型正社員」の成功にあると思う
非正規になってしまうと固定化してしまい、正社員になりにくいという問題。政府が実施しようとしているジョブ型正社員の制度に期待しているんですよね。
・派遣社員が5年同じ場所で勤務すると無期契約に転換できる仕組みを導入したが、これが進んでいない。原因の一つに、正社員になってしまうと「会社の指示を何でも受け入れる」風潮に従うこととなり、安易に転勤や残業を支持されてしまうのではないかという懸念がある。
非正規社員には、正規社員がとても好待遇で優遇されているように見えるかもしれないのですが、逆に正規社員はやれ転勤だやれ異動やれ休日出勤だやれ残業だと会社に服従しなければいけない部分もあります。
もっと、正社員だけれども、ジョブ、転勤不可、等々の正社員があってもいいだろう、そのためには、契約をきちんと労働者と会社の間できちんと結ばなければいけないという思想です。
もっと柔軟な制度設計をして、会社も労働者も幸せになれればいいのに、と思います。