orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ファーウェイのスマホにAndroidが乗らなくなる可能性を考える

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どうなるファーウェイのスマホ

ファーウェイ P20 Liteのユーザーの私が通りますよ・・・。

ファーウェイへアメリカ製品の輸出が禁止されました。

 

www.nikkei.com

米商務省は16日、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)への米国製品の輸出を事実上禁じる規制が同日付で正式に発効したと発表した。関連会社を通じて米国製品を調達する規制逃れを防ぐため中国の本社のほか、日本法人を含む全世界の関連会社68社も対象とした。厳しい措置を打ち出すことで中国への圧力を強める。

 

で、アメリカ製品をファーウェイに渡すことが禁止されたわけです。自国で作るか、アメリカ以外の国から輸入しないといけません。また、アメリカ以外の国からアメリカ製品を調達することも禁止されます。

 

問題はハードウェアではなくソフトウェア

ただ、CPUもメモリーもアメリカ以外から調達できるので、実質一番困るのはソフトウェア、特にGoogleのソフトウェア群となります。

Android自身はオープンソースなので、使い続けることは今後もできます。

しかし、その上に載っているGoogle謹製のソフトウェアは今後ファーウェイのスマホで利用禁止になる可能性は否定できません。

今使えていても、Google側の自動アップデートにて急に使えなくなる可能性も否定できません。

また、Google Play経由のソフトウェアもインストール不可、アップデート不可。

そう考えると、Androidって実質使い物にならなくなるのでは・・と思います。

 

www.nikkei.com

ファーウェイがスマホの基本ソフト(OS)に採用するグーグルの「アンドロイド」はオープンソースとしてソースコードが無償公開されており、今回の制裁の適用外とみられる。

一方、アプリ配信ストア「グーグルプレイ」やグーグル製の地図、メールソフトは有償のライセンス供与の形をとっている。商務省の判断次第では、グーグルがこうした基幹ソフトの供給を止める可能性がある。さらにOSのセキュリティー機能の更新も適時受けることができなくなる。

 

日経もきちんとこのあたりを報じているため、懸念に間違いはないように思います。

特に今から新機種を検討する際に、ファーウェイを選ぶことについてはこのリスクを慎重に見極める必要がある・・と思います。

 

ZTEの際はアメリカ製品の輸入禁止によって製造中止まで追い込まれたのですが、ファーウェイはかなりの部品をアメリカの手を借りなくても製造できそうです。とすると、今回ばかりはGoogleソフトウェアに商務省が禁止命令を出しても全く不思議ではないように思います。結局は規制が意味をなさなければそのようにするのではないでしょうか。

 

ただ、米商務省がファーウェイについてグーグルにどう命令するかは現時点で明らかでない。

とありますし・・。

 

実は

ファーウェイのスマホ、だいたい半年くらい使ってきてすごく不満なく愛用してきたのですが、だんだんと人前に出しずらくなってきました。

日本に住んでいる以上しようがないのかな・・。

そんなに、iPhoneと違ってファーウェイブランドを前面に押し出すデザインでもないので、目立たないのですが。よく見ると、HUAWEIってロゴがピカピカ光りますから。

ビジネスの現場では、そうそう出せないのかなという雰囲気です。

うーん、早くも買い替え時か・・と。

ただ、いろんなスマホは結局は中国で組み立てられているという状況ですので、買い換えたけれど結局Made in Chinaだとしたら意味がないのかなと思います。

Google Pixel 3aあたりが次のターゲットなのですが、もう少し様子を見るつもりです。昔使っていたAndroidにとりあえず緊急避難。。。

万が一のことが起こると、実生活に影響がありありですからねー。

 

追記

本当にそうなりそうな気がしてきた。

 

jp.reuters.com

米アルファベット(GOOGL.O)は、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]との一部ビジネスを停止した。関係筋が19日にロイターに明らかにした。
これにより、ファーウェイは、グーグルのアンドロイドシステムの最新版にアクセスできなくなり、同社の中国国外のスマホ事業に打撃が及ぶ恐れがある。ファーウェイのアンドロイド版スマホの次のバージョンも「Google Play ストア」や「Gmail」などの主要サービスにアクセスができなくなる。

 

動きが早いな・・。

 

追記2

インプレスがGoogleにこの件、質問したらしい。

 

k-tai.watch.impress.co.jp

本誌の問い合わせに対するグーグル広報によるコメントは、「私たちはその命令を順守し、その影響を検討しています。Google Play、そしてGoogle Play Protectによるセキュリティ保護機能は、既存のファーウェイ搭載端末で引き続き機能します。(We are complying with the order and reviewing the implications. For users of our services, Google Play and the security protections from Google Play Protect will continue to function on existing Huawei devices.)」というもの。
 このコメントからは、ファーウェイとの取引の中断が事実であるとともに、既存製品のユーザーへの影響がないことが読み取れる。

 

個人的には、こういう不安定な状況そのものが不安に感じます。Google自体の意思より米商務省の意思のほうが優先されるのも間違えありませんし・・。

今後も推移を見守ります(とりあえず私のP20 Liteは休業状態です)。