orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

「ベンチャー転職1年目の教科書」を読んでみて

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ベンチャー転職1年目の教科書

話題になっていた記事を読んでみました。

 

career.goodfind.jp

あなたはいざベンチャーに転職して、いよいよ初出社日を迎えようとしている人かもしれない。はたまた、カオスの荒波に揉まれて、なにかの拍子にこのページにたどり着いた人かもしれない。これはそんなあなたに捧げるラプソディだ。

 

ベンチャーと書いてはありますが、どんな会社でも汎用的に言えることが多く含まれているので、ロスジェネ的社会人二十年選手(なんか表現が古い・・)がレビューすることにします。

 

考察

1.信頼とは貯金だ。信頼残高を獲得する

信頼貯金の話は、超有名な本、7つの習慣の概念でもありますね。下記でまとめたことがあります。

 

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私、自慢じゃないですが人を信頼するということがほとんどありません。だから冷たい人なのかというとちょっと違っていて、少しでも信頼のおけることを人からされると、感動します。だって、全然信頼されることを期待していないんですもん。ちょっとでも、信頼を頂く言葉を頂けるだけでもありがたいなあと思います。

だからと言って、人に対して信頼残高を稼ごうなんて思ったことは一度もありません。ただ、信頼借金は信じています。信頼を裏切ると借金になりますが、この借金は返せた試しがありません。人に借りを作らないことを徹底していれば、貯金は意外と貯まっていきますよ。

約束は破らないとか。言葉遣いに気を付けるとか。感情的にならないとか。当たり前のことの連続なんですが人間気を抜く動物ですからね。

当たり前のことをぬかりなく、正しく、誠実にやりつづけること。これが借りを作らない秘訣だと思います。残高を稼ぐより借金を作らないことが大事。

 

2.素直さとコーチャビリティを武装する

この話も、以下にたとえ話を書いたのを思い出しました。

 

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・何でも上司の指示をイエス!と言ってその通りやる人→うまくいかなかったときに、次どうすればいいですか?と言ってくるから評価が得られにくい
・上司の指示に批判精神が発動してノー!と言う人→上司から嫌われ、仕事が減る
・上司の指示にはイエス!と気持ちよく言うが、そのあとの具体的な思索は自分の頭で考え各論を上司に提示、だんだんイエスだかノーだかを抽象的にしていき、最後は自分のストーリーにして成功に見せる人→上司の指示を正解にし、かつ部下としても手柄になりWin-Winで評価されやすい

 

ここができない人が冷遇されてきたのを多く見てきましたので重要です。

 

3.当事者意識と金銭感覚

これって当たり前だと思うんですが違いますかね?

全ての行動は1円単位で説明できるようにすることは本当に大事です。

今はあまり聞きませんが、こういう言葉がありました。

「これは戦略的な仕事だ」

戦略的って何だろう、予算管理するようになってわかったのですが、赤字確実でも受注して、その後の追加案件で取り戻す、みたいな意味です。

長い目で見れば黒字になる。だから戦略的と言う言葉らしいです。

戦略的と言う言葉は私は嫌いなんですが、ベンチャーの世界ではよく聞きます。あのメルカリですら、今は投資期間なので赤字は戦略的だと説明しています。

戦略と言う以上は、最終的な勝利が求められます。特に赤字を計上するということはリスクを伴いますので、これに腹をくくった人しか使っちゃだめです。

赤字に戦略と言う言葉を使って逃げる人もいるので、どちらにしろ金銭感覚は非常に仕事をする上では大事だと思います。

ベンチャーは資金が厳しいので、特に求められるでしょうね。

私は、成長を犠牲にしてでも黒字を確保したい派。人それぞれ考え方は違って当然かと思います。社長のビジョンによるところが大きいかな。

 

4.環境のせいにしない。ただ理性を失ってはいけない

主体的であれ、という7つの習慣の一つで説明できます。

ただただ、自分を主語にして考えるべきです。

評論家タイプですぐ仕事を選びたがり、これはできないあれはできない、ってタイプの人になるなと言うことです。はっきり言えば。

私はもう、そういうタイプの人とは一切仕事をしないようにしています。人格を変えるのは無理じゃないですが、すごくコストがかかります。このコストが無駄で、そもそもそういう人と仕事をしない方が、効率的です。

という人までいるので、主体的でいましょう。自分を主語にして物事を考えることです。そういえば7つの習慣の中で、「私は牢獄に捉えられて手足を結ばれても、なんと私は私の思考をすることができる。これは他人にはどうすることもできない。私は私の思考をすることについてだけは自由なのだ!」というポジティブな話を読んで、なるほどなと思いました。

主体的であることは権利です。これを失ってはいけないということですね。

 

5.まずはGiveしよう。Can→Must→Willの順番で仕事をする

この話って、IT業界、特に常駐型のSESや派遣を経験した人ならよくわかるのではないでしょうか。

いろんな現場に行かされ、その場所に適応し結果を残すことの連続だと思います。

場所場所で何がMustなのかも違うし、今までやってきたキャリアも人それぞれで、では何を持って貢献しなければいけないのか。

しかも、会社の営業も、何をしなければいけないかは現場に行けばわかるよ、なんて無責任なことも言うし、実際現場に行って一か月ぐらいして初めてミッションがわかる例もよくありました。

とりあえず、そこにいるメンバーに信頼してもらい、そこからシェアしている仕事をもらって・・。最終的にはその現場のイニシアティブを獲得する。

そういう意味ではIT業界とベンチャーって相性がいいんですよね。独立する人も多いのもわかります。それなら自分でやったほうがいいじゃん、と。

この話はその通りだと思います。

 

6.仕事の粒度になれる。課題→目標→施策→タスク

粗雑さがベンチャーの醍醐味とありますが、実際のところマネージャーになると同じようなものです。

より、単純労働に近づけば近づくほど、マニュアル化されタスク化されていく。

おっと、この話も書いた。

 

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仕事の進め方はいろいろあると思いますが、はじまりは非定型です。これをどのようにタスクにしていくか。タスクになるともう定型的な仕事になっているので、ここからはコンピューターの出番ですが・・。この領域は日に日にソフトウェアによって生産性が上がっているというわけですね。
この非定型の部分をAIができるようになったら、使いますね。

この非定型のことができる人間が足りなくなっていると感じています。
定型化されていることはできるけど、それ以外は無理。いや、それだと、プログラミングできちゃうんです。

定型に隠れないで!。これができるから他はやりません、それが定型。
ぜひ、いろいろな人に、この非定型なことができることが人間の価値だと考え、定型的なことはどんどんコンピュータに任せていくぐらいの発想を持っていただきたいのです。

コンピューターと同じ次元で争ったら、負けるよ、ということです。

 

ベンチャー企業の仕事など、絶対に非定型な仕事ばかりです。だからこそ成功報酬も大きい。人間にしかできない部分だからです。

どんな仕事でもいえることだと思います。

 

7.学び続ける。内省と勉強を馬鹿にしない

これも、以前書きました。

 

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まとめると、
・若いうちは基礎をしっかり固める
・若いうちは業務時間外に勉強してチートして、ベテランに舐められないようにする
・ベテランになれば(若いうちにちゃんと勉強しておくことで)仕事内で完結できる
ということですね。また、ベテランになるとIT業界のことでだけではなく、いろんな社会のことを知らなければいけないので、勉強ばっかりやっている時間もなくなりますかね。
また、新しいことを学ぶことができない人はどんな世界ですら淘汰されていく厳しい時代にすでになっています。システムエンジニアだからということはないと思いますね。

 

勉強していない自分を感じると、苦痛に思うぐらいでちょうどいいのではないかと思います。

 

8.モチベーションの奴隷から脱出する

この記事で言ったことかな・・。

 

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しかし、世の中の雰囲気は、スキルばかり目を向けている様子に感じます。こういうときは、逆に人格を磨くことが価値を生むとにらんでいます。人に対する態度や言動、普段の行動など、格を上げていくための日々の努力。多数と違う努力をすることにより、差別化要因となり輝くことができるのです。
実はスキルなんて、人格の形成とともに自然に上がるのではと思っています。副次的なもの。

20年くらい社会で働いてきて、そんな結論を見出しつつあります。

 

人格を高く行動しようとすると、余計なこと、幼稚なことはできなくなるんですよ。

元号替わりで新旧の天皇陛下から多くの言葉を賜りましたが、なぜあんなに、ゆっくりと、明瞭に、平穏に言葉を発されるのかを考えてみてください。

全国民の象徴であることは、非常に人格が必要とされるのです。

その結果のふるまいとして、天皇陛下の所作があります。

もし人格とは何か、映像で学びたいのであれば、天皇陛下の所作を勉強したほうがいいと思います。

多少のことで、声を荒げたり感情を出したり、行動が揺れたりすることは、決してないのです。

 

9.仕事の高度をあげる。第二次成長期を目指して

また書いたシリーズ。

 

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暇なときは、もしかしたら波ではなくてここからずっと仕事が入らないかも・・という不安も生まれます。その不安への対策としても、何か生産的で今後につながるような行動を考え、暇に立ち向かっていかないと、飲み込まれてしまい、転職・・みたいなことになりかねないと思います。
いくら収支が成り立っていても、暇であるというときに、苦痛に耐える期間として捉えるのはもったいなさすぎる。暇というのは、忙しいときにやりとげたからこそのご褒美なはず。これを苦痛と定義するのはもったいない。
ぜひ、ポジティブな期間にしていきましょう。

 

10.コミットメントする

最後のここだけは、私は別の意見を持っています。

コメットメントしているかどうかは別として、関係者(上司、同僚、お客様)に対してコメットメントしているように見せたほうがいいでしょう。

見せた方が・・。これは重要で、別に本当にコミットメントしている必要はないわけです。

卓越なる結果さえ出せば、みんな納得してくれるんです。

わたしは、コミットメントしているふりをしつつ、全く別の斜め上のことをしているべきだと思います。だって、結果を出したら余力ない・・では、それは本当の結果じゃないと思います。自分が余力があり、かつもしかしたら自分の力はもう10分の1くらいだしておけば十分、そこまで持って行ってこその、「結果」です。

そうした場合に、次のコミットメントできることを探さないといけないし、この探すという行為は「生きざま」として仕事の枠も外して考えるべきだと思います。

絶えず、人と違っていないと、今後生き抜いていくのはもっと厳しいのではと思います。

 

備考

ということで、原文が長いのでこちらも長くなってしまいました。

原文もいい文章ですので本記事と合わせて参考にしていただければ幸いです。