仕事が暇になってしまったら
ITの仕事というのは結構波があって、忙しいときは並列に受注するくせに、それらが終わった途端に急に暇になることがあります。最近はその傾向が特に激しい。これはクラウドの仕事は顕著です。「早く欲しい!」と言った短納期。構築もWebインターフェースからできてしまうので実際構築期間も短縮される傾向にあります。そうなると、どうしても仕事のない隙間の期間が生まれます。
この暇な期間。何をするべきか。
実は苦痛である
人間、適度な仕事があるのが一番幸せです。
勤務時間が休憩時間を除いたら一日8時間ありますよね。
この時間、何もすることが無い。
それならば、好きなことをしてればいいと思うかもしれませんが、好きなことを8時間も続けると・・。何の目標も無ければ持て余します。しかも、それが一日ではなく数日、数週間続いたら。
この何もない宙ぶらりんな時間で、かつ椅子に座っていなければいけないというのは実は苦痛です。毎日忙しくしている現場の方はうらやましいと思うかもしれませんが、いやいや、忙しいならば生産性向上の手段を考えたり。効率的な仕事の廻し方にトライしたり新技術を編み出したり・・。程度はありますが、仕事というのは人間を豊かにしてくれると思います。
暇の攻略方法
仕事の記事って、基本的には効率性を向上してより生産性を上げていくのが目的ですよね。今回は違います。暇なときどうするか。この苦痛である暇をどうするか、考えてみます。
転職しない
この、「暇」という状況を悪環境と考え、転職を考える人がいます。ちょっと待って。この暇という状況はもしかしたら、プラスに変えられるかもしれません。忙しいよりも可能性が満ちあふれています。だって暇なんですから。どうにもならないと思ったときに転職を考えましょう。でもどうにかなるはず。時間はたくさんある。忙しい環境と比べると自由度は無限大です。
まずは、転職のイメージを封印することが先だと思います。
これまでの仕事を振り返り、反省点を思い出し対策を練る
これまでずーっと永遠に暇と言うことはなかったはずです。忙しい時期もあった。そのときに、ああ時間があったらこれを検証してみよう。この分野をもっと知っておきたい。そんなことを思い出してみましょう。忙しいときにすべてがスムーズに行ったはずはありません。どこかで妥協したはずです。時間があったらもっとできたこと。
時間がたっぷりあるのであれば、これを機に、前回の反省点をたくさん思い出してトレースしてみましょう。そして対策を練りましょう。時間はたくさんあります。
最新の技術を抜き出し、検証してみる
構築や運用において、現場における標準技術はだいたい確立されています。しかしその標準技術、古くなっているかもしれません。標準技術で考えると実績があるから楽なんですが、楽だからこそある時代で止まっていることが多いです。
もっと新しい技術が出ていないか確認。それらを検証し標準技術をアップデートできないか検討していきましょう。より新しい技術に触れていくことで新しいサービスが生み出せるかもしれません。
競合を知る
商売にしている標準技術について往々にして競合製品があります。競合製品を試用してみてはいかがでしょう。そうすると、標準技術のいいところや劣っているところがわかってきます。
何かを売り込む時に、競合製品をカバーしていることで説得力が増します。あえて競合に詳しくなってみるのはいいかもしれません。
メンバーと雑談してみる
普段の仕事で実は思っていたことややってみたいことなど、もしかすると各メンバーが隠し持っているかもしれません。それらをあえて拾ってみて、チームで取り組んでみると誰かのモチベーションが上がるかもしれませんね。
どこかの一日で、たっぷりブレーンストーミング的な雑談を行い、この暇な時間を使って何かを成し遂げてみるのはいいかもしれません。
新サービスを考える
いろいろと暇を使って取り組んでみると、何か新しい動機が生まれるかもしれません。
新サービスを考える。もちろん形になるかはわかりませんし、上申するかも決めなくて構いません。とりあえずクラウドサービスなどを使ってプロトタイプまで仕上げてみると思わぬビジネスのかけらになる可能性はあります。
休む
まあ、気が滅入りそうであればこの暇を活かして有給休暇を使うのは手ですね。
でもこの休み中も、暇の攻略方法を考えちゃいますね。
まとめ
暇なときは、もしかしたら波ではなくてここからずっと仕事が入らないかも・・という不安も生まれます。その不安への対策としても、何か生産的で今後につながるような行動を考え、暇に立ち向かっていかないと、飲み込まれてしまい、転職・・みたいなことになりかねないと思います。
いくら収支が成り立っていても、暇であるというときに、苦痛に耐える期間として捉えるのはもったいなさすぎる。暇というのは、忙しいときにやりとげたからこそのご褒美なはず。これを苦痛と定義するのはもったいない。
ぜひ、ポジティブな期間にしていきましょう。