orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



これはSESであって派遣ではないよな 多重請負構造で増える下克上

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3次や4次の下請け会社を顧客企業の開発現場に派遣?

朝イチに読んで目を疑って何度も読み直した記事。

 

japan.zdnet.com

その構造改革に取り組むのが、情報戦略テクノロジーの高井淳代表取締役だ。具体策の1つが自ら1次請けになり、3次や4次の下請け会社を顧客企業の開発現場に派遣する2次請けに引き上げること。下請けのエンジニアの職歴データベース(DB)作りに着手し、効率的な人材配置を実現したり、給与アップなどによる魅力ある職業にしたりもする。

 

派遣、と言う言葉を使った時点で派遣契約です。

派遣契約に関して、他社の社員を派遣先に差し出すのはアウト、でもこれ多分派遣契約じゃないんだろうなあと推測します。

 

事例を見て考える

株式会社情報戦略テクノロジーのホームページに3つのケーススタディーがあって、この記載から考えてみました。

 

www.is-tech.co.jp

 

それぞれを読むと戦略がわかります。業務部門にSES契約で入って、業務のデジタル化に対する取りまとめを行います。「常駐派遣」と言う言葉は一言も使っていないですよね。お客様の隣に常駐する、とあります。きっと指揮命令系統は顧客からではなく、コンサルタント的に「SEサポート(SES)」する。準委任(請負)で入るんだと思います。

しかも、情シス(IT)部門に入ると、大手ベンダーが居てそこから下請けピラミッド構造が出来上がっているので、業務部門に直接入り込み上流(要件定義)から入り案件規模が小さいようだったら直接請ける。結局やっていることは、大手のSIerと同じなのですが、大手のSIerの仕事をプライムで直接請けることでマージンを避けることができる。

結局ピラミッドの上に立つことで2次請けは1次請け、3次請けは2次請けになるということで、「大手には退場してもらう」ということを言っているんではないかと思います。

決して、派遣ではないんだろうな・・と。まあ派遣契約にならざるを得ない契約であれば、なんとか正社員だけでやりくりしているんだろうと思います。

ZDNetの元記事は、とにかく派遣という言葉は避けた方がいいと思いますね。

 

増える大手外し

大手のSIビジネスが今伸び悩む原因は、こういった昔は二次請け、三次請けのプレイヤーだった人たちが顧客のプライムにどんどん入り込んでいる点です。

大手価格、という言葉もあります。何しろ大手の見積は高い。

大企業ならばそれに慣れきっているところもあるのですが、中小からみて大手SIerの見積は高い割りに、結局は二次請け、孫請けが実装するのを知っている。それならば・・ということで、数年前はピラミッドの下にいた企業がどんどん、ユーザー企業に入り込んでいる実際があります。

大手はそれに負けじと、最近はアジャイル的な動きをするのが流行り始めていますね。

 

www.orangeitems.com

 

できるだけ、案件のふもとに行って、要件作成から手伝えば案件化したときにSIまで取れる可能性が上がるのです。

デジタルトランスフォーメーションの到来で、案件数はどんどん増えていますから、ぜひこういった、下克上の挑戦が増えて行って欲しいものです。健全な競争はシステムエンジニアにとっても幸福なことだと思います。