orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

IT業界は波乗りだ

f:id:orangeitems:20190501110050j:plain

 

会社を辞めるが辞めない

会社を辞めようと思って暴れたら待遇が上がった・・なんてことはIT業界にいればどこにでもあることなのかもしれませんね。かくいう私も・・。

 

yuyarin.hatenablog.com

平成から令和への時代の変遷とともにNTTComを退職し、スペシャリスト社員としてNTTComに入社し、新たな人生を歩みます。

仕事としてはSDNのテックリードとしてNTTComのクラウドのSDN基盤のStabilityとScalabilityの向上に引き続きチャレンジしていきます。

一階級飛び級して課長相当のロールの仕事をして、終身雇用と年功序列と労働組合の轍から外れる人生を歩むことになります。お給料もあがります。

 

IT業界にも担当エリアがあって、id:yuyarinさんは、下記のサービスのインフラエンジニアということになります。

 

www.ntt.com

 

2011年に運命が変わったインフラエンジニア達

客先(東京)で会議をしていたらちょうど東日本大震災が発生し、そこで打ち合わせは終了。帰ろうと思ったら地下鉄がみるみるシャッターが降りてしまい、しばらくしたら歩道が人でいっぱいに。

そこから計画停電がどうこうでデータセンターの可用性が急に意識されだし、全世界にデータセンターを配置したグローバルクラウドが流行しだしました。2011年ですからもう8年前の話ですね。今、IaaSというレベルで舞台にいるのは、AWS / Azure / Google Cloud / IBM Cloud / Oracle Cloud / Alibaba Cloudぐらいかなと思います。世界中をつなぐのは資本が無いとできませんからね。

一方で、このEnterprise Cloudは国内勢としてグローバルクラウドを実現している数少ないプレーヤーの一つです。日本のほかにアメリカ・ドイツ・イギリス・香港・シンガポール・オーストラリアが利用できます。

この実装側の仕事ができると言うのがモチベーションになり、NTT Comに残ったということですね。

この8年ほど前の大震災の体験を経て、ああ世の中のワークロードの大部分がクラウドに流れそうだなと予見はしていました。オンプレのインフラエンジニアとして。そうするときっと、データセンターでこちゃこちゃやっているインフラエンジニアは大部分が失業するんだろう、そんな記事を覚えています。下記は2012年の記事です。

 

news.mynavi.jp

馬場氏は、「オンプレミス環境の仕事は完全にはなくならないが、新規案件の1割程度しかない現状を考えるとほとんどなくなってしまうのではないだろうか。クラウドのプログラマブルな部分で勝負することが増えてくると思う。そうなると、今までよりも作業の難易度は上がっていくわけで、エンジニアは考え方を変えなければならない。考え方の切り替えが必要になることを啓蒙していく必要があるかなと思っている」と述べた。

 

私はハードウェアを触るのは大好きなのですが、24時間運用で面倒を見るとなると限界を感じていて、こんなの中小企業の体力じゃムリよ。そう思っていました。そこに大震災やクラウドの隆盛を見て、ああ、インフラエンジニアは以下の3つに分かれるなと分析しました。

(1)完全にクラウドの「中の人」になる。中はオンプレである。ただしクラウドは大資本のグローバルクラウドでないと運用できない。
(2)完全にクラウドの「外の人」になる。ユーザーとしてクラウドを知り尽くせばそれはそれでインフラエンジニアのバリューになる。
(3)オンプレに特化する。クラウドに行けないワークロードは確実に存在する。ハイブリッドクラウドのプライベート側の専門性を強化する。

わたしは(2)を選択し今に至ります。id:yukarinさんは(1)のパターンです。一方で、頑固に(3)を選んだ人もいらっしゃいましたが、これはこれで生き残っています。なかなかオンプレもしぶといなという印象です。なお、(1)を選ぶためにはかなり転職先を考えないとなかなかの狭き門です。グローバルクラウドはだいたいにおいて外国資本の傘下にあり、日本のデータセンターであっても外国人が運用していることもザラです。したがって、本文の通りNTTグループだからこそ日本人が主体的にグローバルクラウドを運用できるということになります。

 

 

IT業界は波乗りだ

私のスキルパスを考えるとそんなに戦略的に動いてきたわけでもなく、どこかで感情が沸騰して現場を変えてきた感じです。理由はさまざまですが、自分から積極的に動いてきたというよりは、来た波に乗った。「乗るしかない、このビッグウェーブに」ということでいろいろやってきただけかなあと思います。

私はインフラの世界にいますが、アプリケーション開発でもおそらく同じ戦いが行われているはず・・・。

いくら戦略的に自分が動いても、環境の変化はいつも予想の上で。そのときは瞬発力が問われます。そこで動けるかどうかは、それまでどれぐらい自分が考えて来たかに影響を受けます。変化があったときに考え出しても遅いんですね。

もう考えて考えて考えつくして、負の感情があふれたときにちょうど外部環境の変化が同時に訪れると、劇的に世界が変わる・・そんな感じでした。このタイミングは全然コントロールできないので、「運」としかいいようがないような。

現時点で、なんだかクラウド界隈に身を落ち着けてしまっているけれど、さてこれからどんな外部環境の変化が起こるかも未知数です。おそらく、私の想像を超える何かがどうせやってくるんだろうと思いますので、それまでは日々日々、こうやってブログを書いたり新しい技術を試したり、何かと脳みそを使っていけば、また次の波乗りがやってくるのかな・・・と思います。

 

次の波を探して、海でたたずむゴールデンウィークです。