orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

7つの習慣をもう一度振り返る

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7つの習慣

「7つの習慣」という本がありましてこのブログでも何度かご紹介したことがあります。名著です。私は、ここに書かれていることを実践し続けて間違いなく良い結果を得てきているのは間違いありません。ですが、時間の経過とともに、何が書かれていたかだんだん思い出せなくなってきたので、具体的に振り返っていきたいと思います。

本当にいい本ですから。

7つの習慣自体はマンガ版などもありますが、ぜひ原著を手に取っていただき読んでいただくことをお勧めする本です。

 

まとめ

第一の習慣・主体的である

この習慣、もはや身につきすぎて忘れていました。自分の性格に合っていたのかもしれません。どんな状況にあっても、自分を中心にして考えること。人によっては、悪いことが起きたとして、家族が悪い。友達が悪い。近所が悪い。そこから、会社が悪い、政治が悪いとなり、社会が悪い、時代が悪いとなります。自分の身の回りを理由にしていたら、自分は被害者なのですが、その場合自分以外が改善するのを待つしかなくなります。自分以外を理由にすると、自分ではどうにもできなくなるのです。

もう決めの問題で、すべての理由は自分にあって、それ以外は小さなことだ。そうやって考えると意外とできることがいろいろあるのがわかります。どんな状況であっても、自分自身を中心に考えることを、主体的であると言っています。

この習慣を身に着けると、いろいろな出来事がどんどんシンプルになって、判断が早くなりました。去年少し流行した「多動」とは少し違っていて、何もしないことすら自分で決めたこととなります。また、「自己中」とも異なります。自己中である行動をしたことで悪いことが起きたら自分が悪いのですから。

自分で決めて自分で責任を取って、その繰り返しをしていると、時間とともにどんどん遠くに行けますよ。例えどんな状況になっても。

 

第二の習慣・終わりから考える

私はこの習慣を忘れたことはひとときもないです。行動を起こす前にまず考えます。何を自分がやりたいのか。そのときに、短期的な目的ではなく、できるだけ大きな枠で捉えます。

例えば新しい事業に取り組むとしたら、その事業によってどんな社会的意義があり喜びがあり、やりがいが得られるか。金額的な価値で表現してもいいのですが、人間の感じる価値は人それぞれであり納得できるものが良いと思います。

この「終わり」=目的についても、人から与えられたものではなく、あくまでも自分主体であるべきです。人から目的を設定されることに慣れきってしまうと、達成したときに何も目的が無くなってしまいます。つまらない。常に自分で終わりを設定しつつ、達成が見えた時は自分で再設定していくのです。

主体的であると、いろいろな選択肢が次々と目の前に現れます。そこで物事を決めるときには自分でその終わりを考えて選んでいくのです。そうすると、自分が考えた終わりがいくつかは近づいていきます。そうやって暮らしていると、一歩では近づけなかった理想に近づけていたりそこを超えたりすることができるようになります。

 

第三の習慣・最優先事項を優先する

ごくごく当たり前の話で、緊急で、優先するべきことを一番先にやれという話です。当たり前の話過ぎて忘れてしまっていました。

結構この話は、人によっては感動すると思います。会社の事務作業でも会議でも構わないのですが、「長いこと続いていて当たり前になっているけれども、よくよく考えると無駄な作業」というのはありませんか。かと言ってそれを変えようとすると、「今まで続いていることをやめるといろんな人から反対意見を言われそう」と言うことです。そういうことに時間を奪われているぐらいなら、もっと大事なことをやる時間にしようということです。

例えば、SlackやChatWorkなどのチャットを会社に持ち込みたいのだが、メール文化が根強くて言い出せない。とりあえず我慢して日々を送っている。これは実は最優先事項を優先していません。最優先にすべきは、生産性の低いメール文化であっても変えたくないという無言の圧力と戦って、チャットを利用し自分そして組織の生産性を劇的に向上させることです。もちろん、成し遂げるためには戦略と手段が重要ですが、これを放っておいて、無駄なメール文化に埋没して自分の時間を無駄に費やすことなど愚の骨頂です。

結構、この手の話は多くて、私は空気を読まず毎回、「無駄だから変える、変えるったら変える」と主張して実現してきています。事実が明らかであればあるほど、抵抗する人はいなくなりますから、お勧めです。

なお、本を読むと分かりますが「緊急度」「優先度」という2つの次元があり、そのマトリックスで考えた方がいいとのこと。でも、生きているときにそこまでこだわる必要はないと思っていて、前段の通り、「緊急でも優先でもないのにやらなきゃいけないこと」を一つ一つ瞬殺していくことで、かなりの生産性を手に入れることができるようになります。

 

第四の習慣・Win-Winを考える

これは私にとって、王様のような習慣です。

ウィンウィン自体は流行語のようにもなっていますし、それそのものは簡単です。相手にも自分にも利益になるように考えることです。

ただし、原著には大事なことが書いてあって、これは誰もがわかっていることではありません。「Win-Win or No Deal」です。ウィンウィンになれないのなら、取引すらしない(No Deal)ということです。

「自分は得をしないけれども、誰かの役に立つならしょうがないか」という思考はダメだと言っています。そうやって書くと、なかなかハードルが高いと思いませんか。

実はこの習慣は、自分の得にならないならやらない、ということではないのです。

何かをやるときには、他人の得にもなりそして必ず自分の得にもなるようにやりなさい、ということです。最後まで自分の得になることを考えるべきなのです。例えば会社の忘年会に行かなければいけないとき、出席してもつまらないから行かない、と考えるのではなく、出席することで何か学ぼう、と考えるべきです。

そうやって感がると、No Deal(やらない)と判断する場面より、圧倒的に何かやることの方が多くなります。それでも人によっては、自身の得ばっかり考えて、私の利益などさっぱり考えていない無茶苦茶な人もいますから、そのときにはきっぱり断るようにしています。

とかく、いろんなことをウィンウィンで考えるようになると、周りから自分に人が寄ってきます。だって寄ってきた人もウィンにしてくれるので、当然です。しかし、人によっては自分がウィンになろうとばかり考える人もいますから、きちんと自分の頭で考えることが重要だということです。

 

第五の習慣・まず理解し、そして理解される

あんまり意識したことのない習慣ですが、多分やっていると思います。

人の言うことを遮ってはいけません。聞くこと、理解すること。ただし賛同する必要はありません。相手の言うことを理解することをやらないと、自分の言うことを相手に理解してもらえない場合が多いです。

営業活動でもそうですが、製品やサービスを売り込むことよりまず、お客様の困っていることや頑張っていることを理解し信頼関係を作ることの方がよっぽど大事です。完全に理解できたら、要点を踏まえて提案していくとどんどん成約します。

自分のことを理解させたいと思ったら、ぐいぐい押すのではなく、相手の思っていることをどんどん引き出し、頭で理解すること。それは自分の価値観と合わせる必要はまったくないです。論理的に正しければ納得するでしょうし、ゆがんでいればゆがんでいるんだなあと理解すればいいのです。1番は理解すること。2番は理解してもらうこと。

 

第六の習慣・シナジーを作り出す

この辺は、他の習慣を守っていれば自然と感じることです。

ウィンウィンを貫いていると、いろんな人とコラボレーションすることが多くなるのですが、思ってもみない良い結果が生まれることがあります。

それは、おそらく自分では絶対できなかったことで、期待すらしていなかったことで、感動すら覚えるのですがそれがシナジーだと思います。

 

第七の習慣・刃を研ぐ

なかなかしみじみする習慣です。心や体の健康は大事だよ、ということです。あまりにも目的に囚われて視野が狭まっていると、いざやりたいことが生まれた時に余裕がなくなっているよということです。

パソコンやスマホばかり見ていないで、たまには外にゆっくり散歩しにいくのはどうでしょう。映画もいいかもしれません。読書、ゲーム。食生活も規則正しいほうがよいですし、栄養も気にする必要があります。また、睡眠も大事ですね。

そんな当たり前のことですが、心と体をいたわり、余裕を持った生活を営むことで、勝負の時に力を発揮できます。何かすることも大切ですが、何もしないことも大切です。このバランスを取るための習慣を身に着けようということです。

 

未読の方はぜひご一読を

人生に疲れたなあと思う人。もっと成長したいけどどうすればという人。ぜひおすすめします。学生でも社会人でも、ご高齢の方でも誰でも読める本です。

宗教観もないですし、 変なツボを買わされることもありません。ぜひ!。

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復