土日をまたぐということ
ブログを1年以上続けてわかったこととして、どんなにウィークデー(月~金)に話題になったことでも次の週にはすっかり次の話題に切り替わることです。
何個も平日に記事を投入していると、たまにものすごくアクセス数を集めることがあります。例えば月曜日の記事が当たると、金曜日までアクセスを稼ぐことができます。当たった日からするとさすがに減衰していくのですが次の日さっぱり、ということはありません。
そして土日になるとぐっとアクセス数が減ります。基本的にビジネス寄りの記事が多いので私の場合は土日のアクセス数が少ないです。それはいいのですが、その翌週になると前週にどれだけ当たった記事もほとんどアクセスが来なくなります。全く来ないとは言いませんが勢いは本当にありません。
人間の記憶のパターン
ワイドショーやニュースでも、毎日同じようなことばかりをやっていていつまで続けるんだろうということはありませんか?。例えば相撲協会のことをずーっとやってると思ったら、今度は厚生省のこと、そしたら韓国・・みたいな、世の中の関心ごとというのは何か一つに集中する傾向にあり、そしていつの間にか次に移っているように見えます。
大きな出来事が起こった時に複数のメディアでいっぺんに取り上げられ、そして次の大きな出来事が起こるまでずっとウダウダまとめるというパターンです。何が話題の切り替えのトリガーになるかについては長いこと自分のなかで曖昧だったのですが、どうも人間は土日をはさむと記憶が薄れるような気がします。
土日をはさむというのは利用できる
ビジネス上の失敗をしたときには、報告書を書いてお客様に謝罪しにいくと、必ずお客様は怒ってますよね。子供じゃないので声を荒げることは少ないと思いますが、言葉の端々に怒りがこもります。問題が起こった当週はかなりお客様もヒートアップするのですが、土日を挟んで次の月曜日になってお客様と話をすると急にトーンダウンしていることをこれまで何度も経験しました。
人間の生活パターン、月~金働いて、土日休む。もちろんこのようなリズムで働いている社会人ばかりではないのは承知しているのですが、どうも社会全体の傾向や私のブログのアクセス傾向を見ていると、この土日休みの人間の記憶に対する作用は、強烈な効果があるのではないかと思っています。
年末年始の連休は特にその傾向があり
これも私事ですが、12月に進めていた仕事について、1月以降の話をお客様に振ると全然何にも決まらないし教えてくれないし進まないということをいくつも経験しました。
日本の会社の会計年度は3月末が多く、12月と1月の間には何も壁は存在していないはずなのですが、どうにも歯切れが悪い。1月以降の予定が12月には全く立てずらいのです。
しようがないなあ、と思って放置して1月も初めのうちはあまり仕事にならず、どうなるのかなあと思っていたら、先週(1/14あたり)からドカドカと予定が決まっていって今忙しくなっている状態です。
今年の年末年始の休暇は組み合わせが良くて、人によっては10連休なんていうこともあったようですが、どうにもこうにも人間の脳は、連休により一度整理されるとともに、めんどうなことは一度きれいに忘れさられるようです。
おそらく、12月に1月のことを決めないのは人間の知恵で、忘れちゃうから、ということみたいですね。土日についてはそれが小さな単位で起こっているということです。
失敗したときにうやむやにしてしまう方法
ということで、失敗した時にうやむやにしてしまう方法。
連休をうまく利用してください。
報告書を出すにしても、金曜日に出すより月曜日に出した方がいいです。
怒りや不安などは連休中に減衰してしまうのと、そもそもの事実すら人間はかなりの部分忘れます。
わざと報告を遅らすなんてありえない、と若かりし時は思ったものですが、どうにも世の中の傾向を見ていると、人間はとんでもなく連休にいろいろと忘れています。
多分、連休がなかったら、人類は滅びているかもしれません。
この忘却というシステム、AIとかにも実装しないと、うやむやにできなくて苦しむと思いますけどね。
AI :「マスター、XXのYYと言う件が収束していません。どうしますか?」
私:「もういいよ、完了にしといて」
AI:「マスターはあんなに金曜日は真剣な顔をして、重要度:大で処理するように仰せつかったのですが、なぜなのですか?」
私:「ああ、もういいんだ」
AI:「理由がわかりません」
みたいな葛藤がおこりそうですよ。大事なファンクションだと思います、この忘却機能。
ということで、連休をうまく使って、やばめなインシデントはうまく処理するようにしてみてください。効果てきめんです。