orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



現在の技術はどうやって子や孫に引き継がれるのだろう

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技術を未来へ引き継ぐということ

過去、カリキュラム教育より徒弟教育のほうが良いという記事を書きました。

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その記事に対して、Twitterでご意見を頂いています。

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伝える伝えないで言うと、徒弟教育にて、40代は20代に「都度都度」伝えていくしかない。受け取った情報を正規化するのは20代の仕事だと思っています。クラシック音楽の教育を見ているといいとこどりをしていて、時間で区切った授業をしながら、先生について個人レッスンを受けています。理想はその形ですが、なかなかサラリーマン風情に授業などかなり余裕が無ければできないでしょうから、どうしてもOJT形式になってしまうのがIT業界の古くからの伝統だと思います。

 

過去と未来

体系的な技術があって、それをいびつながらも40代が身に着けているとして、もちろん20代へ引き継がなければ技術が失われていきます。で、どうにも40代の私は今の60代以上から今の技術を引き継いだかと言うとそんな記憶がないのです。つまりOJTの産物なのであり、その結果20代に言語化せずに後ろから見なさいというのが普通になってしまっています。

じゃあ自分はどうやって学んだのか。私の場合は本から学んだ部分が非常に多いことに気が付きました。西暦2000年から前辺りは、インターネットをググっても何も出てきませんでした。Microsoftの公式Windowsマニュアルや、BackOffice(ExchangeやSQL Serverなどの寄せ集め)マニュアルを手にして勉強したものです。Notesとか、Javaとか・・いろいろ本は読んでます。頭の中に残っているかは不明ですが・・。

先週、都内を歩いたときに、某大学の図書館の前を通りました。ビル一軒が図書館です。大学の図書館ってすごく大きいですよね。今の時代全部デジタル化して、電子書籍化すればあんな不動産不要になるのにと一瞬思いましたが、よくよく考えると本がオフラインであることで後世に引き継がれる可能性がぐっと高くなるんですよね。

デジタルのアーカイブ情報なんて、ディスクの寿命や保持する組織の都合で簡単に無くなってしまいます。インターネットに無数に落ちている情報は、100年後どれくらいがそのまま残っているでしょうか。むしろ大部分が消失してしまっているのではないかと思うのです。そうすると、大学が図書館に大量に本を貯蔵していることは技術を保持するために非常に重要な所作であることがわかります。

話は戻って、我々世代はやけにデジタル優先主義に囚われていて、データの永続性をさっぱり考えていません。ベテランが若手に、体系的に言語化して教えないことは昔からなのであまり私は心配していないのですが、逆に保持している技術について、書籍にすることをしなくなっているのではないかと危惧します。これって、どこかでアナログ化しないと100年後、それこそ技術が失われてしまっているのではないかと思います。

誰が、そのアナログ化、アナログトランスフォーメーション(AX)をやってくれるのでしょうか。大学なのでしょうか。本当に技術は100年後残っているのでしょうか。

 

どうやって残す?

大学の超豪華図書館を見上げながら、「でもあの中には、自分が知っていることをまとめあげた本はないよなあ、Amazonで検索しても出てないしなあ」と思い、インターネットで検索すれば出てくるけど・・それって・・、と逡巡し、蜃気楼のようなIT技術者たちの知識は今後どうなっていくのか少し不安になった出来事があったことを思い出しました。どうするんでしょうね。出版業界はどんどん疲弊しているのですが、将来を考えると本来はもっと紙の本を作らないといけないと思います。