orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です。

「60歳以降も仕事するつもり」7割近く・・・って、NHKは何を当たり前のことを質問しているのか

f:id:orangeitems:20181230234735j:plain

 

生きている限り私は働くよきっと

今の40代は少なくとも、60歳になって仕事がやめられるとは思っていないと思います。

 

www3.nhk.or.jp

60歳以降に仕事をするつもりがあるという人が、NHKの世論調査で7割近くに上りました。

NHKはことし9月、全国の16歳以上の2091人を対象に調査票を配って記入してもらう配付回収法という方法で世論調査を行い、63.9%に当たる1337人から回答を得ました。

この中で、60歳以降に収入をともなう仕事をするつもりがあるかを尋ね、仕事をする場合は何歳まで働きたいかも合わせて聞きました。

「働けるうちはいつまでも」と答えた人が29%、
「65歳くらいまで」が19%、
「70歳くらいまで」が14%などとなり、
60歳以降に仕事をするつもりがあるという人は7割近くに上りました

 

この質問自体がナンセンスです。

我々40代は生きれば生きるほど定年が先に延びていく世代なのですから。

 

私が子供時代に教えられていたこと

私が子供時代のときは、学校の先生から「定年は55歳で、そこで仕事を辞めるんだ。そこから年金というものがあって・・」と聞かされたような気がします。へえ、55歳まで仕事をしてそこからはもうおじいさんなんだな、と思ってたこともありました。

さて、いつの間に75歳が定年・・のようなことを言われるようになったのか歴史を追ってみます。

 

allabout.co.jp

●「高年齢者雇用安定法」の改正の推移
1986年 「高年齢者雇用安定法」で60歳定年を努力義務化
1990年 定年後再雇用を努力義務化
1994年 60歳未満定年制を禁止(1998年施行)
2000年 65歳までの雇用確保措置を努力義務化
2004年 65歳までの雇用確保措置の段階的義務化(2006年施行)
2012年 希望者全員の65歳までの雇用を義務化(2013年施行)

 

私に当てはめますと。

中学生になったら、「なんだか定年を60歳にしよう」という話になった。
高校生になったら、「定年が60歳に義務付けられた」と言われた。
社会人3年目で、「定年を65歳にしよう」という話になった。
社会人7年目で、「定年65歳はほぼ義務にしよう」ということになった。
社会人15年目で、「定年は65歳だ」ということになった。

ということになります。

 

そして未来を見ると

そこでですね、2020年に向けてこんなニュースが。

 

mainichi.jp

安倍晋三首相は5日、国の成長戦略を議論する「未来投資会議」(議長・安倍首相)で、意欲のある高齢者が65歳を過ぎても働き続けられるよう法改正を検討する方針を表明した。高齢者にできるだけ長く働いてもらうことで、年金などの社会保障費を抑制するとともに、人手不足を緩和して成長の底上げを狙う。2020年の通常国会への関連法案提出を目指す。

 

文脈から見て、70歳定年制に向けて地ならしをはじめているということになります。

 

パートやアルバイトの世界ではもっと先に進んでいます。

 

www.asahi.com

 ファミリーレストラン大手「すかいらーくホールディングス」は来年1月から、パートやアルバイトの従業員が75歳まで働けるようにする。現在は70歳が雇用の上限だが延長し、働く意欲がある高齢者の希望に応える。

 

働く意欲がある・・というより、働かざるを得ないという話なような気がしますがいかがでしょうか。少子化・人口減少・人手不足で、経済維持のために借り出されているのは間違いありません。

 

決まり文句

この、雇用年齢の上限を伸ばすときに、必ず見かける表現があります。「働く意欲がある高齢者の希望に応える」と。この意欲という言葉には裏返しがあります。働かないと生活水準が維持できないのに、定年で働けなくなるのは困る、というモチベーションです。

私の世代から上の世代をずっと見てきて、年金だけで生活するという絵を現実的に説明されたことは全くありません。老後にかかる生活費が莫大であることを説明され、だから貯蓄を十分しておかなければいけないし、できるだけ仕事を続けたほうがいいというのが半ば常識です。自分自身の世話ですらそうですから、子供の人数を減らすバイアスとなっていることは言うまでもありません。今の20代~30代は既に強く感じているでしょう。我々40代は、だんだんルールを変えられているような感覚です。

国も国民のほうをちらちら見ないで、「国を維持するために死ぬまで働いてよ、ほんと頼むよ、年金制度なんてこのまま維持するのは無理に決まってるし、税収維持しないと国の予算維持できなくて、国民生活のレベルがどんどん下がってしまうよ。」ってはっきり言ってくれたほうが、まだわかりやすいです。

だいたい、派遣法が拡大された1997年あたりだって、「働き方を多様化して流動性を高めて、個人の働き方を多様化しよう」とか言っておいて、結果は格差の拡大でした。当たり障りの良いことを言って、違う結果を得ようとするのも慣れっこになっています。変な雰囲気作りするのは本当に見苦しいからやめてほしいな、と思いました。

 

もう働きますって。定年とか年金とかどうでもいいです。NHKも雰囲気づくりやめて。