IMEオンオフ動作が変更に
マイクロソフトが、IMEのオン/オフ切り替えのルールを変えようとしていることが話題となっています。
Windowsで[かな]と[英数]の入力モードを切り替えるときは[半角/全角]キーを使ってトグルする。これが近々Macと同じ方式に変わりそうだ。
マイクロソフトWindows Blogの12月20日公開版によれば、Windows 10 Insider Preview 18305では、IMEのオン/オフを切り替える設定を強化しているという。これにより、スペースバーの左右にある[無変換]と[変換]キーの動作が変わる。
従来は再変換などが割り当てられていたが、今回の変更により[無変換]はIMEオフに、[変換]はIMEオンとなる。つまり、MacやiOSのJISキーボードと同じだ。
一方、私はキー設定を、下記のようにわざわざATOKにして使っています。古くからパソコンを使っている人はATOKにしている人は多いと思っているんですが、もはや少数派なんですかね?。最近の若い人は当たり前のようにMicrosoft IMEにしているんでしょうね。
今話題になっている、変換・無変換・半角/全角キーのアサインを確認してみました。
上記のように、少しルールは違うのですが、今回の話題としてはポイントは同じようです。
昔のキーボードを思い出す
私が大学生だったとき、職場はPC-9801 or PC-9821で、MS-DOS上の一太郎もしくはMIFESというテキストエディタを使っていて、カセットテープのインタビューをテキストに起こすという仕事をしたことがあるのですが、正直言って今のキーボードよりも入力しやすかった思い出があります。
昔のキーボードの画像を以下のブログから引用させていただきました。
さて、PC98のキーボード配列ですが、こちらです。
そう。もともと半角/全角キーなどなかったのです。
当時の記憶を探っていくと、NFERは無変換キー、XFERは変換キーと同義でした。また、IMEオフ/オンは、CTRL+XFERキーでした。したがって、今とそこまで大きな違いはなかったことに気が付きます。
では、私は、今、何に消耗しているから日本語入力に不満を感じているのでしょう。
これは・・実はWindowsやアプリケーションの問題でした。勝手にIMEをオンにしたりオフにしたり、半角に強制したり無変換になったりする仕様のためでした。思い出しました。
昔は、IMEモードを強制してくるアプリケーションが少なったため、今のIMEモードを覚えて作業ができました。かつアプリケーションが1つしか起動しなかったため、アプリケーション切り替えによるIMEモード自動変更という概念すらありませんでした。
Windowsになって、いろんなアプリケーションを切り替えながら日本語や英語を入力していくと、勝手に裏でモードが切り替わって、そのたびに再変換や打ち直しを迫られるというストレスを抱えています。
だいたい、半角と全角しかないんだから、IMEオフとIMEオン半角は同じ意味やないかい、という訴えはコンピューターには通じず、長い間この点が不満でした。
macOSはすでにその割り切りはしているので、IMEで消耗することはないのですが、日本語変換が多少アホなのが気になっています。Windowsの方が今は賢いので、次のアップデートでシンプルになってくれるといいな・・と思っています。
※なお、アプリごとにIMEのモードが切り替わってしまうのは、最近のWindowsでは変えようがないようです。ほんとこれイヤなんですけどね。
Windows 8.1からは、アプリ起動時、自動的にIMEがオンになりません。Windows 8.1 からは「アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」の項目は、入力方式そのものだけに影響するものとなりました。
例えば、あるアプリケーションで日本語、別のアプリケーションでロシア語、といった特別な使い方をしたい場合に設定する項目となります。
そして、これは、Windows 10でも同様です。
日本人の生産性を大きく変えそうなアップデートになりそう
普通に変換と無変換のキーアサインを、IMEオンとIMEオフに割り当ててしまうと、一部のアプリケーションがIMEオン+半角英数とか、IMEオン+無変換に変えてきた場合に、戻す方法がなくなるのでは?と勘繰っているのですが、このあたりをマイクロソフトがOSレベルで調整してくれるのだと期待しています。
方向性は歓迎しますし、だいたい、半角/英数キーが左上にあって遠い、という不満も解消されそうで楽しみです。
続報を待つことにします。